<カレンダーへ戻る
バックナンバー 

香辛料きつき料理のマレーシア 和食を囲みてほっと息つく (06月11日)(金)

晴れのち曇り 9時 案件があって本田氏 森氏 逢坂氏と懇談 11時 案件があって喜納氏と要談 13時 案件があって三上氏 木田氏と要談 17時 案件があって阪井氏 山中氏と要談 夜は文春7月号 週刊金曜日 文学界7月号 オール読物6月号などの雑誌を夜中まで読む。
 

●財政再建を政権最大の課題に掲げた菅直人首相(63)。消費税増税に積極的な姿勢をみせ、財政再建の道筋を法制化する財政健全化法案の検討もブチ上げており、永田町や霞が関では「財務省に取り込まれた」ともいわれている。ただ、同法案や、2011年度予算での新規国債発行枠44兆円以下への抑制方針をめぐっては、財務省との間にすきま風も。財政再建が前進するかは不透明な感じだ。
 
 「財務省の役人はすごいヤツらだ。ほかの省なら2〜3週間かかる仕事も、2〜3日で報告を上げてくる」
 財務相時代の2月初めごろのこと。財務官僚と壮絶なバトルでも始めるような勢いで財務省に乗り込んできた菅氏が、財務官僚に好意的な評価を周囲に漏らし始めた。
 
 このころから、「菅氏は財務省に取り込まれてしまった」とのウワサが永田町や霞が関で飛び交うようになる。
 財務相就任時、「増税は、逆立ちしても鼻血も出なくなるまで無駄削減をした後だ」と語り、成長戦略を重視する姿勢から、菅氏は「上げ潮派」とみられていた。それが1カ月もたたないうちに「財政再建派」へと傾倒していく。
 
 その後、消費税増税に向けた議論を前倒しで行うことをブチ上げ、10年度予算成立後には「税と財政出動によって雇用を生み出す」と増税姿勢を鮮明にし、財政健全化法案の検討も打ち出した。
 財務相時代は国会答弁や閣議後会見に備えて、朝7時から財務官僚と一緒に大臣室にこもることもあった菅氏。財務官僚とは一見、蜜月状態にあるようにみえる。
 
 ところが、菅氏と財務省事務方との間に距離があることをうかがわせる面も。菅氏が、健全化法案の検討や、国債発行枠44兆円以下への抑制方針を表明した際、省内の根回しはほとんどなかったという。
 省内からは「直前まで聞いていなかった。法案作成はこれからだ」「こんな早い時期から具体的な数字で(予算編成作業を)縛るというのは聞いたことがない」など、戸惑いの声が漏れた。
 さらに両者には、歳出削減に関する考え方にも開きがある。
 
 「社会保障費と地方交付税を削らない限り、歳出削減にはならない。無駄削減だけでは難しい」−。同省幹部は、財政健全化には、増税だけでなく、大胆な歳出抑制策が欠かせないと強調する。10年度予算では、一般会計92兆円のうち、地方交付税が17兆円、社会保障費は27兆円とこの2つだけで4割以上を占めた。
 
 しかし、菅氏は、「経済状況を考えれば、11年度も92兆円程度は必要」と繰り返し、歳出削減には否定的。増税で得た財源は借金返済ではなく、雇用創出に振り向け、雇用改善による税収増を狙う。歳出はむしろ拡大すべきだともとれる考え方だ。
 公的債務残高が800兆円を超えるなか、財政の立て直しは待ったなしの課題。消費税増税、財政再建を悲願とする財務省には、突破力のある菅首相に期待を寄せる声も少なくない。
 菅政権が財政再建に道筋をつけられるかどうかは、財務省との距離をいかに埋めていくかにかかっているといえそうだ。

<カレンダーへ戻る