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時間切れ道路特定財源の 地方の町に顔が歪みて (04月04日)(金)

 曇り12−20度C 10時 案件があって星丸氏 角田氏 小出氏らと案件があり要談(区内) 12時 食事会(区内) 17時 案件があって世界経済懇談会に出る(有楽町) 講演会のあと食事会。 20時 解散。
 

●10億までは数えていたけど、数え切れなくて数えるのをやめた。
 親族と合わせ、過去最高となる相続税約28億円を脱税した疑いで11日、大阪地検特捜部に逮捕された李初枝容疑者(64)は、関係者にこう漏らしていたという。
 現金58億円は段ボール箱や紙袋に入れて物置などに無造作にほうり込んでいたといい、その言動からは巨額の富を手にした異様な金銭感覚がうかがえる。
 
 李容疑者が生野税務署に相続を申告したのは平成17年8月。申告した相続財産は総額約16億円。
 しかし、申告内容に不審な点があったことから国税局が調査に着手。自宅から多額の現金を発見した。
 自宅から見つかった現金は、あまりに巨額になったためか特に整理したり隠したりした形跡はなく、身近にあるような段ボール箱や菓子箱に入れてそのまま物置にほうり込んだり、紙袋に詰め込んで室内に放置していた。
 このため調査も時間がかかり、同国税局が金額を計算するだけでも数日かかったという。
 
 関係者などによると、李容疑者の父親は昭和29年ごろから貸金業を営み、そこで得た資金を元手に不動産賃貸業や旅館業を展開するなどして、一代で巨額の財をなした。
 地元でも評判の資産家で、近くに住む主婦(62)も「父親は自宅近所の土地を多く所有していて、それを元にアパート経営などをしていたみたいだ」と話す。
 
 この父親が平成16年10月に死去すると、李容疑者ら親族8人が法定相続人となったが、李容疑者らは父親が病気がちになり入退院を繰り返すようになった数年前から、父親や家族名義の預金を引き出し始めていた。
 相続税を脱税するケースでは、納税を免れるため、あらかじめ被相続人が死亡する直前に被相続人名義の預貯金を解約。
 自分の口座に入れたり自宅に隠したりする手口が多いといい、李容疑者も課税対策のため、父親の生前から預金を解約していたとみられる。
 
 李容疑者の自宅は、大阪市生野区中川西の住宅街にある一戸建て。
 自宅は周囲の住宅とほとんど変わりがない平凡な2階建て家屋で、巨額の脱税をしていたとは思えないほど簡素なたたずまい。
 近所の主婦(91)は「父親がお金持ちだといううわさは聞いていたが、そんな大金を持っているとは」と驚いていたが、別の女性(80)は「いつも高そうな着物を着ていて、タクシーで帰宅していた。お金持ちなんだろうと思っていた」と話していた。
     
 大阪市生野区中川西の李容疑者の自宅には同日午前7時前、特捜部の係官約15人が到着。
 約1時間後、着物姿の李容疑者が玄関先に現れ、係官に囲まれるように特捜部の車両に乗り込み、大阪地検に向かったという。
 

●道路特定財源を原資とする「道路整備特別会計」から、国土交通省が2006年度、道路開通のPRイベントなど「広報広聴経費」として支出した計約96億円のうち3割にあたる約29億円分で、効果が見込めなかったり、道路事業との関係が疑わしかったりしていることがわかった。
 
 冬柴国交相が4日の閣議後の記者会見で発表した。約29億円の中にはミュージカル上演費やコンサート、祭りの開催費用も含まれる。同省は「誤解を受けかねないものは支出しない」として、今後は同費の支出の半減を目指したいとしている。
 
 同省の広報広聴経費は、出先機関の国道事務所などが支出した道路事業費や道路調査費の中に盛り込まれているため、同省が出先機関を通じて集計。約96億円のうち、道路の開通式典など道路事業に直接関係するものは約67億円で、残りは関係が確認できていないか、効果が見込めないとしている。
 
 このうち、効果が見込めないのは約4億円分で、道路整備に理解を求めるミュージカル「未知普請(みちぶしん)」の上演費(約9000万円)、コンサート・祭りの開催費(約4000万円)、道路の仕組みなどを紹介する「道の資料館」の運営費(約1億7000万円)など。
 関係が疑わしい約25億円は、環境に配慮した運転などを呼びかけるPR活動「エコロード」の広報や、写真コンテスト・作文コンクールなどの費用からなっている。
 
 同省は今後、この分野の支出について現場の事務所長の権限で実施できる範囲を1件あたり「1700万円未満」に限定。さらに「500万円以上」は契約時に上部機関の承認を求める。支出内容も公表する。
 
 広報広聴経費のずさんな使途を巡っては、03〜06年度のミュージカル「未知普請」(約5億8000万円)、04年度の人気歌手によるCD制作(約1060万円)などが判明しており、同省は、取りやめることをすでに公表している。
 

●福田康夫内閣の支持率が危険ラインの30%を割り込む中、足下の自民党もガタガタだ。
 外交・医療・道路の各分野で対立が起こり、批判合戦が激化しているのだ。自民党内の“春のケンカ”は福田首相の求心力の低さの表れでもあるだけに、この先も収まることはなさそうだ。
 「わけもわからず安易に(人の)名前を挙げて批判するなら、堂々とわたしのところに来てやっていただきたい」
 
 自民党の中川昭一元政調会長は3日の伊吹派総会で、自身が会長を務める「真・保守政策研究会」を批判した加藤紘一元幹事長に挑戦状をたたきつけた。
 存在感がめっきり薄れている加藤氏は1日、リベラル色が濃い自身の勉強会「ビビンバの会」に自民・民主両党の重鎮を含む67人もの議員が参加したことに気が大きくなったのか、  「この会は中川氏や平沼赳夫元経産相らとは違い『偏狭なナショナリズムはダメだ』という流れの勉強会だ」と述べ、中川氏らを名指しでこきおろした。
 
 保守の代表格になりつつある中川氏は「どっちが国のことを考えているか。わたしは負けていないつもりだ」と語気を強めた。
 また、舛添要一厚労相と厚労族との舌戦も激化している。福田首相は舛添氏に、75歳以上を対象とする「後期高齢者医療制度」の名称をスタート初日の1日に「長寿医療制度」に名称変更させた。
 
 頭越しに医療制度の呼び名を変えられた厚労族からは、「私はそんな名称は使わない」(鈴木俊一元環境相)などの批判が噴出している。
 「スタンドプレー」や「口だけ大臣」のレッテルが定着した感のある舛添氏だが、これまで「後期−」の名称で政府広報やテレビCMなどでPRし、税金から2億6000万円以上を支出していたことから、「税金の無駄遣いだ」(厚労族議員)などと舛添氏への風当たりは強くなっている。
 対する舛添氏は3日、「名称をいろいろおっしゃるヒマがあれば、制度の意味を国民に説得すべきでしょ。私はやってますよ」と挑発した。
 
 道路特定財源をめぐる福田首相の新提案をめぐっても、道路族と一般財源化案を支持する中堅・若手との間の溝は深まるばかり。
 なにかを説明する際、「いろいろある」とごまかすのは福田首相の常套(じょうとう)手段だが、自民党は「いろいろある」ではすまされない状態になってきているといえそうだ。

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