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餃子など何故冷凍で食すかと テレビの声に我もうなずく (02月05日)(火)

 ワシントン産経新聞  ブッシュ米大統領は4日、総額3兆1070億ドル(約330兆円)の2009会計年度(08年10月〜09年9月)の予算教書(予算案)を議会に提出した。
 景気減速に伴い議会と合意した1500億ドルの緊急経済対策の計上によって、08年度の財政赤字は4100億ドル(約43兆円)と07年度実績(1628億ドル)から大幅に膨らむ見通しだ。
 
 ブッシュ大統領にとって最後の予算教書だが、09年度も4070億ドルの赤字を予測。
 景気対策を優先した結果、04年度に4127億ドルに達した任期中最大の赤字に匹敵する額を次期政権に残す形となった。
 また、大統領は01年と03年に導入した所得税、有価証券譲渡益課税、相続税などの減税策(10年失効)の恒久化を議会に要請した。
 この恒久化を前提にしても、社会保障関連費などを大幅に削ることで、12年度には480億ドルの黒字転換を想定している。
 
 大統領は「われわれは12年までに財政を均衡させると同時に、税負担を抑え、国の安全と繁栄を維持させる」と強調しているが、景気の先行きが不透明な中、実現を疑問視する声は根強く、財政再建は次期大統領の重要課題として委ねられたかたちだ。
 安全保障分野では、まずイラク・アフガニスタン戦争など対テロ戦費に700億ドルを補正要求。08年度予算では1965億ドルを要求したが、民主党が主導する議会の承認を得て執行されたのは894億ドルにとどまっている。
 国防費は、前年比7・5%増の5154億ドル(約55兆円)と過去最高の水準を求めている。
 イラク戦争の主力である陸軍や海兵隊の増強にあてられるという。
 
 快晴 3−9度C  8時45分 トーヨーで打ち合わせ 9時 区へ 9時30分 深野街路橋梁課長から東西線葛西駅東口駐輪場整備工事に関する説明を聞いた 10時10分 高井保全課長の中葛西と春江町の段差改良工事と歩道改良工事についての説明を聞く(監査委員室) 
 13時15分 中葛西6−7丁目の現場 春江町2丁目の現場視察に行く。
 18時 日下部監査委員主催の内輪の懇談会に出席した(瑞江) 夜は岩見隆夫「平和日本はどこへ」を読む
 

●診察を装って女性患者にわいせつな行為を繰り返したとして、3人に対する準強制わいせつ罪に問われた産婦人科医(43)の判決で、福岡地裁は4日、懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役5年)を言い渡した。1人については無罪としたという。
 
 判決理由で鈴木浩美裁判長は患者2人について「触り方などが正当な医療行為とはいえない」などと指摘、1人については「通常の診療行為を誤解した可能性をぬぐい去ることができない」と述べた。被告は全面無罪を主張していた。
 
 判決によると、被告は福岡市中央区で女性専門のクリニックを開業。
 2006年3−4月、診察と称して16歳と26歳の女性の体を触るなどしたという。
 

●“殺人ギョーザ”事件は、改めて中国産食品の恐怖を日本の消費者に植え付けた。
 だが、食糧自給率4割とされる日本の食卓は、中国産の食材や食品がなければ成り立たないのも現実だ。
 今でも水際で国内への流入を阻止された中国産品は後を絶たず、昨年12月と先月の2カ月だけで46件が摘発されていた。
 専門家は「中国からの輸入品の93%がノーチェック。再び中毒事件が起きても、全く不思議ではない」と指摘している。
 「日本は今でも食品の輸入に関して、世界で一番厳しいと言われる規制をしているが…」
 
 大手商社勤務の現役商社マンで、中国産食品の危険性を厳しく指摘してきたジャーナリストの西法太郎氏はこう嘆く。
 厳格な輸入基準と検疫所の努力で昨年12月と今年1月だけでも、ゆでダコ、枝豆、緑茶、シイタケ、味付けメンマ、落花生など46件の中国産の汚染食品が水際で摘発された。 これは同機関に摘発された国別ではトップで、全体の約25%にあたる。
 検出された“毒”も、殺人ギョーザで検出されたメタミドホスと同じ有機リン系で毒性が高いといわれるクロルピリホスなど農薬から大腸菌類まで多種多様だ。
 
 だが、食品衛生法に基づいて、全国の検疫所などで行われる検査で摘発された危険な食品は、あくまでも氷山の一角にすぎない。
 日本に輸入されている食品のすべてを検査するのは物理的に不可能で、検査は抜き打ちで行われており、「全体の93%が事実上、ノーチェックで国内に流通している」(西氏)という。
 
