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ムスダンリにわかに脚光あびつつも 中朝国境僻地の村が (06月17日)(水)

 北朝鮮のテポドン2号の発射準備が進んでいると報道されている。 
 晴れのち曇り 19−23度C 9時25分 トーヨーで打ち合わせ 9時35分 区へ 打ち合わせ 来客
 架電 来電 12時 退庁 13時 案件があって里村氏 伊井氏と要談(区内)
 18時 江戸川明るい社会づくりの会役員の懇談会(グリーンパレス) 夜は太宰治全集の2を読む。
 

●ワシントン16日発 時事通信
 オバマ米大統領と韓国の李明博大統領は16日、ホワイトハウスで会談し、米国の「核の傘」を含む「拡大抑止」による韓国防衛への決意を明記した共同宣言で合意した。
 拡大抑止の概念を首脳レベルで確認したのは初めて。両首脳はまた、北朝鮮の完全かつ検証可能な核放棄の実現に向け、米韓日中ロの5カ国の枠組みで新たな方策を協議する方針で一致した。
 
 両首脳の会談は4月2日にロンドンで行われて以来2回目。
 北朝鮮が直後の同月5日に弾道ミサイルを発射、5月には核実験を実施するなど挑発行為を拡大させていることを受け、米韓同盟を一層強化させていくことを鮮明にした形だ。
 
 オバマ大統領は会談後の記者会見で、「北朝鮮の核・弾道ミサイル計画はアジアと世界の安全保障に重大な脅威を突きつけている」と強調。両首脳が朝鮮半島非核化への決意を再確認し、国連安保理の制裁決議の履行を徹底していく方針で合意したことを明らかにした。
 また、李大統領は「(北朝鮮を除く6カ国協議参加国の)5カ国が北朝鮮に効果的に核放棄を説得していくための新たな方策を協議していく」点で両首脳が一致したと述べた。 
 

●北朝鮮が北西部のミサイル基地に加え、北東部の基地でも長距離弾道ミサイルの発射準備を進めていることが16日、分かった。2発ともテポドン2号かその改良型とみられる。
 
 南東部では中距離弾道ミサイルの発射準備が進み、防衛省は近く新型の短距離弾道ミサイルが発射されるとも分析。
 自衛隊のレーダーによる警戒を強化するとともに、事態が切迫してくれば迎撃態勢に入る方針を固め、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の首都圏と関西への展開を検討している。
 
 今回の発射準備では、5月末に長距離弾道ミサイルの機材が平壌近くの軍需工場で貨物列車に積まれたのが確認された。
 韓国メディアは北朝鮮北西部の平安北道(ピヨンアンプクト)東倉里(トンチヤンリ)にある新しい発射基地に搬入されたと一斉に伝えた。
 その後、日本政府などの分析で、北東部の咸鏡北道(ハムギヨンプクト)舞水端里(ムスダンリ)の基地にも長距離弾道ミサイルの機材が運び込まれた形跡があることが判明。
 車両や人の動きから、東倉里と同時並行で発射準備を進めているとみている。舞水端里は平成18年7月と今年4月の発射にも使われた。
 
 弾頭やブースター(推進エンジン)を公海上に落下させるため、舞水端里からは4月の発射時と同様、東北上空などを通過する形で東に発射。東倉里では南に発射して先島諸島周辺を通過させる可能性が高いが、こうしたコースに発射するかは不明だ。
 
 日本政府内には、舞水端里と東倉里のどちらかの発射準備はダミーで、日米の情報収集活動を攪乱(かくらん)する陽動作戦との見方もある。
 だが、防衛省は両基地から発射されるとの前提で対処方針を検討している。
 今週に入り、地上レーダーのFPS−5とFPS−3を弾道弾探知モードに移行させた。
 
 ミサイル防衛(MD)システムでの迎撃態勢は、海上配備型迎撃ミサイル(SM3)搭載のイージス艦を日本海に配置するが、4月と同様にPAC3の展開地が焦点。
 前回はミサイルの飛行コース通告を受け、PAC3を首都圏と東北に展開させた。今回は通告はない見通しで、より難しい判断を迫られるが、重要防護拠点の首都圏と関西への展開案が有力だ。
 
 南東部の江原道(カンウオンド)旗対嶺(キテリヨン)の基地では、ノドンとみられる中距離弾道ミサイルの発射準備も進められ、3基地からの連続発射も懸念される。その場合、日本を飛び越える長距離弾道ミサイルよりも弾頭落下の恐れが強く、MDでの主たる迎撃対象でもあるノドンの対処に集中すべきだとの見方が大勢で、迎撃に向けた政治決断と日米連携の検討も急務になる。
 
 北朝鮮の弾道ミサイル 中距離弾道ミサイルは日本のほぼ全域に届くノドン(射程1300キロ)を200発配備。
 新型(同3000キロ以上)の配備も進める。長距離のテポドン2号(同6000キロ)は1段目に新型ブースター、2段目にノドンを利用している。
 

●北朝鮮の金正日総書記の三男、正雲氏が6月10日ごろ、金総書記の特使として中国を訪問していた、と16日付朝日新聞が1面トップで報じた。
 胡錦濤国家主席ら幹部と会談し、北朝鮮側は正雲氏が金総書記の後継者に内定したことを伝えた一方、中国側は6者協議の早期復帰を求めたという。
 
 両国を往来する金総書記に近い北朝鮮筋と、北京の北朝鮮関係者の話として報じたもので、それによると、正雲氏は2度目の核実験直後の6月10日前後に空路で北京に入り、胡主席ら中国共産党幹部と会談した。
 
