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青山を通り抜けたる花の馬車 半世紀のゆめいまよみがえる (04月10日)(金)

 赤字国債30兆円を超えた。晴れ 16−23度C
 8時35分 トーヨー 8時50分 区へ 9時15分 
 監査委員事務局打ち合わせ会 13時 退庁
 15時 明治産業(中央区内) 16時30分 王子製紙(中央区内)
 18時 フォーリン・アフェアーズ(千代田区内)
 夜はS・ゲラン「GMの没落}を読む。
 

●幻の超高級魚クエがより身近になった−といっても、南紀白浜温泉限定の話である。
 和歌山県白浜町にある近畿大学水産研究所では1970年代前半からクエの養殖を始め、98年には人工ふ化・飼育に成功。
 さらに試行錯誤を重ね、2007年秋から養殖の「紀州本九絵」として出荷を始めた。天然なら鯛の10倍にあたる1キロ1万円の本クエが半値で安定供給できるようになったが、まだ漁獲量が限られるため地元優先で出荷されている。
 
 大きいもので体長1メートル以上、重さ30−50キロにもなる本クエは、水深50メートルまでの磯に生息しており捕獲は極めて難しいが、ブサイクな見かけに似合わず繊細で深みのある白身には脂が乗っており、ゼラチン質が含まれた皮やアラなどは絶品。
 
 そんな本クエを「なんとか名物にしてお客さまを呼びたい」と40年前、当時26歳だった白浜観光協会の中田力会長が近畿大学に働きかけたことから研究は始まった。
 成魚になればグワッと大きな口を開けるクエも、仔魚時代はタイやヒラメに比べて口が小さいため、クエ用のプランクトンを確保するのに数年を要した。
 また、冬場には温暖な奄美大島に移して成長を促すなど、手間もお金も、いくらかかったかわからないほどだという。
 
 こうして白浜町にある27軒のホテルや旅館で、本クエ料理が楽しめるようになったわけだ。中田会長は「苦節40年。
 まさに悲願でした。白浜にはタイも伊勢エビもアワビもあるが、よそと一番違うのは本クエが気軽に食べられるということ。
 貴重な天然は冷凍してしまうので、刺し身ならむしろ養殖の方がおいしいぐらいですよ」と養殖クエの魅力をアピールする。
 
 その白浜町の白良浜(しららはま)では5月3日に本州で最も早い海開きを行う。真っ白な砂浜がハワイのワイキキビーチと似ていることから両ビーチは「友好姉妹浜」の関係にある。
 この日は夕刻からフラダンスのショーを行うという。
 東京から飛行機で70分と意外に近い南紀白浜。クエにフラに名湯巡りをゴールデンウイークの計画に入れてみてはいかがだろう。
 
 クエといえば冬の鍋料理が定番だが、新作料理も続々登場。
 大ぶりに切ったクエをダシで蒸した「クエ酒蒸しあんかけ丼」(1890円〜2625円)や、あぶってしょうゆ漬けにしたクエに梅肉を添えた「クエちらし寿司」(1890円〜2625円)などが好評だ。
 地元では、夏に向けて焼きクエのおいしい食べ方を研究しているそうでオリーブオイルで焼いた洋風なクエもイケるそうだ。
 

●ニューヨーク9日発 ロイター電
 米フード・アンド・ワイン・マガジン誌が選ぶ「グルメのための都市」に2年連続で東京がトップに輝いた。
 当然のことだと思う。
 革新的なレストランの豊富さと素材の素晴らしさがその理由である。
 2位はバルセロナで、次いでコペンハーゲン、ロンドン、ニューヨークとなった。
 
 最先端の料理と活力ある食事情を格付けする同ランキングは今年で4回目。
 同誌の旅行部門編集者ジェン・マーフィー氏は「東京は確固たる『食の都市』だ」とコメント。その上で「東京はシェフたちが革新を求めに行く場所であるとともに、伝統的な食の歴史をも持ち合わせている」と述べ、東京の首位は圧倒的ものだと評価した。
 また、今回のランキングでは、ミシュランガイドで評価された多くのレストランを有し、昨年2位だったパリが圏外となる意外な結果にもなっている。
 

●イラク戦争以後、現地の復興や治安が回復しだすとともに、日本国内で一時、暴落したイラクの通貨「ディナール」への投機熱が急速に高まっているという。
 この通貨を扱う両替商は
 「経済復興で20万円が一挙に1億円以上になる」と宣伝。
 その一方で、今後の情勢によっては大幅なインフレなどの恐れもあるとして警戒を呼びかける識者も。
 今のところ財務省は静観しているが、リスクもはらむディナールの購入には自己責任が問われている。
 
 「史上最安値レベルに暴落しているディナールを入手することで、投資額の300倍以上の利益を手にすることができます」
 東京の両替商はこのような宣伝文句でディナール紙幣を販売している。
 この両替商によると、現在注文が相次いでおり、昨年7月に月商50万円だった取引が、今年3月には60倍の3000万円に膨れ上がった。
 40代の主婦が一度に100万円を購入したケースもあるという。
 
 外国為替に詳しい関係者によると、ディナールは通常の外国為替市場では取引されていないため、一般の銀行などでは取り扱っておらず、両替商も全国に数業者あるだけだという。
 ディナールは湾岸戦争(1991年)とイラク戦争(2003年)の影響で大暴落。
 米ドルとの交換レートは90年当時、1デシ=1・6ドルだったのが、現在は1250デシ=1ドルと2000分の1に落ち込んでいる。
 
 東京の両替商では、サウジアラビアなどイラク周辺国の金融ブローカーを通じて現物を入手。二万五千デシ紙幣1枚を実勢レートでは2000円だが、「入手が困難なため」などとして8800円で現物販売している。
 25枚のパックを18万5000円で販売。95年当時のレートに回復すれば、将来的に540倍で1億円以上の期待収益が得られると宣伝している。実際に2001年当時のレートから現在は265%上昇しているという。
 
 両替商の代表は「復興の進展を考えれば、価値が上がることがあっても下がることはない」と自信を持つ。
 国際通貨基金(IMF)の調査によると、イラクの実質GDP(国内総生産)成長率は、昨年9・8%で今後5年間は約7%で推移すると推定。
 特に原油埋蔵量が世界3位を維持していることが大きいという。
 また財務省外国為替室によると、平成10年の外為法改正前は両替業務を行う場合には大臣の認可が必要だったが、現在は誰でも自由に行うことができ、「ディナールの現物販売も違法ではない」としている。
 
 こうした投機熱に対し、通貨価値の上昇に懐疑的な目を向ける業者もいる。
 ある外国為替業者は「経済が復興するにつれてインフレの可能性が十分にある。そうなると、イラク政府がデノミ(通貨単位の切り下げ)を発動させて、現紙幣の価値を減少させる可能性もある」と指摘する。
 
 経済アナリストの森永卓郎さんは「湾岸戦争前のディナールは、公定レートが実勢の数倍に設定されていたこともあり、そもそも過去の公定レートに戻るなどということはない」と断言。
 さらに「国際為替市場で取引されていないディナールはドルや円に換金することも困難だ。こうした中で、投機をあおるのはどうか」と警鐘を鳴らしている。

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