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惹かれゆく光と翳と幻影の ぬきわれいこの情の世界に (06月11日)(木)

 ぬきわれいこさんから歌集『翳』を頂いた。朝は小雨、曇りのち晴れ 午前中 原稿 11時 吉中氏が案件があって来訪懇談 13時30分 トーヨーで打ち合わせ
 
歌集『翳』を読んで拙詠。
●気になりてページをめくりぬすみ見ぬ 付箋をつけし歌集『翳(かげり)』を
●惹かれゆく光と翳と幻影の ぬきわれいこの情の世界に
●酔いさめてひと気なき部屋暗きまま 歌集『翳(かげり)』をうつつひもとく
●翳りあるひとの世を語る感性の 研ぎすまされし歌の数々
●誰にでも老いの来たりてさびしさの 今宵もふけて盃をほす
●寝不足と肌のかゆみの増して行く 翳りを隠して今日も燃えつく
●魯山人逆境のはて到達の 翳りの深し情念の壷
●微笑みの翳り恨みと相克の 政治のたたかい今日も続ける
●元総理語り終わりて部屋を出る 空しき翳がうしろ姿に
●講演の終わりて寂しき大講堂 人影もなくひとり座りて
 

●ローマ発 共同通信 
 ANSA通信などによると、イタリア財務警察は今月3日、イタリアからスイスに1340億ドル(約13兆円)相当の米有価証券を持ち出そうとした日本人2人を拘束した。在ミラノ総領事館は当局の報告で拘束を確認したが、2人の国籍も含め事実関係については
 「捜査中なので明らかにできない」としている。
 
 2人は拘束時、スイス国境に近いイタリア側の駅に停車中の電車にいた。
 財務警察官が手荷物を調べたところ、かばんの底から多額の米国債やケネディ債券などが出てきたという。
 2人は持ち出しを申告しておらず、容疑が固まれば多額の罰金を科せられる。
 総領事館は「2人の身元や所属については言えない」と述べているという。
 

●最近の英国「エコノミスト誌」の記事からの引用・・・・
 
 初夏のある日曜日。東京の代々木公園では、バリケードを張った革命運動もなく、ホームレスたちが地元の教会の女子学生から手渡される弁当をもらうため、おとなしく長い列を作っている。列の後ろの方にいて弁当をもらえなかった人々は、ただ大きくうなだれるだけだ。
 しかし、先進国が抱える問題について言えば、日本の問題は誇張するのが難しいほど深刻だ。
 
 世界的な不況は日本経済に、20年前の有名なバブル崩壊よりもずっと厳しい打撃を与えている。国の債務残高は年間GNP(国内総生産)の2倍近くに膨らみ、イタリアの債務さえをも圧倒的に上回る。
 2002年から6年間にわたる景気回復を牽引した輸出主導の成長は、幻想であったことが明らかになった。
 
 今、1億2700万人強を数える日本の人口が今後数十年間で3分の1以上減少するという予測もある中で、高齢者に対する年金支払いの財源を確保する方法が見つかるより先に、生産年齢人口が一際急激に減っていく。
 にもかかわらず、日本政府は帰国支援というもっともらしい名前をつけた政策の下、南米からやってきた日系の定住外国人にそっとカネを払い、本国への完全帰国を促している。 
 また、与党自民党の議員からは、日本経済にカネをジャブジャブ行き渡らせるために、現在の日銀券とは別の真新しい紙幣を大量発行する提案も出ている。
 この例にとどまらず、自民党に纏わる多くのことは、常軌を逸しているか、現実味がなく、日本の問題の根が政治にあることを示している。
 そして今、戦後日本で初めて、野党が自民党――1955年以来、約10カ月間を除いて一貫して政権を握ってきた――に取って代わる、現実的な選択肢を提示している。
 
 だが5月半ばまでは、政権交代の現実味に再び疑問符が突きつけられていた。
 野党民主党に君臨してきた小沢一郎氏が辞任を表明するまでの話である。
 麻生太郎首相が9月までに実施する総選挙で、民主党は敗北する見込みだった。
 実際、小沢氏はまるで負けを決意しているかに見えた。小沢氏は何の理由もなく、「壊し屋」と呼ばれているわけではない。
 
 この春、小沢氏は政治資金スキャンダルに巻き込まれ、建設会社から違法な献金を受け取っていたとして同氏の秘書が逮捕された。
 この一件は有権者に否定的に受け止められ、小沢氏の政治がいまだにどれだけ密室の暗闇に深く根差しているかを浮き彫りにした。
 
