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世の中に硫化水素の製法の はびこり日々の自殺の多し (05月11日)(日)

 11−15度Cで小雨のち曇りの暗い陰気な一日であった。
 午前中 依頼原稿 午後 書籍送付者の名簿つくり。「江戸川区の見識」の原稿手入れ。
 19時 一二三会に出る。
 

●硫化水素を発生させ次男(5つ)と心中を図ったとして、佐賀県警唐津署は11日、殺人未遂容疑で住所不定、スナック店員馬場陽恵容疑者(29)を逮捕した。
 同署によると、硫化水素を使った自殺未遂に同容疑を適用して逮捕したのは全国で初めてという。
 調べに対し、馬場容疑者は「一緒に死のうとしたが、息子が泣きだし思いとどまった」と話しているという。
 
 調べによると、馬場容疑者は6日正午ごろ、同県唐津市鎮西町名護屋の実家アパートの納戸に次男と入り、洗剤などを使って硫化水素を発生させ次男を殺害しようとした疑い。
 

●硫化水素による自殺が後を絶たない。全国各地で自殺者が出ており、放置できない状況にある。硫化水素自殺は本人だけでなく、周囲の人を二次被害に巻き込む危険性が高いだけに深刻だ。
 硫化水素自殺は、1年前ごろから目立ち始め、今年になって急増している。特に先月は50件を超えた。
 
 1日も各地で自殺が相次いだ。北海道小樽市では、24歳の男が自宅2階の部屋で硫化水素自殺で死亡、物音に気づいた母親が様子を見に行き被害にあった。
 付近住民約350人が一時、小学校のグラウンドに避難した。
 東京都江戸川区では夫婦間のトラブルから、会社員の妻(33)が硫化水素で自殺を図り重症となった。
 長男や駆けつけた警察官ら3人が気分が悪くなり病院に搬送された。
 
 このように、硫化水素による自殺が極めて深刻で無視できないのは、第三者を巻き添えにすることだ。一歩間違えれば多くの人が犠牲になることを、強く認識する必要がある。
 硫化水素ガスは殺傷能力が高く、そのうえ簡単な方法でガスを発生させられるため、これを利用した悪質な犯罪も起きている。
 1日には福島県桑折町で硫化水素で母親を殺そうとした男が殺人未遂で逮捕された。
 
 自殺は連鎖反応的に起きるケースが多い。インターネットで自殺を呼びかけ、見知らぬ者同士が集団で練炭を使った自殺が、つい最近まで続発した。
 硫化水素自殺も、きっかけはインターネットだ。発生方法を具体的に説明した内容がネットに書き込まれ、若者を中心に自殺志願者の間に広がった。
 
 二次被害が憂慮されるだけに、警察庁も対策に乗り出したのは当然である。
 周囲を巻き添えにするような書き込みを「有害情報」に指定、ネット接続業者(プロバイダー)などに書き込みの削除を要請した。
 警察当局には、自殺を誘発するような具体的な書き込みや文言は厳しく取り締まってほしい。
 日本では毎年、約3万人が貴い命を自ら絶っている。特にネットの普及で自殺者の数が増えているのが実情である。
 ネット社会に対応しながら、どうすれば有効な自殺防止につながるか、一人ひとりが真剣に考える時代にきている。
 

●「東京裁判所」を名乗って個人宅などに掛けられる不審な電話が収まらず、最高裁が対応に苦慮しているという。
 最高裁は1日に注意を呼び掛けたが、大型連休後も電話は続き、7〜9日に東京、大阪両地裁や最高裁に500件近い問い合わせがあったらしい。
 当初はパスポート番号などを尋ねる内容だったが、最近は個人情報を聞き出そうとするケースはなく、最高裁の担当者は「何の目的か分からない」と首をかしげている。
 
 不審な電話は先月末に始まった。調停期日への出頭を求める自動音声が流れ、「問い合わせは『9』を押して」という案内に従うと外国人とみられる女性が出て、氏名やパスポート番号を尋ねてくる内容だった。
 1日までに東京地裁などに約600件の問い合わせがあり、最高裁が注意を呼び掛けると2日にはいったん沈静化した。
 
 ところが、連休明けの7日から再び東京地裁などへの問い合わせが相次いだ。
 電話の内容も「裁判員の説明会をします」「5月12日の調停期日に来てください」などと多様化。
 一方、自動音声の案内に従っても応答がないまま切れたり、音楽が流れるなどで、個人情報を聞かれる例は確認されていないという。
 
 最高裁は「電話機のボタンを押させるのが狙いだろうか」とも推測するが、真相は不明。
 裁判所が自動音声の電話をかけることはないため、「すぐに切るようにした方がいいかもしれない」と話しているという。

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