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駆け引きのさまざまあれど政治家の 明日への糧の思惑は貧し (04月27日)(日)

 曇り12−20度C 午前 午後 原稿書き
 17時 案件があって三上氏 木田氏と要談(区内)
 

●民主党は27日の衆院山口2区補選で勝利し、「福田政権を解散・総選挙に追い込む」と意気込むが、補選が00年10月に年2回の統一実施方式となって以降、実は勝っても解散に結び付いた先例はないという。有言実行には、民主党も戦略が必要だ。補選は与党が強く、13回中9回は自民が勝ち越している。
 
 民主党は鳩山由紀夫代表だった02年4月、衆参2補選と徳島知事選の「トリプル選挙」で勝ち越したが、9月の代表選などを巡る混乱が影響し、10月の補選に惨敗。鳩山代表の責任論が浮上し、1カ月余り後、菅直人氏に交代した。
 菅氏も補選では負けが続き、04年4月の補選直後に自身の国民年金保険料未納問題が追い打ちをかけ、1カ月足らずで辞任した。
 
 小沢一郎代表は、前任の前原誠司氏が偽メール問題で引責辞任した後の06年4月に就任。
 直後の衆院千葉7区補選で勝利したが、同年10月の補選で敗れた。
 07年4月と、同7月の参院選と同時に行われた補選は1勝1敗で引き分けた。
 衆院解散は03年10月、05年8月の2回だが、どちらも当時の小泉純一郎首相主導だった。
 補選の勝利で一時的に弾みがついても、民主党が先につまずいてきたのがこれまでの実績だ。
 

●民主党の小沢代表と平沼赳夫元経産相(無所属)が28日夜、東京都内の料亭で会談した。
 出席者によると、2人は当面の政局や次期衆院選の選挙情勢について意見交換。
 小沢氏が「一緒にやろう」と呼びかけたのに対し、平沼氏は「自民党はもう駄目だ。国民の意識から乖離(かいり)している」と応じ、意気投合したという。
 
 民主党は次期衆院選で、平沼氏の地元・岡山3区に候補者を擁立しないことをすでに決めている。
 小沢氏と、「平沼新党」構想を公言してきた平沼氏との接近は、次期衆院選後に取りざたされる政界再編を意識した動きとも見られ、波紋を広げそうだ。
 この日の会談は、平沼氏とともに郵政民営化法案に反対して自民党を離党し、昨年夏の参院選で民主党公認で当選した川上義博参院議員が呼びかけて実現したという。
 

●混迷する北京五輪の聖火リレーだが、中国の官製メディアは胡錦濤国家主席の訪日を前に、長野でのリレー成功と日中友好を強調した。
 一方で、ネットでは中国人留学生が負傷した事実に対し「打倒小日本!!」と日本製品の不買を呼び掛ける書き込みが殺到しているという。
 韓国では抗議者への集団暴行にエスカレートした。中国政府が国民の団結に利用してきた民族主義が、政府の思惑を離れてついに暴走を始めた。
 
 ≪軍国主義が復活した。われわれは恥辱の歴史を忘れない。中国はもはや眠れる獅子ではない。いつでも攻撃の準備はできている≫
 中国最大のネット掲示板への書き込みだ。長野でのネット右翼の結集や暴力沙汰を受け、これまで見られなかった日本への攻撃が始まったのだ。
 
 「今回の成功で日中両国の友好感情がいかに深いか示された。追い風に乗って胡主席訪日を成功させたい」。
 崔天凱駐日大使は26日、日本でのレセプションでこう胸を張った。
 胡政権の意志をくみ取ったかのように、国営新華社通信は「聖火リレーは日本の友人の大きな支持を得た」と報道。
 中国中央テレビは、中国で「お人形さん」の愛称で人気の卓球の福原愛選手が聖火を手に笑顔で走るシーンを繰り返し流し、「日本市民が聖火を熱烈歓迎した」と友好ムードを演出した。
 福原選手への襲撃に触れた大衆紙もあったが、「ほほ笑みで聖火を守り、沿道を感動させた」とヒロイン扱いした。
 
 だが、北京青年報が1面で「反中分子に殴られ、留学生4人が負傷」と写真付きで報道。
 ネットでは「日本の右翼分子が中国国旗を奪おうと留学生に暴行し、1人が額から出血。周囲の人が国旗で止血した」との仏AFP通信の引用記事が多数掲載された。
 ほかにも暴行を目撃した在日中国人の書き込みが加わり、暴徒から国旗を守ろうとして殴られたという男性の写真を掲載。≪この真の英雄が誰か捜そう≫との呼び掛けも現れた。
 
 これに中国のネットユーザーらが炎上した。≪涙が流れた。ありがとう、留学生≫ ≪彼らに最大限の敬意と感謝を示したい。1日も早い回復を≫ との留学生への賛辞の一方、≪中国人の最大の敵は日本人だ≫ ≪全人民よ、日本製品の不買運動に立ち上がろう≫との書き込みであふれた。
 
 ≪個別の右翼分子が日本全体を代表しているわけではない≫との冷静な書き込みもわずかにあったが、≪打倒、日本軍国主義。小日本を滅ぼせ≫との熱狂の声にかき消された。
 ジャーナリストの富坂聰氏は「中国人にとって右翼が出てくると、完全に自分たちが正義になる。
 待ってましたとばかりに過激化していく」と説明する。
 
 中国はリレー開催各国で大動員した中国人に厳重に暴力を禁じていたが、27日に韓国・ソウルで行われたリレーでは中国人の集団が暴徒と化した。
 「脱北者を送り返す人権弾圧の中国に五輪開催の資格はない」と抗議した脱北者や支援団体に1500人超の若者が詰めより、金属製パイプや角材、石を投げ付け、負傷者が出た。米高校生ら7人は約300人の中国人に取り囲まれて殴打された。
 
 「知識人のはずの留学生がこんなことを…」と怒りを表す韓国人に、中国人留学生の1人は「妨害させないため、中国人として当然だ」と開き直った。
 「これまで政治的発言を抑え付けられていた多くの人が『国を思う行動だ』との名分のもと、モノを言うきっかけを見つけてしまった。もはや収まらない。闘争のための闘争と化した愛国行動は政府にとって脅威となっていくだろう」。富坂氏はこう警告しているという。

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