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鳩山と岡田のたたかい民主党 今宵もテレビ顔が揃いて (05月14日)(木)

 民主党代表選挙がマスコミを賑わせている。
 晴れのち曇り 18−23度C 8時35分 トーヨー
 8時50分 区へ 10時30分 渡辺福祉部長の説明
 小林福祉推進部長の監査 13時15分 横手介護保険課長の監査  夜は辺見庸「しのびよる破局」を読む。
 

●民主党代表選は、鳩山由紀夫幹事長(62)と岡田克也副代表(55)という、元代表2人による一騎打ちの公算が高まってきた。
 辞任表明した小沢一郎代表に近く、党内で幅広い支持を集める鳩山氏が優位に立つなか、追う岡田氏は小沢氏と距離を置く前原誠司副代表ら中堅・若手に推され、13日午後に先手を打って出馬表明、世論をバックに支持拡大を図る構えだ。
 
 事態が大きく動いたのは12日夜。鳩山氏は側近議員と都内のホテルで会談、
 「ここは国家国民のために、自分の出番なのかと思う」と出馬の意欲を示し、岡田氏も同日夜、野田佳彦広報委員長、玄葉光一郎衆院議員らに
 「日本のため、民主党が政権を取るために意思を固めたい」と決意を語った。
 
 岡田氏は14日に記者会見で正式に出馬表明を行う予定だが、代表選まで時間がなく、自らのグループを持たず支持基盤が弱いことから、13日午後に記者団に立候補を明らかにして支持者を募る。
 同日午前は会見に向け、玄葉氏ら支持議員と基本政策の取りまとめなど準備を進めた。
 対する鳩山氏は09年度補正予算案の衆院通過を受け、14日にも出馬表明する方向だ。
 
 「鳩山Vs岡田」となりそうな代表選は、すでに「親小沢か反小沢」の戦いとなっており、13日現在、民主党内では「小沢氏が剛腕ぶりを復活させ、激しい締め付けをしていることもあり鳩山氏の優勢」(ベテラン)との見方が圧倒的となっている。
 
 今回の代表選は国会議員の投票によって決まる。民主党所属の国会議員は221人で、鳩山氏には小沢氏や鳩山氏、羽田孜元首相のグループや旧民社党系や旧社会党系、小沢氏の手腕で07年に初当選した議員を含む参院議員ら、これまで小沢氏を支持してきた議員の間で待望論が高まっている。
 対して、岡田氏は小沢氏に批判的な前原氏や野田氏のグループが主な支持母体になっている。菅直人代表代行のグループは、態度が定まっていない。
 
 岡田氏の頼みは、世論の盛り上がりだ。西松建設事件以来、「地方行脚を続けてきた」「カネにクリーンだ」という印象で、ポスト小沢の有力者といわれてきた。共同通信社が11、12日に実施した世論調査では、岡田氏が23.7%でトップ、鳩山氏が16.9%だった。
 
 12日の両院議員総会では、反小沢の議員らが
 「週末に地元の声を聞きたい」と、執行部の決めた代表選日程に反発した。
 これは「世論が盛り上がる時間がほしいのと、小沢氏と鳩山氏がそれを恐れて談合で決めようとしている姿を印象付けるため」(中堅)だ。
 
 「05年9月の代表選では、前評判が低かった前原氏が菅氏を2票差で破った。
 民主党は、思ったほどグループの締め付けが機能せず、その場の雰囲気で物事が決まってしまうことも多い。世論が『岡田氏』となれば土壇場での逆転は大いにありうる」
 こうした中、両陣営の亀裂はすでに抜き差しならないものになってきている。
 岡田氏支持の中堅議員が
 「鳩山氏では『小沢院政』の印象が拭えない。代表選のテーマは、カネと人事を一手に握ってきた小沢氏からの決別と、世代交代だ」と吐き捨てれば、鳩山氏周辺も「小沢氏ほど選挙区事情に精通し、自民党政治の裏の裏を知り尽くす人物はいない。
 総選挙前に小沢氏排除を目指すとは、政権交代しないつもりか」と反論している。
 

●麻生太郎首相は13日夜、「週刊新潮」で知人女性との宿泊旅行が報じられた鴻池祥肇(よしただ)前官房副長官の引責辞任に
 「(辞任は)健康上の理由だ。健康まで任命責任なのか分かりかねる」と述べ、自身の任命責任をきっぱりと否定した。
 河村建夫官房長官は同日午前、「任命責任は避け得ない」と厳しい認識を示したが、首相の“逃げ”の姿勢に野党だけでなく、与党からも批判が続出するのは必至だ。
 
 同誌によると、鴻池氏が4月28日から同30日にかけ、2泊3日で静岡県熱海市に女性とゴルフ旅行に出掛け、国会議員に与えられているJRの無料パスを使用した。
 旅行は新型インフルエンザの警戒水準引き上げ時で、官邸で対策本部幹事会が行われていた。
 麻生首相は、鴻池氏が対策本部幹事会メンバーではなく「連絡が取れるところにいれば問題ない」と、ひらき直りともとれる説明をした。
 公務用のJR無料パスを使用したとされる点も
 「事実関係を知らないので答えようがない。不信感を買わないようにするのが大事だ」、さらに「週刊誌を読んでいないので詳細は知りません」とし、まるで、われ関せずといった責任逃れに終始した。
 
