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日銀の迷走の人事一カ月 白川総裁青白き顔 (04月10日)(木)

 9−15度C 8時45分 トーヨーで打ち合わせ
 9時 江戸川区役所監査委員室  打ち合わせ 架電 来電 執務 10時 山崎総務部長 11時 坂東氏 花柳氏 11時30分 大場氏 深見氏 12時 田口氏 13時 退庁
 14時 MAA(有明) 18時 国家財政問題フォーラムの懇親会(有楽町) 夜は矢口賢治「ハバナの怪人」を読む。
 

●自民党の小泉純一郎元首相は10日夜、同党の山崎拓前副総裁や民主党の岩国哲人元副代表ら両党議員6人と東京都内で会合を開いた。
 日朝外交について
 「国交正常化の実現には首相が決着をつけるしかない。自分はもう行くつもりはなく、行くのは首相だ」と述べ、福田康夫首相の訪朝を促した。
 支持率が低迷する福田首相を、2度の電撃訪朝で政権浮揚に成功した自身の体験を踏まえて激励したとみられる。 
 
 政府・与党が4月末、税制関連法案の再可決でガソリン税の暫定税率を復活させた場合に民主党が首相問責決議案を参院で提出する構えを見せていることに小泉元首相は
 「問責を出せば、結局は自分のところに返ってくる」と語り、民主党が国民の支持を失うと指摘。
 「それを分かっているのは小沢一郎代表だけだ」とけん制した。
 会合に出席した民主党衆院議員は「政界再編の話は出ず、北朝鮮外交に熱心な両党議員で集まった」と話している。 
 

●空席となっていた日銀総裁の人事がやっと一件落着し、10日から白川方明(まさあき)新総裁(58)体制がスタートした。
 11日からワシントンで始まる先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が最初の大仕事となるが、「愚直で融通がきかない」(日銀関係者)といわれる白川氏には、修羅場が待ち受けていそうだ。
 
 「白川さんはよく言えばまっすぐな人柄、悪く言えば愚直で融通がきかない。きれい事だけでは済まないのが総裁という仕事。政界への根回しなどができるのかどうか…」
 ある日銀関係者は白川新総裁について、こう不安がった。
 
 白川氏は1972年3月に東大経済学部を卒業後、日銀に入行。企画室審議役などのエリートコースをへて、2002年7月から4年間、一般企業の役員に当たる理事を務めた。
 「日銀マンはおおむね、根回しなどが好きな官僚タイプと、金融政策に通じた学者タイプに分かれる。
 理論派で知られる白川氏は、完全に後者(学者)のタイプ」というのが、日銀内の人物評だ。
 退職後の06年7月からは京都大公共政策大学院教授を務めているが、その愚直ぶりはまったく変わっていない。
 
 白川氏が当初、副総裁候補となり、3月11日に国会で所信聴取と質疑が行われた際、06年に発覚した福井俊彦前総裁(72)による村上ファンドへの出資問題について感想を聞かれ、白川氏はこう答えたという。
 「(福井氏の村上ファンドへの出資は)日銀の倫理規定に違反しているわけではありませんが、かつて日銀マンだった人間としては大変残念に思います」
 
 かつての上司である福井氏の所業を「大変残念」といってのけたことに、日銀内からは「現役時代の愚直さはちっとも変わっていない」との声が漏れた。
 さらにこんなエピソードもある。「日銀が金融市場をお金でジャブジャブにする量的緩和策を取り続け、ゼロ金利が定着していたころのこと。当時の福井総裁が首相官邸に配慮し、日銀から市場への資金供給をさらに増やそうとした際、白川氏は『意味がないからやめましょう』と反対した。
 まさか身内から反対されるとは思わなかった福井総裁は面食らった様子でした。
 白川氏は正義感が強すぎるのか、単に空気が読めないだけなのか、分からないところがある」(日銀関係者)
 
 お金があふれ返っている金融市場にさらに資金供給することは、確かに白川氏がいうように無意味なことだ。
 が、当時の福井総裁はあえて首相官邸が望む資金供給に踏み切ることによって、関係をより良好なものにしようとしたとみられている。
 「日銀と首相官邸との関係を良好なものにしておけば、日銀が目指す金融政策も進めやすくなる」(同)からだ。
 しかし、理論派でならす白川氏には、それは無意味でやっても仕方がないことと映る。この愚直さは総裁という職務を遂行するうえで両刃の剣となる。
 
 「白川氏は金融政策を理論武装するのは得意でも、根回しといった総務系の仕事はとうていこなせない。日銀の内部管理の面でも不安が残る」(日銀OB)
 日銀は金利を動かすに当たって、政府・与党と激突することもしばしば。
 その際は政官界とのドロドロの調整も必要になる。「福井総裁の時代には、財務事務次官経験者の武藤敏郎副総裁(当時)も政界などとの調整役を担っていた。
 白川新総裁のもとにはそのような調整役も不在。理論だけでは、日銀という組織は動かない。
 日銀がいずれ立ちゆかなくなる場面も出てくるのではないか」(財務省関係者)との見方も出ている。
 白川新総裁を待ち受けているのはどうやら、さらなる修羅場のようだ。

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