 現在在66歳の小沢氏は、自民党で政治家としてのキャリアをスタート。
 同党で頭角を現す様は、作った敵の数と同じくらい驚異的だった。
 ほかのどの政治家よりも早い時期から政治改革の必要性を明言し、日本は平和憲法から脱却し、自国の防衛により多くの負担を担い、外交上、より「普通の国」としての路線を描くべきだと主張していた。
 
 1993年に自民党を離党した後、2006年からは民主党代表として、同党を都市部の中流層だけではなく、地方からも支持を集める全国的な勢力に変えた。
 その戦略は2007年に実を結び、民主党は参議院選挙に勝利して第1党となり、自民党を混乱状態に追いやった。現在、自民党を率いる麻生首相はその時から数えて3人目の首相である。
 
 しかし今回の政治資金疑惑によって、小沢氏は民主党にとって選挙戦の重荷となってしまった。今回の辞任は、「壊し屋」小沢氏のキャリアにおいて、珍しく建設的な行動となるかもしれない。
 彼の後継者は、年金および健康保険制度の立て直し、雇用創出、政府および官僚組織の説明責任の明確化といった改革派が掲げる案件を推進するうえで、新たに再スタートを切れるはずだ。
 
 しかし、5月16日に決まった民主党代表の鳩山由紀夫氏も「新しい」という言葉は相応しくない人物だ。鳩山氏は前任者と親密で、小沢氏支持派の支援を受けた。
 小沢氏自身にも、代表の座にあるよりも、陰の実力者としてより大きな権力を振るいたいとの意向があるのかもしれない。
 
 もう1人の候補だった幹事長の 岡田克也氏は、党代表だった2005年の総選挙で、当時首相だった小泉純一郎氏が率いる自民党に大敗した。
 致命的だったのは、国民の支持を得ていた郵政民営化という小泉氏の政策に反対したことだ。
 どちらも、カリスマ性に欠ける実力者だ。しかし少なくとも、2005年の選挙での大失態を認めた岡田氏は、自民党の政治家一族の間で多く見られる世襲の慣例に対し、これを制限することを公約に掲げ、敵の痛いところを突いている。
 麻生内閣の実に半数以上が世襲政治家なのだ。
 
 だとしても、民主党が汚れた過去からの決別をもたらすとは言えない。
 以前、自民党からの政権奪取を狙っていた社会党と同様に、民主党も往々にして精彩を欠く野党だ。
 実際、民主党議員の多くは社会党出身だ。そのほか、鳩山、岡田両氏を含むその他の議員は自民党出身である。
 鳩山氏の弟は現内閣に入閣している。鳩山氏の祖父、鳩山一郎は初代自民党総裁であり、戦後日本で最も有名な首相である吉田茂の最大のライバルでもあった。
 
 吉田首相は麻生首相の祖父であり、この夏の総選挙は一族同士の対決という図式になるかもしれない。
 さらに、鳩山氏の政治キャリアも、自らの一族が持つ巨額の資産に支えられてきた背景があり、これも多くの自民党議員と共通している。
 変われば変わるほど、同じものになっていくわけだ。
 
 小沢氏が去った今、自民党には、元首相やメディアの有力者といった実力者たちから、選挙後の民主党との「大連立」を提案せよとの圧力が強まるだろう。
 何しろ、多くの人は長い間、民主党のことを、自民党を飛び出した同党の一派閥にすぎないと見なしてきた。
 一方で、進歩的な自民党党員は民主党への鞍替えを思案している。
 民主党の経験不足――同党が小沢氏に大きく依存していた理由の1つ――を考えると、自民党からの移籍は歓迎されるかもしれない。
 
 今、民主党が直面する大きな試練は、日本の政治に対する疑念を払拭することだ。
 日本の政治は、民主主義を取るどの先進国と比べても、エリートを自任する政治家たちによるトップダウンの傾向が強いとされ、国民にその行動を知らせることが少なく、ましてや国民の意見を聞くことなどほとんどないと見られている。
 もちろん有権者側にも非がないわけではない。これまで、日本の有権者は与えられたものをあまりに簡単に受け入れ、「政治の弁当箱」が空であると分かった時でさえ、それに甘んじてきた。
 
 有権者が投票箱に並ぶこの夏、民主党が圧勝すれば、日本の政治家たちは自分たちにもやはり説明責任があることを思い知らされ、民主党が公約を守れるかどうかを試す機会が与えられる。
 さらに、民主党が公約を実行するための財源をどう確保するのかについて説明を引き出せる可能性だってある。
 しかし、現実的には、民主党がやすやすと自民党から政権を奪取出来るほど甘くは無いのである。

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