 民主党の鳩山由紀夫幹事長は「(最初に)スキャンダルが発覚した1月になぜ首相は鴻池氏をかばったのか。首相の任命責任も極めて重い」と強調した。
 特に、新型インフルエンザの問題時に
 「この緊張感のなさは何なのか。麻生内閣の体質だ」と非難した。
 河村氏も会見で「事実なら極めて遺憾」。JRの無料パス使用に「公私混同があってはならない」と厳しく指摘したほか、与党内からも批判が続出した。自民党の村田吉隆国対筆頭副委員長は「けしからんことだ」。公明党の浜四津敏子代表代行も「許されないこと。辞めるのは当然」と憤った。
 
 麻生首相は、中川昭一元財務相の酩酊(めいてい)会見後、当初は続投を指示した。鴻池氏の1月の最初の女性問題報道にも河村氏の厳重注意だけ。その後、いずれも辞任。問題の当人以上に、麻生首相の姿勢も政権への打撃となりそうだ。
 

●麻生太郎首相率いる自民党が、16日投開票の民主党代表選の行方を警戒している。
 鳩山由紀夫幹事長(62)と岡田克也副代表(55)の一騎打ちで、現時点では鳩山氏がリード。
 この情勢に自民党内には安堵感も広がり始めているが、「金銭的にクリーン」「真面目で堅物」という永田町離れしたイメージを持つ岡田氏が大逆転を果たした場合、「次期総選挙での惨敗もあり得る」(若手)との危機感がありありなのだ。
 「わが党の国対が小沢氏を叩き過ぎた。西松建設事件を抱える小沢氏が代表のまま総選挙に突入させるべきだった。総選挙前に、大宣伝になる民主党代表選をやらせるなんて戦略ミスだ」
 
 民主党代表選は、所属国会議員221人の投票で決まる。鳩山氏を支持するのは、鳩山氏や小沢氏、羽田孜元首相のグループをはじめ、旧民社党系、旧社会党系、参院議員など広範囲にわたる。
 鳩山氏には敵が少なく、挙党体制を組むには文句のない人物といえる。
 対する岡田氏は「反小沢」色の強い前原誠司副代表や野田佳彦広報委員長のグループが支持主体。
 「前原氏らは偽メール事件の反省もなく、きれい事ばかり並べているため、グループ内にも距離を置く議員がいる。大差で鳩山氏の勝利ではないか」(民主党中堅)とみられている。
 
 前出の閣僚経験者は「鳩山氏優勢でひと安心だ。有権者に『小沢院政』とみられ、代わり映えしない。小沢氏が『政治とカネ』の問題で辞任しただけに、清潔感がある岡田氏が新代表となれば相当厳しい。わが党には(西松事件を引きずる)二階俊博経産相がいることを忘れてはならない」と語る。
 中堅議員は「鳩山、岡田両氏とも親分肌ではなく、力強さに欠けるが、自民党にとっては岡田氏の方が脅威だろう。麻生首相も鳩山氏も二世議員だが、岡田氏は違う。
 党内各グループの談合で決まったイメージもない。首相はどこかフザけた印象があるが、岡田氏は堅物でしつこそう。党首討論などで企業団体献金や世襲禁止の問題をギリギリと追及されるのではないか」という。
 
 麻生首相も周辺に「どちらでも構わないが、鳩山氏なら歓迎だ」と語っているとされ、13日の津島派幹部会でも「鳩山氏の方がありがたい」との意見が出された。
 確かに、岡田氏はお中元やお歳暮はすべて贈り主に返却し、若手議員らとの懇親会でも「割り勘」が基本というクリーンさを誇る。政策でも、原理原則をかたくなに貫くため「ロボコップ」という異名まである。
 
 数字的な裏付けはないが、ある自民党関係者は「岡田氏が民主党代表になれば次期総選挙で自民党は惨敗。鳩山氏ならば五分五分。その他の代表なら自民党は勝てる」と語ったという。
 ただ、こうした自民党側のコメントを言葉通りに鵜呑みにするのは危険だ。
 政治家や政党関係者はコメントが報道されることで、自分たちに有利な政治状況を作り出そうとする人種でもある。
 
 岡田氏が新代表となれば、その突出した堅物さゆえに、党内調整や挙党体制の構築が難しくなりかねない。小沢氏が築き上げた、他の野党や連合などとの選挙協力にも齟齬が出かねず、それは自民党の選挙戦略にとって有利といえるためだ。
 前出の中堅議員は「一番怖いのは、岡田氏が表で代表をやり、小沢氏が裏で選挙対策を取り仕切ること。岡田氏と小沢氏が手を組めば極めて危険。
 だが、幸い、岡田氏は『反小沢』グループに担がれている。総選挙まで分裂していてくれればいい」と語っているが…。

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