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何ごとぞ聖火リレーの大騒乱 赤き集団長野に荒れる (04月26日)(土)

 暗い曇り14−19度C 午前中 テレビで聖火リレーを観る  午後 原稿と散策
 17時30分 家を出る 19時 わらび座公演の手塚治虫作「火の鳥」(新宿文化センター)
 数年ぶりのわらび座に誘われた。 小雨が降っていた。 自称?美女3人と同伴。終了後、新宿伊勢丹裏の焼き鳥の居酒屋で談笑。 24時に帰宅した。
 

●大動員された中国人留学生らは早朝からリレーの沿道を埋め尽くし、「加油(ジャーヨー、頑張れ)、中国」の声で圧倒した。ネットなどの呼びかけで全国から集まった日本の若者らも「チベット、解放」などと声を張り上げる。特にJR長野駅前では数千人単位の大規模な衝突が起き、人が平気で踏みつけられる凄惨な状況となった。
 
 リレーの真っ最中の9時半ごろ、長野駅前で中国人と日本人の間で大衝突が起きた。
 中国人の一団と右翼団体の人間とみられる日本人がもみ合いになった。
 警察官がすぐ両者に割って入ったが、もみくちゃにされ、踏みつけられる人も。拡声器を使って「中国人はギョーザを食って帰れ!!」などと過激な発言をした人物が、周囲の日本人らから「差別はやめろ」と一斉に非難される場面もあった。
 
 駅前にいた山内悠希さん(21)は「中国人が日本人に割って入って殴り合いになったようだ。3、4回は小競り合いがあった」と興奮気味に語った。
 「中国人にチベットの旗を奪われた」と騒ぎ立てる男性もいた。
 
 中国人の赤い集団は夜も明けきらない午前4時ごろから集まり始めた。
 午前6時にはリレーコースの沿道を埋め始め、「加油、中国!!」と声を張り上げ続けた。
 チベットの旗や「チベットに自由を」などと書いたプラカードを持った日本人を見つけると、さらに「加油」の声量を上げ、圧力を加える。
 
 福井から来たという中国人留学生(27)は「目的はオリンピックを応援するためで、それ以外の目的はありません」。
 記者が別の中国人女性に質問しようとすると、「すいません」と間に入って遮る中国人もいた。
 全国から集まった日本人もヒートアップ。北京五輪に反対する5つの手錠の絵柄のTシャツを着た若者らが「フリー、チベット」「恥を知れ」と中国人に負けじと声を張り上げ、両者の怒鳴り声以外は聞こえない。
 
 都内から来た会社員、福島邦道さん(29)は「2ちゃんねるの掲示板を見て、独裁国家に反対しようと、義憤に駆られてきた」。
 別の学生(19)は「昨夜思い立って来て、カラオケ店で夜を明かした。どうして自由主義国家なのに声をあげないのか」とまくし立てた。
 警察は3000人を超す警備態勢で、中国人と日本人が接触しそうになると即座に割って入り、取り押さえられる人も。
 地元の主婦(60)は「まさかこんな戦争みたいな状態になるとは思っていなかった」と絶句した。
 
 投げつけられる卵、立ち止まるランナー、乱入する男−。長野市で行われた北京五輪の聖火リレーは、妨害行為が相次いだ。
 沿道は中国国旗とチベットの旗で埋め尽くされ、平和の祭典を象徴するイベントは「市民不在」で進んだ。
 
 午前8時24分、小雨がぱらつく中、県勤労者福祉センター跡地の出発式で聖火が点火された。
 第一走者の野球日本代表監督の星野仙一さん(61)が右手にトーチを掲げ、2列の警察官に囲まれてスタートした。
 「中国、加油(中国、頑張れ)」。大きな中国国旗を振り、声援を送る中国人の集団。
 「星野、頑張れ」という日本人の観客の声はかき消された。
 善光寺近くのコース沿道は、中国人留学生やチベット支援者であふれ返った。
 中国国旗とチベットの旗の数はほぼ同数。「フリーチベット(チベットに自由を)」「ワンチャイナ(中国は1つ)」。双方が大声で叫ぶ。リレー走者が近づくと、歓声と怒号が入り交じり、歩道から車道に乗り出さんばかりに。
 
 国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」のロベール・メナール事務局長(55)は五輪のマークを手錠に模した横断幕を無言で掲げた。
 JR長野駅前では、タレントの萩本欽一さん(66)の走行中、紙束が投げ込まれた。
 並走する警察官が盾を構える。別の路上では卓球女子の福原愛さん(19)の前に男が飛び出した。
 立ち止まる福原さん。男はその場で逮捕された。午前10時25分、ランナーとなった崔天凱駐日中国大使が休憩地点のエムウエーブで、トーチを高く掲げた。
 
 その後も、男が聖火の列に向かって卵を投げつけ、逮捕された。トマトを投げ付けた男ら2人も現行犯デ逮捕された。
 野口みづきさんが最終走者で聖火リレーの儀式はは終わったが、極めて後味の悪いものになった。

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