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軒並の赤字決算メガバンク 一〇年ぶりに悪夢繰り返す (04月12日)(日)

 ふきのとうの旬の時期である 晴れのち曇り 12−20度
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●日本を代表する3つのメガバンクが“大炎上”しそうだ。三菱UFJ、みずほ、三井住友が2009年3月期に計上する赤字額が総額1兆円規模に達しそうなのだ。
 大手銀行に公的資金を資本注入したがっている金融庁にとっては、格好のシチュエーション。同庁は現在、各行に検査に入っているが、業績の大幅悪化を機に一気に注入を迫るとみられる。
 
 ほんの2カ月前、三井住友フィナンシャルグループは09年3月期の連結最終損益を1800億円の黒字と見込んでいた。
 それが今月9日の発表では一転、3900億円の赤字見通しになってしまった。
 景気後退で業績を悪化させる貸出先が急増し、焦げ付きに備えて貸倒引当金を積み増すことになったほか、保有する英大手銀バークレーズの株価が下落し減損処理を余儀なくされたことが要因。
 
 3900億円という赤字額に、大手銀行幹部は「予想以上だ」とうなった。
 三井住友は9日、今後1年間で最大8000億円分の普通株を発行する増資計画を発表。記者会見した国部毅取締役は資本増強策について
 「赤字の穴埋めではなく、先手を打った攻めの増資だ」と強調したが、額面通りに受け取る金融関係者は少ない。
 国部毅取締役 「巨額増資を発表した翌日(10日)、井住友の株価はストップ安に見舞われた。市場は『先手を打った攻めの増資』とは受け取らず、公的資金注入などを逃れるために苦しまぎれに出してきた“愚策”と受け取った」(アナリスト)
 
 他のメガバンクも状況は同じだ。
 三菱UFJフィナンシャル・グループは09年3月期の連結最終損益を500億円の黒字、みずほフィナンシャルグループも1000億円の黒字と見込んでいるが、いずれも赤字転落が確実視されている。
 「三菱UFJ、みずほともゴールデンウイークの前後ごろまでには業績の下方修正をしてくるはず。赤字額は三井住友とほぼ同じ水準になるとみられ、3メガバンクの赤字額の合計は1兆円規模に達する可能性がある」(市場関係者)
 
 面白いのは三菱UFJだ。「保有株式の簿価の基準日を変更することによって、減損処理の額を低く抑えるという奇策に打って出るようだ。
 基準日をこれまでの三菱東京UFJ銀行の発足日から三菱UFJフィナンシャル・グループの発足日に変更すると、簿価が下がるため、処理額が少なくて済むとか。こうなると決算もトンチ比べの様相を呈してくる」(アナリスト)
 
 一方、“大炎上”しそうなメガバンクに対し、公的資金注入を虎視眈々と狙っているのが金融庁だ。
 「赤字で財務内容が悪くなれば、銀行は、リスクを伴う貸し出しを絞り込むようになる。
 ところが、政府は景気対策として企業の資金繰り支援を打ち出しており、貸し渋りを許さない立場。金融庁は今、メガバンクに一斉に検査に入っており、ギリギリ締め上げて公的資金注入に持ち込むつもりだろう」(同)
 金融庁Vsメガバンクの“春の陣”では、ホットな攻防が繰り広げられそうだ。

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