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奮闘も空しく初戦遼敗退 全英オープン厳しき風に (07月17日)(金)

 暗い曇り勝ちであるが北海道の大雪山では夏山の遭難の被害があった。 22−29度C 午前中は原稿
 午後 外出
  
 
●麻生太郎首相は17日、衆院を21日午後に解散する方針を決めた。
 自民党内で対立が続いていた地方選連敗を総括する場をめぐり、執行部が両院議員による非公式な懇談会を同日午前に開くことを決めたためだ。
 首相は懇談会に先立ち、定例閣議で解散詔書を決定した上で、午後に解散を断行する。
 その後、首相官邸で記者会見し、「8月18日公示−同30日投開票」の衆院選に臨む決意を表明する。
 中川秀直元幹事長ら反麻生勢力は総裁選前倒しも視野に入れ、正式な議決機関である両院議員総会の開催をなお求めている。
 しかし、中川氏らの署名集めに賛同し、総会開催を求めていた与謝野馨財務・金融相は17日午前の記者会見で、懇談会を容認するとともに、解散詔書への署名拒否はしない意向を示唆した。
 衆院解散前の「麻生降ろし」は事実上困難となった。
 

●自民党の両院議員総会開催をめぐる最終決戦は、中川秀直元幹事長ら「反乱軍」の敗北となった。
 党執行部は両院議員総会を見送り、代わりに両院議員による懇談会を「衆院解散予定日」の21日に開く方針を固めたのだ。
 総会開催見送りは「麻生退陣」戦略を封じられるだけに、中川氏らは強く反発しているが、身内から敗走兵が次々と出るなど、もはや鎮圧寸前の状況となっている。
 
 「どんどん増えている。署名の正当性に絶対の自信を持っている」
 反麻生勢力の筆頭格、中川氏は16日夜、両院議員総会開催に必要な「党所属国会議員の3分の1(128人)以上」の署名に自信を示し、17日も細田博之幹事長に両院議員総会開催を再度要請。徹底抗戦の構えを崩していない。
 
 しかし、細田幹事長に提出された署名名簿人の中からは、「総裁選を前提とした署名であれば同調しない」(津島派の津島雄二会長)などと、「麻生降ろし」とは一線を画す声が噴出。署名取り下げの動きが相次いだ。中には、「一度も代理署名を頼んだこともないし、自ら署名したこともない」(谷津義男衆院議員)と“偽装署名”を暴露するケースもあった。
 
 このため、若林正俊両院議員総会会長は16日、「本人署名か、代理署名か、一人一人確認しているが、中には『署名していない』という人もいる。感触としては(必要数を)割るかもしれない」と述べ、細田幹事長も署名名簿の正当性を疑問視。同時に、麻生首相と電話協議の結果、
 「両院議員総会は開かない。首相の強い意向だ」と党幹部に説明した。両院議員総会見送りが決まった瞬間だった。
 
 一方、中川氏は17日午前も細田氏と国会内で会い、両院議員総会の開催を再度要請。さらに、細田氏との会談に先立ち、中川氏は小坂憲次衆院議院運営委員長とも会い、衆院本会議を21日にセットしないよう申し入れる。首相が同日中に衆院解散に踏み切るのを封じる狙いで、今後はゲリラ戦を展開して抵抗する構えだ。
 しかし、党内では「ほどなく反麻生勢力は鎮圧される」(関係者)との見方が有力となっている。
 

●自民党内の「麻生降ろし」バトルは、反乱軍の敗北に終わった。
 永田町では、反乱軍が発表した両院議員総会の開催要求署名リストについて、
 「総選挙での落選候補者リストだ」という声も強い。実態はどうなのか。選挙予測の第一人者である政治広報システム研究所の久保田正志代表の分析では、16日夕に発表された衆院議員122人(両院で135人)のうち、選挙区で勝ち抜けそうなのは約26%の32人という結果となった。
 「これ以上党の結束を乱せば、8割が落選する」との声もある。
 
 「分析してみると、前回風に乗って当選したが次回は苦しい議員や、接戦で少しでも票を上積みしたい議員がほとんどだ。『選挙目当てでうろたえている』と言われても仕方がない」
 久保田氏はこう結果を総括した。
 今回は個別の選挙区事情に加え、先の東京都議選で吹き荒
れた民主党への「風」も考慮し、麻生太郎首相が目指す「8月30日投開票」の日程で分析。
 結果は、小選挙区での立候補予定者のうち優勢24人、やや優勢8人、苦戦46人、大苦戦28人という結果となった。
 
 「麻生降ろし」の首謀者とされる加藤紘一(山形3)、中川秀直(広島4)、武部勤(北海道12)各元幹事長や塩崎恭久元官房長官(愛媛1)は明暗が分かれた。加藤、中川両氏は優勢だが、武部、塩崎両氏は苦戦だ。
 「加藤氏は民主党の対抗馬が決まっていないし、中川氏も強い。ただ、次男・俊直氏が06年、地元の東広島市長選に立候補して敗れるなど、盤石ではなく、風に乗れば民主党候補が善戦する可能性がある」
 
 「武部氏は過去2回、民主候補の比例復活を許している。北海道で影響力の強い新党大地の鈴木宗男代表の『武部を落選させる』との動きも脅威だ。
 塩崎氏の対抗馬は主婦に人気抜群の女性キャスター。知名度は相手が勝る。
 麻生降ろしの急先鋒として東京を離れられない影響なのか、世論調査では完全に横並びで選挙本番を迎えそうだ。無党派層が動けば議席維持は難しくなる」
 
 盟友関係にあった麻生首相を裏切った与謝野馨財務相(東京1)は、現状ではやや優勢。しかし、久保田氏は「都議選では1人区の千代田で自民重鎮が落選した。
 民主党の海江田万里氏は、千代田区で議席を獲得した26歳新人の陣頭指揮を執っており、勢いがある。
 新宿、港区を合わせた得票数でも民主党に大きく離された。署名参加も、尻に火がついたことを考えれば納得がいく」と言う。
 
 実動部隊の面々では、総裁選前倒し署名を最初に集め始めた山本拓氏(福井2)は、妻の高市早苗氏(奈良2)が苦戦しているのを尻目に優勢。
 「相手が国民新党出だから」というのが理由だ。
 一方で、「反麻生」としてテレビに出続けている小泉チルドレンの平将明氏(東京4)や佐藤ゆかり氏(東京5)は苦戦。
 これまでの久保田氏の分析では、両氏はやや優勢だったが、ここへきて転落した。特に平氏は野党系候補が分裂しており優位とみられていたが、「都議選の得票数で民主党に強い風が吹いていることが証明された」。
 実際、東京の選挙区選出議員は13人が署名したが、9人が苦戦以下。選挙が強いとされていた鴨下一郎元環境相(東京13)まで苦戦だ。
 
 また、郵政騒動で麻生首相と決別した鳩山邦夫前総務相(福岡6)は優勢だが、同氏側近である吉川隆盛(北海道2)、戸井田徹(兵庫11)、馬渡龍治(愛知3)3氏はそろって大苦戦となった。
 リストには選挙基盤が弱い小泉チルドレンが41人もおり、その多くが苦戦以下。地盤のない4人も署名しているが、署名していないチルドレンの鈴木馨祐氏は、一連の麻生降ろしの動きについて自身のブログでこう危機感を記している。
 
 『今の自民党内の混乱は、外から見ればまさに「内輪の話」としか捉えられていないし、政治家は自分の保身にしか関心がないといった見方をする人を元気づける』 おっしゃる通り!?

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