 北朝鮮側は席上、正雲氏が朝鮮労働党の要職の組織指導部長に着任し、事実上の後継者に内定していることを説明。さらにエネルギーや食糧の緊急援助を求めた。
 これに対し、中国側は胡主席が北朝鮮が計画しているとみられる3度目の核実験や大陸間弾道ミサイル発射などの中止を強く求めたとされる。
 
 中国側は今年1月、金総書記の訪中を要請したが、北朝鮮は金総書記の健康状態が悪化していることから、名代として正雲氏の派遣を決めたといい、北朝鮮筋は「正雲氏が名代として初外交を飾ることで、両国間の約束を守りつつ、核実験に不快感を示す中国側に理解を求める意図がある」と説明している。
 

●暗殺計画が報じられるなど、金正日総書記の後継者問題で揺れる北朝鮮。
 三男、正雲氏(26)が有力視されているが、その人物像は謎のままだ。
 大宅賞ジャーナリストの加藤昭氏は、在京の諜報機関幹部に接触。正雲氏が極秘来日した際の行動を確認した。
 また、朝鮮人民軍や朝鮮労働党の幹部5人が、後見人的立場を狙って、激しい権力闘争を繰り広げている実態に迫った。
 正雲氏は9歳時の1992年ごろから複数回、日本に極秘入国している。
 別人に成りすました偽造旅券を使ったとされ、警察当局も入管法違反容疑で捜査した。
 
 私(加藤昭)は、北朝鮮の動向をウオッチしている、在京の諜報機関幹部に接触した。
 「間違いない。正雲氏は北京経由成田着の航空便で入国。目的は観光。ディズニーランドや複数の水族館を見て回った。
 同時期、母親で金総書記の4番目の妻、高英姫夫人とみられる女性も入国しており、日本で合流していたようだ。札幌に行ったとの情報もある」
 正雲氏は日本の漫画が好きだったとされるが、日本の観光地もお気に入りだったようだ。他の同行者はどうか。
 
 「高夫人の妹とされる女性や世話係の女性らのほか、日本入国をアテンドした朝鮮労働党38号室の『姜』という男が同行した。
 38号室は91年設立の党機関。表向きは、平壌の高麗ホテルやレストラン経営などを行うが、『姜』は金総書記に抜擢された、凄腕の随行員兼ボディーガードと考えられる」
 正雲氏の近影がなく、不気味だ。
 
 「写真を公表しないのは金総書記の厳命だ。写真で顔を知られれば、危害を加えられたり、誘拐の標的にされかねない。偽造旅券に使った『韓国籍・朴哲』という名前は、スイス・ベルンのインターナショナルスクールでも名乗っていた」
 
 北では権力闘争が激化している。平壌に駐在経験を持つ、ロシア国防省参謀本部のサルキソフ将軍に最新事情を聴いた。
 「権力闘争の中心人物は5人。具体的には、
(1)朝鮮人民軍総政治局副局長の玄哲海大将(75)(2)国防委員会行政局長の李明秀大将(72)
(3)朝鮮労働党組織指導部の李剤鋼第1副部長
(4)党宣伝扇動部の李在一第1副部長
(5)国防委員会の張成沢行政部長だ。
 彼らは後継体制で主導権を握るため、血で血を洗う闘争を繰り広げている」
 
 日本で有名なのは、金総書記の妹、金敬姫氏の夫である張氏ぐらい。
 調べてみると、玄、李両氏は軍の公式序列ではナンバー2。加えて、粛正されても不思議でない経歴上の傷がある。
 韓国情報筋は「玄氏の甥である外交官と妻は97年に韓国に亡命、現在は韓国の研究所と通信社『聯合』に勤務している。
 李氏はかつて不正蓄財容疑で軍作戦局長を解任、左遷されている」という。どうして、2人は影響力を保持し得たのか。サルキソフ将軍に聞いた。
 「2人は革命第一世代で、故金日成主席と生死をともにしたパルチザンの闘士。金総書記でも簡単に粛正できない」
 
 玄、李両氏が権力闘争を仕掛けた相手は誰か。
 「ズバリ、張氏だ。張氏は改革開放論者で『北京グループ』といわれるほど中国寄りで、胡錦濤国家主席の評価も高い。金総書記の長男、金正男氏との関係も良好。
 『張成沢−金正男−中国』というラインが形成されれば、北の主導権は完全に開放派が握る」
 「そうなると、保守派の玄氏や李氏、李剤鋼氏は真っ先に粛正される。保守派は自らの命と地位を守るため、金総書記の後継者として二男の正哲氏か三男の正雲氏の取り込みを画策。開放派との権力闘争に打って出たというわけだ」
 
 最近、しきりに「後継者は正雲氏」との情報が流れている。
 「保守派が、ロイヤルファミリーの意向をつかんだ。金総書記は自分と性格が似ている正雲氏を溺愛していた。
 加えて、張氏と、金総書記の妻で、正哲、正雲両氏の母である高夫人が後継者をめぐって対立していた。
 保守派はこれを逆利用し、金総書記に『後継者に正哲氏か正雲氏を選ぶように』と迫ったのだ」
 ただ、サルキソフ将軍は「正雲氏の後継は内定段階。波乱の余地は十分ある」とも語る。
 日本は情報収集力を高めなければならない。
 
■かとう・あきら 1944年、静岡県生まれ。立教大学在学中より大宅マスコミ塾で学ぶ。
 その後、「瀬島龍三・シベリアの真実」「『中川一郎怪死事件』18年目の真実」など、数々のスクープを放つ。94年、「闇の男野坂参三の百年」(小林俊一氏との共著)で、第25回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞

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