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珍しき小春日和の朝まだき 庭の枯葉の優しき音する (11月07日)(土)

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 17時 外出。
 

●北朝鮮による日本人拉致問題の解決に向け、民主党の小沢一郎幹事長など幹部が電撃訪朝を模索している−との情報が、霞が関や永田町で広まっているという。
 民主党の「脱官僚主導」の影響か、外務省や防衛省まで情報収集に追われた。
 背景に、北朝鮮に独自のパイプを持つ英国の存在が指摘されている。政権交代で拉致問題は仕切り直しとなっているが、今後進展があるのか。
 
 「小沢幹事長か党幹部の誰かが、北朝鮮を訪問するという未確認情報がある。何か話を聞いていないか?」
 先週末、民主党職員や関係者、民主党と近い自民党議員らに、外務省関係者からこんな確認の電話が入った。
 ちょうど、北朝鮮の李根外務省米州局長が、ニューヨークで米国のソン・キム6カ国協議担当特使と会談した直後。実は、先月中旬にも、外務省や防衛省の関係者が似たような情報確認に走ったという。
 ほぼ同時期、「民主党は拉致問題の解決に向け、英国に水面下で協力を求めているようだ」という情報も流れた。
 
 英国は、欧米列強による植民地争奪戦が行われた19世紀に東アジアに進出。
 MI6の国だけに、同地域でヒューミント(工作員による諜報活動)を続けてきた。北朝鮮とは2000年12月に国交を樹立。昨年3月には、北朝鮮の駐英大使が英国議会で演説までしている。
 そして、民主党と英国のつながりは深い。政権獲得前の今年6月、菅直人代表代行が「政権構想準備」を目的に英国を視察。
 政権交代後の9月には、鳩山由紀夫首相がニューヨークで英国のブラウン首相と会談した。小沢氏の「英国通」は有名で、9月上旬にも「議会運営の視察」として英国を訪れ、予定を2日間延長して帰国している。
 
 小沢氏の訪英について、一部メディアは健康問題との関係を報じたが、日英外交筋は夕刊フジの取材に「小沢氏サイドと北朝鮮の外交担当者が接触したという情報がある。党として、米中とは違うチャンネルを模索しているのか。外務省も蚊帳の外に置かれているようだ」という。
 
 自民党政権時代の2002年、当時の小泉純一郎首相は電撃的に訪朝し、北朝鮮の金正日総書記と会談。拉致被害者5人の帰国を実現させ、下落傾向にあった支持率を大幅に回復させた。
 現時点で、鳩山民主党の支持率はまだ高いが、鳩山首相の故人献金問題や、日本郵政社長への元官僚抜擢、普天間飛行場移転をめぐる閣内不一致など、懸念材料もある。外交での大得点を準備しているのか。
 
 防衛省関係者も「2週間前、同じような情報を入手した。現時点では、小沢氏ではなく『密使が訪朝する可能性がある』と分析している。小沢氏は12月、日中交流事業『長城計画』の一環で訪中する。この時に、何か動くかもしれない」と語る。
 
 実は、小沢氏は北朝鮮とも奇妙な因縁がある。1990年10月、北朝鮮にスパイとして拘束された「第18富士山丸」の紅粉勇船長らを解放させるため平壌に出向き、北朝鮮当局と交渉しているのだ。
 ちなみに、民主党役員室は夕刊フジの取材に対し、党幹部の訪朝情報について「承知していない」、党国際局も「こちらでは聞いていない。分からない」と語っている。
 
 北朝鮮問題を長年取材しているジャーナリストの加藤昭氏は「英国は北朝鮮に相当食い込んでいる。女王陛下の国だけに奥行きが深く、以前、ロンドンで北朝鮮系企業をひそかに上場させようとしていた。
 現在、北朝鮮は経済状況が悪化しており、拉致問題を前進させる絶好のチャンス。日本も少しは、英国のしたたかさを見習った方がいい」と語っている。

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