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ハチャメチャの混迷きわむわが祖国 行きつく所いまわしき先  (07月13日)(火)

小雨のち曇り 22−25度C 8時30分 トーヨーで打ち合わせ 10時 國際政経懇話会 11時 総会
 講演会 分科会 討論会 報告会 総会 18時 夕食会 19時30分 解散 夜は ルネ・クルヌ「中国の逆襲」 南太郎「最後の戦い」を読む。
 

●宮崎県の口蹄(こうてい)疫問題で、県が特例で救済を求めている民間の種牛6頭について、東国原英夫知事は13日、東京・霞が関の農林水産省で山田正彦農水相と会談し、6頭を県有化し救済することを改めて要請した。
 農水相は殺処分が必要との姿勢を崩さなかった。農水相は会談後、近く6頭を殺処分をするよう地方自治法に基づく是正指示を出すことを明らかにし、応じない場合は、国が代わって殺処分する「代執行」の手続きに入ることを表明した。
 
 代執行には裁判が必要で、問題が長期化すれば、県の復興にも影響を与えそうだ。
 農水相は会談後の会見で、「非常に多くの犠牲を払っており、例外を認めるわけにはいかない。今後、より強いウイルスが来るとも限らず、国家的危機管理ができなくなってしまう」と述べた。
 
 一方、東国原知事も農水省で会見し、「目視検査で6頭には感染疑いはなく、現在、蔓延(まんえん)の危険性はないと判断している」とし、国が遺伝子検査を実施して安全性が確認されれば、殺処分は必要ないと主張した。
 農水相が「県に危機意識が足りない」と述べたことについては、口蹄疫に対する法整備が進んでいなかったことなどをあげ、「的はずれな指摘ではないか」と反論した。
 
 農水省は6頭が殺処分されない限り、16日に予定されている発生集中区域での家畜の移動制限を解除しない方針を示している。
 

●菅直人首相率いる民主党執行部が、沈黙を守る小沢一郎前幹事長の影に脅えている。
 参院選での大惨敗を受け、誰も責任を取らない「居座り続投」を決め込んだが、党内最大の小沢グループの動向が見えないのだ。
 菅降ろしを仕掛けるのか、政界再編に打って出るのか。こうした中、「菅執行部vs小沢グループ」の一大決戦とされる民主党代表選が、9月5日投開票となる案が浮上してきた。
 
 「小沢氏が今夜、自民党の古賀誠元幹事長(69)と密かに会ったという情報が流れているが、本当か?」
 「選挙応援で小沢氏が石川選挙区に入った8日にも、自民党の森喜朗元首相周辺とも接触したという話もある」
 
 与党の参院過半数割れという国民の審判が下った翌12日、民主党内にこのような情報が駆けめぐり、「小沢氏による政界再編の仕掛けでは」と騒然となった。
 小沢氏は昨年夏の衆院選で、古賀氏の選挙区に元秘書の刺客を送り込んだ張本人だが、状況次第で「昨日の敵は今日の友」になれるのが政治家。
 一方、小沢氏と森氏は1969年初当選の同期で、時に宿敵として、時に盟友として政界の荒波をかいくぐってきた仲である。
 マスコミも含めて情報確認に追われたが、13日朝現在、真偽は不明のままだ。
 
 そもそも、小沢氏は8日以降、その動向が確認されておらず、東京・深沢の自宅にも帰っていない。
 政局になると、小沢氏は隠密行動が増える。1993年の総選挙で勝利し、非自民の細川政権を立ち上げる直前にも、側近に「今日から潜る」「東京に残って俺の代わりにテレビに出てくれ」と伝えて、水面下で細川護煕氏を口説いていた。
 
 永田町事情通は「小沢氏は政治目的のためには、思考も行動も跳躍できる政治家だ。民主党と自由党を合併させたのも、日本の二大政党制のため。新進党時代は、憲法改正を目的に赤坂の料亭で、中曽根康弘元首相や平沼赳夫元経産相らと会合を開いていた。小沢氏の次なる政治目的が何かが重要だ」と語る。
 
 参院過半数を確保するために、野党自民党に手を突っ込む気なのか。それとも、「脱小沢」路線を進めた菅執行部と決別して、政界再編を仕掛けるつもりなのか。小沢氏の隠された真意が注目されるが、側近・周辺議員らは、「居座り続投」を決めた菅執行部への攻撃を強めている。
 
