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金正日世界をめぐる急病の 報道日本になんら伝えず (09月10日)(水)

 快晴無風19ー27度C 9時 ホテル・モルシャン発 美ヶ原高原へ行く。 10時 美ヶ原高原展望台 12時 昼食(松本・もとき) 13時45分 松本発あずさ20号 16時43分 新宿着 帰宅
 

●北朝鮮の建国60周年の閲兵式に金正日総書記が欠席したことに関連し、米メディアが金総書記(66)は脳卒中に倒れ、重病にある可能性を一斉に報じた。
 「意識はあるが、半身不随状態」との情報もある。式典が大幅に縮小されたことからクーデターが発覚し、急遽、変更された疑いも指摘される。
 北情勢が一気に流動性を増している。
 
 ロイター通信は9日、米情報当局者の話として「金総書記は2−3週間中に脳卒中を起こした可能性がある」と報じた。  AP通信、CNNテレビなど米メディアも同様の内容を一斉に報道。
 FOXテレビは「8月14日に倒れたとの情報がある」と伝えた。当局者は情報に「相当の自信がある」としているという。
 韓国の中央日報は10日、米外交筋の話として「脳卒中で倒れ半身不随状態。意識はある」と報じた。
 金総書記は「しばらく前から車イスで、既に最高権力者として指揮を振るっていない」との情報も伝えられる。
 
 聯合ニュースは「脳卒中の複数の世界的権威が最近訪朝したとの情報がある」と報道した。
 米国務省報道官は「われわれが何を知っているか、この場で話せるような問題でない」と述べた。
 早稲田大教授の重村智計氏は
 「一斉報道は米当局者が記者を集め、中国からの情報をもとに説明したとみられる。
 米政府も否定しておらず、情報の確度は非常に高い」と分析する。
 
 建国60周年に当たる9日、韓国メディアは過去最大規模の軍事パレードが準備されていると報じていたが、正規軍は登場せず、民兵の閲兵にとどまった。
 中国国営新華社も金総書記の式典欠席を報道。金総書記の閲兵式欠席は1991年の朝鮮人民軍最高司令官就任以来初めてで、極めて異常な事態だ。
 
 北メディアは式典について夜にようやく報じ、朝鮮中央テレビは「将軍が健康でいてこそ明るい未来がある」と異例にも金総書記の体調に言及。
 コリアレポートの辺真一編集長は「健康に触れているのが、病気の証拠。最高司令官が倒れ、正規軍の閲兵も中止されたのだろう」と推測する。
 重村氏は軍主体の「先軍政治」のなか、60周年の節目に正規軍さえ登場しない異常事態に注目、「軍内部で混乱が起きた疑いがある」と指摘する。
 北朝鮮では92年の軍創建60周年を祝う軍事パレードで、金日成、正日親子を狙ったクーデター計画が未然に防がれるなど、クーデター未遂が度々摘発されてきたとされる。
 重村氏は「今回もクーデター計画が発覚し、正規軍の閲兵が直前に変更された可能性も否定できない。
 何らかの事態が起き、軍指導部が揺れているのではないか」とみている。
 

●自民党総裁選で、派閥以上の“草刈り場”となっているのが、2005年の郵政選挙で初当選した約80人の小泉チルドレンだ。
 「次期総選挙で当選するのは一けた」ともいわれる中、小泉純一郎元首相が静観を決め込んでいることもあり、それぞれの思惑で票が拡散。
 若手候補擁立や自らの出馬を模索した議員も出るなど、右往左往している。
 
 チルドレンの迷走ぶりを最も端的に表していたのが、山本一太参院議員と棚橋泰文元科学技術担当相の擁立模索劇だ。
 山本氏には山内康一氏、棚橋氏には片山さつき氏らが付き推薦人集めに奔走した。
 必要な推薦人が集まらないと分かると、平将明氏が「おれは薩長同盟を実現した坂本龍馬になる」と調整に乗り出したが、あえなく断念。平氏は自らの出馬を模索したりもした。
 
 この空騒ぎには「総裁選の価値を落とした売名行為」(若手)と批判も出た。
 チルドレンの多くは選挙基盤が弱く、「郵政選挙のような風でもなければ、次の総選挙で当選するのは一けた」とも囁かれている。ただ小泉氏のようなカリスマを見出だせず、「投票日まで悩み続けるんじゃないか」(ベテラン)と見る向きが多い。
 
 すでに、チルドレンの多くは派閥入りしているが、約20人いる無派閥組の対応もバラバラだ。
 チルドレンによるグループ「新しい風」を率いる武部勤元幹事長のもとには「一体誰を支持すればいいのでしょうか」と連日のように電話がかかってくる。
 武部氏は「なんでおれを推す声が出ないんだ」とボヤくが、同会は小池百合子元防衛相を支持。猪口邦子氏も政策ユニットを組む小池氏の陣営に加わった。
 