 今回の殺人ギョーザのように、様々な原材料を使って製造される加工食品に関しては、大腸菌などの検査は義務づけられているが、農薬の検査の法的な義務はない。検査しない理由は、大きく2つあるという。
 加工食品の場合、餃子の具のように様々な材料が混ぜられると、一部が多少汚染されていても、最終的に全体に拡散するため、「人にすぐに影響が出るほどの濃度になる可能性は極めて低い」と考えられているからだ。
 
 もう一つの理由は、検査で微量な農薬が検出されても、「どの食材が原因なのか、突き止めるのは難しい。わざわざコストをかけて検査をしなくてもいいことになっている」(西氏)。
 仮に加工食品の検査基準が厳しくなっても、日本には冷凍食品だけでも全世界から年間約30万トンも輸入されており、その約3分の2を占める中国産のすべてを検査することは、やはり物理的に不可能なのだ。
 
 大量の食中毒を起こした今回のギョーザは、原材料自体が農薬で汚染されていた可能性は低く、加工されて梱包(こんぽう)される際に農薬が混入された場合、ノーチェックのまま輸出される危険性もある。
 今回の事件が起こった背景について、西氏は輸入元だった商社の双日や販売元のジェイティフーズ、加ト吉といった個別企業の管理にも「甘さがあったのではないか」と指摘する。
 
 ギョーザの製造元の「天洋食品」(中国・河北省)は大手商社との取引実績もない中堅業者。
 そのレベルの業者と取引をする場合、日本側がより厳しいチェックをする必要がある。だが、西氏は「双日も、そこまで手間をかけられるほど体力はない」と指摘する。
 
 JTと子会社のジェイティフーズは、タバコ事業の将来の落ち込みを見越し、多角化の一環として食品事業に力を入れてはいるが、食品業界では新参に近く、「基本的に彼らは殿様商売。現場の人間が頻繁に現地に行って、先方を厳しくチェックをしているとは思えない」と話す。
 
 加ト吉は冷凍食品大手として、中国との付き合いもそれなりの経験やノウハウを持っているとされる。だが、創業者一族の不正経理など不祥事が続き、会社自体がJTの傘下に収まりつつあるなか、「現場は先が見えずにモチベーションが落ちているはず」と西氏は分析する。
 
 殺人ギョーザ事件では、加工食品に農薬検査の義務がなく、全量検査は不可能という制度上の盲点が露呈した。さらに、それを補うべき日本側の当事者に十分なノウハウや体力、意欲も欠けていたという「複合的な過失」で起こったともいえる。
 
◆【食品衛生法違反で直近に輸入不可となった中国産食品等(厚生労働省のHPより抜粋、1月分は途中経過)】 ≪12月分(2007年)≫
品名 違反内容(検出物)
(1)しょうが(生鮮・冷蔵) クロルピリホス0.06PPM検出
(2)ボイルむきえび(冷凍食品) 大腸菌群陽性
(3)柿の葉(茶の代用品) カルベダジム、チオファネート
チオファネートメチル、ベノミル18PPM検出
(4)スプーン(ポリプロピレン) 鉛160μg/g検出
(5)水煮レンコン 二酸化硫黄0.036g/kg検出
(6)乾燥イチジク アフラトキシン14PPb検出
(7)とんかつ(冷凍食品) 大腸菌群陽性
(8)タロペースト 製造基準(殺菌条件)不適合
(9)いったピーナッツ アフラトキシン26、41、97PPb検出
(10)生食用冷凍ゆでがに 細菌数17×105/g検出
 
(11)いったピーナッツ アフラトキシン16PPb検出
(12)いったピーナッツ アフラトキシン16PPb検出
(13)栗甘露煮 二酸化硫黄0.041g/kg検出
(14)冷凍ゆでだこ 大腸菌群陽性
(15)柿の葉(茶の代用品) カルベダジム、チオファネートメチル、ベノミル46PPM検出
(16)パプリカ(冷凍食品) ピリメタル0.02PPM検出
(17)冷凍食品えだまめ 大腸菌群陽性
(18)スナップエンドウ ジフェノコナゾール0.02PPM検出
(19)冷凍食品えだまめ 大腸菌群陽性
(20)緑茶 トリアゾホス0.16PPM検出
 
(21)生鮮しいたけ フェンプロパトリン0.02PPM検出
(22)味付けメンマ 発育し得る微生物陽性
(23)いったピーナッツ アフラトキシン36PPb検出
(24)生鮮スナップエンドウ イソプロチオラン0.02PPM検出
(25)冷凍調味ホタテ貝ヒモ 下痢性貝毒0.1MU/g検出
(26)クコの実ワイン サイクラミン酸17μg/g検出
≪1月分(2008年)≫
(27)サラダボール(メラニン樹脂製) ホルムアルデヒドなど検出
(28)サラダボール(メラニン樹脂製) ホルムアルデヒドなど検出
(29)スプーン(メラニン樹脂製) ホルムアルデヒドなど検出
(30)丼(メラニン樹脂製) ホルムアルデヒドなど検出
 