 小沢氏に近い高嶋良充参院幹事長(69)らは12日の党役員会で、「(両院議員総会を開き)落選議員を含めて意見を聞き、総括しないといけない」と求めた。これが実現すれば、落選者などから菅執行部への厳しい批判が飛び出すのは確実といえる。
 
 やはり、小沢氏側近の松木謙公国会対策副委員長(51)も「何事でも、結果に対する責任は誰かが取るものだ。執行部の責任は免れない」と語り、別の側近も「参院選敗北は首相に責任がある。9月の民主党代表選には誰か立てないといけない」と言明した。
 
 菅執行部が無責任な「居座り続投」を決め込んだ以上、小沢氏としては9月の代表選を「勝負どころ」と考えているとの見方もある。自身に近い、原口一博総務相(51)や海江田万里衆院財務金融委員長(61)らを「ポスト菅」候補に担ぐだけでなく、小沢氏自身の出馬もささやかれている。
 
 一方、菅執行部は延命工作を着々と進めている。
 民主、国民新両党の国対委員長は12日、国会内で会談し、7月末にも召集する臨時国会は参院議長選出などにとどめて数日間で閉幕。
 本格的な国会は、民主党代表選後の9月以降に改めて召集し、郵政改革法案を処理する方針で一致した。
 
 菅首相は6月初めの就任後、一度も予算委員会を開いていない。このため、自民党など野党各党は臨時国会で、首相出席の下で予算委員会を開くよう与党に求めていく方針だが、それを拒否して、本格的な臨時国会の召集は9月以降に先送りするというのだ。
 「まさに“逃げ菅”というしかない醜態」(民主党ベテラン秘書)との批判もなんのその、強行突破を図る構えだ。
 こうした中、「菅執行部vs小沢グループ」の一大決戦となる民主党代表選は、9月5日投開票とする案が浮上している。果たして、その勝敗は。
 

●中小企業向け融資を行う日本振興銀行(東京都千代田区)の木村剛前会長が在任中だった昨年、同行が業務用電子メールを削除し金融庁の検査を妨害したとされる事件に関与した疑いがあるとして、警視庁捜査2課は13日、銀行法違反(検査忌避)容疑で近く、木村前会長や当時の幹部らを立件する方針を固めた。
 
 捜査2課はすでに、木村前会長らから任意で事情を聴取。慎重に捜査を進めてきた。
 捜査関係者によると、木村前会長や当時の執行役ら幹部は、金融庁が昨年6月から今年4月にかけて実施した検査の際、サーバー内に保管されていた電子メールを意図的に削除した疑いが持たれている。
 
 削除したメールは数百通に上り、昨年経営破綻した商工ローン大手SFCG(旧商工ファンド、破産手続き中)との債権売買取引の内容などが記されていたとされる。
 金融庁は5月27日、メール削除やSFCGとの取引などで「重大な法令違反」があったとして振興銀に対し、一部業務の停止命令を出した。捜査2課は6月11日、銀行法違反容疑で本店など関係先を家宅捜索している。
 
 木村氏は東京大経済学部を卒業後、日銀をへて経営コンサルタントとして独立。2002年には小泉政権下で竹中平蔵金融相のプロジェクトチームメンバーなどを務め、大手銀行の不良債権処理のスキーム作りを担当。メディアにも数多く登場した。
 
 04年4月には、資金繰りに苦しむ「中小企業を元気に」との理念を掲げて、東京青年会議所の有志らと振興銀を設立。開業当初から筆頭株主として経営に参加した。その後、社長をへて06年に会長に就任。一貫して同行の最高実力者の地位にあった。
 
 ただ、同行は創業直後から主要メンバーを解雇するなど内紛が絶えず、本業でも看板だった中小企業向け無担保融資に焦げ付き懸念がつきまとった。最近はノンバンクから債権を買い取るビジネスを拡大させていたが、SFCGから購入した債権が、他の信託銀行に二重譲渡されていたことが判明するなど、経営に混乱が続いていた。
 木村氏は今年5月、10年3月期決算で最終赤字に転落した責任を取る形で会長を辞任した。

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