 数々のお騒がせ発言で知られる杉村太蔵氏は、与謝野馨経済財政担当相を支持。小泉氏の首相秘書官だった飯島勲氏が与謝野氏を「小泉改革の後継者」と語っており、この影響と指摘する声が強い。
 もちろん、小泉氏がひと声発すれば事態が急変する可能性は高いが、小泉氏は周囲に「これからは影法師でいい」と宣言。親しい議員には「にぎやかに総裁選をやればいい。おれは出ない。
 小池をかつぐこともない」と自身の出馬や町村派の小池氏擁立を打ち消した。総選挙後の政界再編をにらみ「フリーハンドを確保しようとしているのでは」(閣僚経験者)との推測もある。
 
 その小泉氏は11日の「新しい風」のパーティーであいさつを予定している。
 小池氏陣営は「支持を表明してくれるはず」と期待する一方、「最後まで静観するだろう」(若手)と見方はさまざまだが、チルドレンがすがるような思いで見守っているのは間違いない。
 

●自民党総裁選は10日告示され、「大本命」の麻生太郎幹事長(67)のほか、与謝野馨経済財政担当相(70)、小池百合子元防衛相(55)、石原伸晃元政調会長(51)、石破茂前防衛相(50)の5人が出馬した。
 政治評論家の小林吉弥氏が、22日投開票される各候補の獲得票を予測したところ、麻生氏が過半数突破の勢いをみせ、独走しているという。自民党が“ボロ隠し総選挙”の顔として、麻生氏を指名する公算が強まっている。
 
 「総裁選の焦点は、(1)次期総選挙の顔になるか(2)経済政策への支持が高いか−の2点に絞られた。これに合致する候補は麻生氏しかいない。決選投票なしで、麻生氏が1回目の投票で勝利を収める」
 選挙予測で定評のある小林氏は話す。獲得票予測は、最新の各種世論調査や党内各派閥の情勢、地方県連の動向などをもとに、小林氏が独自に分析した。
 
 まず先に投開票される地方票(141票)だが、小林氏は  「麻生氏100票、与謝野氏11票、小池氏15票、石原氏10票、石破氏5票」とみる。麻生氏が全体の7割以上を獲得する圧勝ぶりだ。
 「地方の麻生人気は高い。景気が急速に冷え込むなか、財政出動も視野に入れた麻生氏の経済政策は受け入れられやすい。県連は3票ずつ持つが、麻生氏が地滑り的に票を集める」
 
 「与謝野氏の『増税容認論』はやはり敬遠される。小池氏には『反麻生』『非麻生』票がある程度集まる。石原氏は『親の七光』が目立ち、線が細い。危機的な自民党を牽引できない。石破氏は外交・安保は強いが、内政は未知数だ」
 帰趨を決める国会議員票(387票)は、どうか。小林氏は「麻生氏218票、与謝野氏96票、小池氏25票、石原氏25票、石破氏23票」と分析する。
 
 地方票のような大差にならない背景について、小林氏は「麻生派(20人)と伊吹派(28人)、二階派(16人)は『麻生支持』でほぼ固まっている。他派閥は麻生氏優勢だが、割れている。
 政策の違いもあるが、党内の『麻生嫌い』も根強いからだ。小池氏が所属する町村派(88人)は麻生支持が多いものの、与謝野、小池、石原各氏に票が流れる。
 石破氏が所属する津島派(70人)や、石原氏が所属する山崎派(41人)も3、4分裂状態」とみる。
 1回目の投票で、過半数(264票)を獲得する候補がいない場合、上位2人の決選投票となる。
 
 だが、小林氏は
 「決選投票になると党が二分した印象になる。自民党は総選挙前にそれは避けるだろう。ただ、麻生氏が絶対的権力を握るのも嫌う。地方票の開票後、絶妙な票の配分があるはずだ。キーマンは森喜朗元首相と青木幹雄元参院議員会長、古賀誠選対委員長だろう。
 全体で7割以上を獲得すれば圧勝だが、318票では6割程度で圧勝とはいえない」と話す。
 
 先月25日、夕刊フジの「総選挙 政党別獲得議席予測」で、小林氏は「福田首相で総選挙となれば、自民党は100議席減で下野する。麻生首相となっても過半数割れする」と分析した。
 福田首相による無責任極まる「政権放り投げ」後、候補者乱立となった総裁選に注目が集まり、自民党を直撃していた年金問題や後期高齢者医療制度などへの批判はやや薄らいだ。福田首相が演出したメディアジャックは成功したといえるのか。
 
 小林氏は「麻生、与謝野、小池の3氏による選挙戦なら、自民党にプラスだったが、石原、石破両氏が参戦し、山本一太参院議員までが出馬意欲を示したことで、総裁選が安っぽくなった。
 国民は『失政隠蔽のお祭り騒ぎ』『総選挙前のパフォーマンス』と冷めている。
 辞任表明から20日以上の長い総裁選は飽きられる可能性があるうえ、麻生氏の致命傷である舌禍が飛び出す危険性もある。計算通りにはいかない」と話している。

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