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政党のただ身勝手な駆け引きに 国民世論の信頼はなく (03月23日)(日)

 自民、公明両党は21日、税制改正法案の修正案を野党に提示した。しかし、民主党が求めているガソリン税の暫定税率廃止は明記されず、道路特定財源の一般財源化も骨抜きにされた内容のため、同党は協議に応じない構えだ。日銀人事に続いて税制でも迷走気味の福田康夫首相である。
 あまりの指導力のなさに、福田政権の「4月危機」も現実味を帯びてきた。
 
 「福田首相は財務省に振り回された日銀総裁人事に続き、道路族などの抵抗を受けて民主党が飲めないと分かっている(税制改正案の修正)案を提示してきた。国民生活を混乱させたいのか。何も反省していない」
 
 民主党ベテラン議員は修正案をみるや、こう吐き捨てた。それもそのはず、同党は修正協議について「暫定税率廃止が前提」(小沢一郎代表)としているのに、与党案では2008年度の暫定税率は堅持となっている。
 さらに、「道路族のドン」とされる自民党の古賀誠選対委員長が「必要な道路整備は着実に進める」との文言をねじ込み、総額59兆円の道路整備中期計画についての道筋も残した。
 福田首相がブチ上げた道路特定財源の全額一般財源化についてもトーンダウンし、「官僚の作文で『やらない』に等しい内容になった」(民主党の鳩山由紀夫幹事長)。
 
 21日夕に自民党の谷垣禎一政調会長らから修正方針を伝えられた民主党の直嶋正行政調会長は、記者団に「修正といえない内容だ。この状態で協議に入ればまとまらないと思う」と述べ、与党との協議を拒否する方針をにじませた。
 福田首相は「話し合いもしないで、そういうことを言うのは国会人らしくない」とノー天気な発言をしたが、与党内にすら「事前に水面下で話し合えるだけのパイプがないことを、自ら暴露しているようなもの」(自民党中堅議員)と冷ややかな声が出ている。
 
 「首相はKY(空気が読めない)なのか、責任を民主党に押しつけるためにAKY(あえて空気を読まない)なのか…。いずれにせよ、無策に過ぎる」(自民党中堅議員)
 日銀人事をめぐっては民主党の雰囲気を読み切れず、3連発で人事案をけられ、「戦後初めて日銀総裁の空白を招いた首相」という不名誉な名声を得た。
 
 道路特定財源でも、財源がマッサージチェアなどの購入資金に充てられたり、天下り団体の丸抱え旅行に消えているデタラメぶりが発覚。
 共同通信が15、16の両日に行った世論調査では、暫定税率を「延長しない方がよい」は61%に上っていたのに、暫定税率の維持を譲らなかった。
 このままでは、暫定税率が期限の3月末をもって自然消滅し、4月からガソリン代が25円安くなる公算が大きい。
 
 民主党は与党が4月下旬以降に衆院での政府案再可決に踏み切れば、再びガソリン代が上がったことに対する国民の怒りに乗って、首相の問責決議案を提出するなど、福田政権を追い込むシナリオを描く。
 いよいよ政局が待ったなしの流れになっていきそうだ。
 
 晴れ 9−17度C 午前中 依頼原稿 13時30分 江戸川区日本舞踊こども教室 発表会(葛西区民館・4階ホール) 14時30分 案件があって鈴田氏と要談(葛飾区内) 18時 文芸基金の木田氏 境氏と懇談(区内)
 夜は「戦後格差と不平等」を読む。

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