(31)丼(メラニン樹脂製) ホルムアルデヒドなど検出
(32)小皿(メラニン樹脂製) ホルムアルデヒドなど検出
(33)小皿(メラニン樹脂製) ホルムアルデヒドなど検出
(34)いったピーナッツ アフラトキシン48PPb検出
(35)揚げたピーナッツ アフラトキシン62PPb検出
(36)冷凍食品かきフライ 下痢性貝毒0.1MU/g検出
(37)冷凍さより切り身 大腸菌群陽性
(38)冷凍ふぐ 有毒魚(衛生証明書なし)
(39)ガム サイクラミン酸74μg/g検出
(40)ピーナッツバター アフラトキシン22、33PPb検出
 
(41)冷凍食品えび大葉串カツ 細菌数4.3×106/g検出
(42)さつま平天(魚肉練り製品) 大腸菌群陽性
(43)紅しょうが平天(魚肉練り製品) 大腸菌群陽性
(44)きくらげ平天(魚肉練り製品) 大腸菌群陽性
(45)ミニごぼう巻き(魚肉練り製品) 大腸菌群陽性
(46)えだまめ平天(魚肉練り製品) 大腸菌群陽性
 

●1月18日付「産経新聞」の笹川陽平氏『正論』は「日本料理は最高の外交手段だ」というご主張だった。
 「日本料理は近年、高級感にヘルシー感も加わり、世界のあこがれの的」であるという。
 食文化の先端をゆく日本料理を“日本の顔”として活用せよ。在外公館の料理人の待遇改善と食材確保を図れと提唱されていた。
 
 その日本料理だが、ここにはかつて伝説的な人物がいた。書家にして篆刻(てんこく)家、陶芸家にして名料理人だった男。明治・大正・昭和の3代にわたって破天荒な奇人といわれ、孤高の芸術家といわれた北大路魯山人(ろさんじん)(明治16=1883=年〜昭和34=1959=年)である。
 
 最近、その男の評伝『知られざる魯山人』(山田和著、文芸春秋)を読んで、彼が知られざる“エコ人間”だったことを教えられた。
 ノーベル平和賞を受賞したケニアの副環境大臣ワカリ・マータイさんではないが、「モッタイナイ」精神を実践した名料理人だったのである。
 
 2006年度の日本の食糧自給率は、ついに4割を下回り、39%と先進国では最低クラスになってしまった。ちなみに世界の先進国では、農業大国の米国やフランスは100%を上回り、ドイツや英国も70%〜80%ある。
 
 ところが日本では、食べものを粗末にする傾向が年々増すばかりだ。
 スーパーやファミリーレストランで捨てられる消費期限や賞味期限切れ、あるいは売れ残りの弁当や総菜は山をなしている。
 東京都には10の卸売市場があるが、そこでは野菜や果物の廃棄物は約4万8000トン。築地市場だけで約2万7000トンになるという。
 
 ところで魯山人だが、彼は京都の上賀茂神社の神官の家に生まれながら、生まれる前に、父が自殺するなど数奇な運命と貧苦の体験をなめた。
 大正末年、料亭・星岡茶寮を開いたが、この店はそれまでの日本料理の姿を一変させたといわれている。
 
 その『知られざる魯山人』によると、彼が料理の基本としていた哲学は、「食材では捨てる部位にほんとうのおいしさがある。それを大切にする」ことだった。
 調理場では「捨てるようなところはない。そこだけで前菜を作れ」と指示し、たとえば大根なら大根の皮の部分にこそ大根の特別の味があり、養分があると教えていた。
 「ゴミを出すな。すべて食べられる」と口を酸っぱくしていい、星岡茶寮のゴミは普通の料亭からでるものの3分の1に満たなかったそうだ。
 
 ただし、食材はつねに最高のものを使い、仕入れの板前には「とにかく値切らずに一番いいものを買ってこい。いくら高くても構わない。値切ると品位がなくなる」と命じていたというのだった。
 
 マータイさんの運動は地球資源保護のための植林活動で、2年前の春に来日した彼女は日本各地で“もったいない旋風”を巻き起こした。
 飽食日本の食べものを粗末にする風潮は、まこと目に余る。
 「捨てるところはない。すべて食べられる」という魯山人の“食材哲学”は、もっと生かされていい。
 

●『小美術サロン』
 北大路 魯山人作 『志野鉢』

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