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核つくりおどしだましで言うなりの 金将軍の意のまま気まま (06月27日)(金)

 うす曇り18−24度C 8時45分 トーヨーで打ち合わせ 9時 区へ
 10時 浅野経営企画部長の諸説明を受ける。
 13時 退庁 15時 月刊「カレント」潮流社の役員会
 懇談会(銀座クリスタルビル)
 夜は雑誌、書類、単行本、手紙などの整理をした。
 
●福田康夫首相が公務員制度改革推進本部の事務局長に清家篤慶大教授(54)の起用を固めたことに対し、政府・自民党内から懸念や不満の声が上がっている。
 渡辺喜美行政改革担当相が唱えた事務局長公募が見送られたばかりか、清家氏が幹部人事を一元管理する同改革について、「疑問がある」と消極的な見解を示しているためだ。
 このため、「官僚寄りの福田首相が、さっそく『骨抜き』に動き出した」との憶測も飛び交っている。
 
 「知らない。首相がお決めになるそうですから、首相に聞いてください」
 渡辺行革相は25日、清家氏の人事に関する記者団の質問に、不満そうな表情でこう語った。
 事務局長は、幹部人事を一元管理する内閣人事局の設計などに当たる要のポスト。
 清家氏の専門は労働経済学で、政府の行革推進本部専門調査会座長代理など、多くの審議会や専門委員会の委員を務めてきた。
 
 このため、霞が関では「ノーマルな良識派」「調整能力がある」という人物評がもっぱらだ。
 「清家さんなら、官僚バッシングはしない」(総務省中堅)との期待の声も聞かれる。
 これに対し、事務局長公募で渡辺行革相を援護射撃した党国家戦略本部のメンバーからは
 「政府に近い人物で、改革のエンジン役は期待できない」 「改革の先行きは暗い」との厳しい声が上がる。
 
 実際、清家氏は4月3日の日経新聞の『経済教室』で、公務員制度改革について
 「最近の改革論議には疑問がある」とし、「縦割り排除のため公務員の採用や人事管理を一元化すべきという議論…いかがなものかと思う」と記し、同改革の目玉である「一元管理」そのものに疑問を呈しているのだ。
 また、今回の基本法には盛り込まれなかった天下り規制に関しても、「『天下りがけしからん』といいながら、年金などの待遇を改善しないのはおかしい」とも記している。
 
 それだけに、自民党若手議員は「こういう『改革論議に疑問がある』といっている人を、なぜ福田首相は事務局長に起用するのか。
 骨抜きを狙ったものにしか見えない。あまりにも露骨だ」と反発する。
 そもそも同人事をめぐっては、官僚による骨抜きを懸念し、民間人も含めた公募を主張した渡辺行革相に対し、福田首相は「一人ひとり自分で決める」と宣言。
 このため、渡辺行革相サイドは「候補者リスト」の提出を検討していたが、これには清家氏の名前はなかった。
 
 ある政府関係者の1人はこう打ち明ける。「清家氏は多くの政府の審議会の委員などに任命さてきたが、それは政府や各省にとって都合の良いことを言ってくれるから。
 それだけに、今回も官邸にいる官僚出身者が押し込んだのだろう。
 当然、渡辺行革相としてはおもしろくない。まだ調整中なので沈黙を守っているが、改革をめぐるバトルが勃発するのは必至だろう」
 今回の抜擢について、清家氏に意気込みも含め大学内研究所を通じてコメントを求めたが、26日朝までに返答はない。
 

●国会が閉幕し、永田町の関心は福田康夫首相が北海道洞爺湖サミット(7月9日まで)後に内閣改造を行うかに集中してきた。
 自民党内からは改造を求める声が強まり、ここ数日、派閥幹部の官邸詣も相次いでいる。
 党内には幹部の動きについて「猟官運動だ」と見る向きが強い。
 首相の後見人で改造待望論を牽制する森喜朗元首相が外遊中のため、「鬼のいぬ間」のアピールに必死のようだ。
 
 「態勢を一新して新しい環境の下で衆院選に備える必要がある」。
 自民党の武部勤元幹事長は25日、サミット後に改造を行うよう重ねて求めた。
 福田首相は20日の会見で、改造について「白紙」と強調したが、自民党内では日増しに内閣改造への期待が高まっている。
 
 昨年9月に発足した福田内閣は、17閣僚中15人を安倍前内閣から引き継いだ居抜き内閣。
 支持率が低迷するだけに、
 「自前の内閣を作り、国民にやりたいことを訴えるべきだ。
 サミット、北京五輪、改造でホップ・ステップ・ジャンプで支持率も上がる」(中堅)と改造効果を期待する。福田政権を作った7派閥が、当選5−7回の入閣待望組の処遇に頭を抱える事情も改造待望論を後押しする。
 
 こうした情勢下、24日には、派閥領袖らの首相官邸への出入りが相次いだ。
 午後には、午前も党本部で首相と会った伊吹文明幹事長が官邸へ。
 加藤紘一元幹事長 や山崎拓前副総裁 、中谷元元防衛庁長官、川崎二郎元厚労相、中山太郎元外相も訪ねた。
 25日は、中川秀直元幹事長に近い「上げ潮派」の柴山昌彦氏や人権擁護法案を進める太田誠一氏らが官邸に入った。
 
 伊吹氏は「サミットも近いから、総理経験者をお訪ねになったほうがいいと申し上げた」と語り、山崎氏は国際平和協力に関する一般法の与党PTの報告を訪問の理由としてあげた。
 だが、自民党有力中堅は
 「あれこれ理由をつけているが、結局は猟官運動だ。伊吹氏は改造に伴う役員人事で幹事長をクビになる可能性があるし、次期選挙で厳しい戦いが予想される山崎氏は現在の冷遇から脱却したい」と明かす。
 大物が官邸詣でをしている背景には、「改造に慎重な意見を述べている森氏が海外にいるため、好き勝手なことを首相に吹き込めるからではないか」と解説する。
 
 森氏は23日、シンガポールに出発。スウェーデンでOBサミットに参加した後、27日に帰国する。森氏は6日、「福田さんは(改造を)どうもやる気がないようだ」と発言。20日も、「首相は改造はしないみたいだ」と語った。
 森発言の狙いについて、参院中堅は
 「福田内閣は微妙なバランスで成り立っている。下手な人事をすれば党内の不満が高まる。
 改造を行わなくても、人事をめぐる綱引きが激化すれば、政権基盤を揺るがす事態にもなりかねないため、党内に高まり始めた改造論を抑えたいのだろう」とみる。
 
 それでも、改造熱は強まる一方で、具体的な人事案などの憶測が飛び交い始めた。
 自民党4役の1人が「上げ潮派と財政規律派の両方を入れないといけない」と話せば、津島派幹部も「海外出張に行くなら、7月20日までに戻れとの指示が閣僚に出たらしい」と噂する。改造をめぐる暗闘は、いよいよ本格化する。

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