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中国産餃子の騒ぎ広がりて 日本の衝撃ただに留まらず (01月31日)(木)

 快晴気温4−10度C 8時45分 トーヨーで打ち合わせ 9時 区へ 9時30分 北小岩小学校へ監査へ行く。 11時 帰庁 12時 退庁 13時 作家の藤原氏が来訪して打ち合わせをした。 仕事が18時まで続く。
  
 
●“殺人ギョーザ”が生産されていた「天洋食品」の工場がある中国・河北省は、首都・北京の食糧生産基地に位置づけられながら、「農薬漬け」農法や食品偽装がまかり通る特殊な事情を抱えていたという。
 中国に詳しいジャーナリスト、富坂聰氏は激しすぎる競争や格差のなか、「食の安全」にまで配慮できない労働環境を指摘。今回の事件を引き起こす土壌が現地ですでに醸成されていた疑いが浮かび上がった。
 「河北省の農作物や食肉を北京の人は食べようとしない。本当に嫌われている」。富坂氏はこう口にした。
 
 北京近郊に位置する河北省は以前から北京向けの農産品の生産が盛んで、首都の食糧生産基地に位置づけられてきた。
 だが、水の汚染が激しいうえ、見栄えがよく、商業化価値が高い作物を生産しようと、病気に掛かりやすい温室栽培とともに農薬の多用で知られている。
 昨年、北京市が同省の農産品の農薬を検査したところ、合格率は46.8%にしか過ぎず、不合格の7割が殺虫剤の残留が原因だった。
 
 北京の消費者から次第に敬遠されるようになり、北京住民は「わざわざ遠く山東省や安徽省から食糧を購入するようになった」という。
 このため、河北省の農民が食肉を「内蒙古産」と偽る産地偽装まで起きた。
 富坂氏は「いくら当局が農薬規制を強めても、『安くて効き目のいい』農薬に慣れた農民は便利だからと使い続けてしまう」と指摘。
 その結果、残留農薬が原因の中毒事故は度々地元メディアで取り上げられている。今回はそれが国境を越えた可能性があるのだ。
 
 今回の症状は残留農薬というにはあまりに急激なため、工場の生産過程で誤って薬品が混入した事故の可能性とも指摘する。
 「激しい競争のなか、田舎からの出稼ぎ労働者らはギリギリまで働かされる。そんな状況下で『安全管理が大事』といっても見えないところでは手を抜きかねない」
 厳しい労働環境で安全管理がおろそかになり、混入事故を招いた可能性がある。
 天洋食品ではごくたまに邦人スタッフが検査に訪れるほかは、すべて現地に管理が任されていた。
 
 富坂氏は「現在の中国では競争が激し過ぎ、持たざる人々は利益のためなら、容易に危ない橋を渡ってしまう傾向にある」と現在の中国が抱える問題に警鐘を鳴らす。
 日本からの報告を受け、中国の検疫当局は現場工場を完全に封鎖。
 ジェイティフーズなどが派遣した職員が立ち入れない事態となっている。
 富坂氏は「五輪を控えた当局のメンツを掛けた対応」としながらも、今回の事態が旧正月である中国の春節にぶち当たった点を憂慮する。
 
 中国人にとって最も大切な春節は故郷に帰る民族大移動があり、工場の工員らも故郷に帰ってしまってもぬけの殻で、調査が進まない可能性が高いのだ。
 さらに現在中国は大寒波に見舞われており、都市機能がストップしている。
 「ただでさえ、当局職員が正月返上で調査に入り苛立っているなか、日本側が早急な調査結果を望んでも、まともに調査が進まず、なおざりな回答になり、さらに日本側を苛立たせる悪循環に陥りかねない」
 今回の事態は良好になりかけた日中関係をこじれさせる危険性まではらんでいるようだ。
 

●『小美術サロン』
  分部 順治作 ブロンズ像『碩・B』

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