<カレンダーへ戻る
バックナンバー 

かかわりのなきことなれど死刑場 ロープはなきも生々しきさま (08月29日)(日)

金日正総書記の突然の長春訪問が大きくとり上げられているが、もう朝鮮に向けて帰途についたということだ。
 午前中 原稿 午後 外出 夜は東照二「選挙演説の言語学」 J・ソロス「ソロスの講義録」を読む。
 

●金正日(キム・ジョンイル)総書記が訪中する際の歓待ぶりには毎回驚かされる。
 両国関係が良好か悪化しているかを問わず、中国の権力序列トップの党総書記が金総書記と会わなかったことはない。 今年5月の訪中までに、江沢民前総書記(前国家主席)が2回、胡錦濤総書記(国家主席)が3回、金総書記をもてなした。
 
 金総書記は2004年、06年、今年5月の訪中で、中国の最高権力機関である党政治局常務委員会のメンバー9人と同時あるいは別々に会談した。
 これは、ほかの外国首脳は経験できない歓待ぶりだ。特に01年1月の2回目の訪中では、朱鎔基前首相が自ら上海に赴き、金総書記を浦東新区に案内し、世界の注目を浴びた。
 
 当時金総書記は心中で中国の改革開放を一種の「修正主義」だとして見下していたが、上海の発展ぶりを「天地開闢(かいびゃく)」だと称賛してみせた。
 これについては、歓待に対する答礼とみる専門家が多い。
 現在の中朝関係は、故・金日成(キム・イルソン)主席の時代に比べかなり弱まった。
 中国の外交官は、北朝鮮が核実験やミサイル発射試験などで韓半島(朝鮮半島)に緊張を招くたびに嫌悪感をあらわにし、「北朝鮮は中国にとって頭痛の種だ。北朝鮮と血盟関係だった時代は既に過ぎた」と言葉を慎まない。
 
 それでも中国指導部は、金総書記が訪中するたびに歓待する形を整えている。
 これは北朝鮮との関係を悪化させた場合、韓半島の緊張が高まると懸念する側面に加え、北朝鮮は米国や西側を動かすことができる外交カードとして依然、利用価値があると判断しているためだ。
 今回も26日夕、吉林市でする中朝両国関係者約200人が出席する夕食会があったとされるが、首脳クラスの会談が行われたかどうかははっきりしない。以上 朝鮮日報記事から・・・。
 

●ソウル発 時事通信
 韓国の李明博大統領は25日、5年任期の折り返しを迎えた。
 同日付の中央日報によると、任期前半の政権運営に対する支持率は44.9%で、歴代大統領の平均を大きく上回っているという。
 哨戒艦沈没事件をめぐる問題を解決し、11月の20カ国・地域(G20)首脳会合を成功させることが当面の課題となりそうだ。
 「任期最後の日まで初心を持ち、ぶれることなくまい進する」−。李大統領はこの日、側近との会合でこう述べ、任期後半に向けた意気込みを新たにした。
 
 就任直後、米国産牛肉の輸入問題に直面した李大統領だが、世界的な金融危機からいち早く脱却。同会合の誘致にも成功し、経済面では高い評価を得ている。
 ただ、李政権への中間評価と位置付けられた今年6月の統一地方選で与党・ハンナラ党は敗北。3月の哨戒艦事件で南北間の緊張が高まり、軍事衝突への国民の懸念も影響したと分析される。
 

●ソウル発 時事通信
 韓国の次期首相候補に任命された金台鎬・前慶尚南道知事(48)は29日、記者会見し「李明博大統領の国政運営にこれ以上迷惑を掛けられない」と述べ、首相就任を辞退する考えを表明した。
 金氏は国会の人事聴聞会で、汚職に関する疑惑が浮上していた。
 
 大統領府によると、次期文化体育観光相に内定した申載旻氏、知識経済相に内定した李載勲氏も同日、辞退の意向を表明。李大統領はこれを受け入れ、後任の人選に着手した。
 李大統領は今月上旬、辞意を示した鄭雲燦首相の後任に40代の金氏を抜てきするなど8閣僚を交代させる内閣改造人事を発表。
 任期後半の政権浮揚を図ろうとしたが、思惑通りにいかず、打撃を受けそうだ。
 

●法務省が27日、初めて公開した死刑の刑場(東京拘置所内)。小綺麗な内装や構造だけでなく、内部は禁煙で「最後の一服」がなく、首を吊るためのロープは再利用されるなど、隠された習慣も明らかになった。
 全国7カ所にあるが、国会議員の視察が過去3回行われた以外は公開されていなかった刑場。制度に慎重な千葉景子法務相が先月28日、執行に立ち会い、国民的議論のきっかけにするため、公開を決めた。
 
 死刑囚は普段は独居房で午前7時起床、午後9時就寝の生活を送る。業者とバイト契約を結び、作業で報酬を得るのも可能。服は私服で、新聞や雑誌、書籍が買える。
 また弁当のほか、ぶどう、カニやウナギの缶詰、どら焼きなども買えるので食うに困らない。面会は原則、親族と弁護士のみだ。
 
 注目の死刑執行は当日朝に言い渡される。「1975年に前日予告し、自殺者が出た」(同省矯正局)といい、その後、当日が定着した。
 希望により刑場内の教誨室で数十分間、旧知の教誨師に最後のお祈りを受ける。ここで拘置所提供の和菓子や果物も口にできるが、たばこや酒はない。
 
 同室には仏壇があり、スライドすると神棚、キリスト教徒は扉を閉めて十字架を掲げる仕組み。「1日に複数回執行する場合もある」(同)が、スムーズにこなせる。
 教誨が終わると執行室の前の部屋へ移動。前で腕組みをして手錠、足にゴムバンドが巻かれる。視線の先には青いカーテン。これが死刑囚の生涯最後となる光景だ。
 
 医療用ガーゼで目隠しされるとカーテンが開き、踏み台の上へ。3人の職員が同時にボタンを押して踏み台が外れ、医師が死亡を確認した5分後に遺体が下ろされる。踏み台の真下には排水溝が設置されていた。
 ボタンを押した職員には1人2万円の特別手当が支給されるが、「執行経験の有無はだれにも話さないのが、この世界の不文律」(同)。
 これまで「一度の失敗もない。抵抗した場合は相応の人数で実力行使する」(同)というが、粛々と罪を償うケースが通常だという。ちなみにロープは「刑場ではない」という理由で公開されなかったが、捨てることなく再利用するという。
 

●ニューデリー発 時事通信
 パキスタンが建国史上最悪の大洪水に見舞われてから1カ月が経過した。被災者は政府統計で国民の約10分の1に当たる1720万人に拡大。
 水は29日までに当初被害を受けた北部を中心に引き始めたが、国連によれば、依然として80万人が空からの救援しか方法がない孤立状態にある。
 援助物資の輸送態勢も不十分で、被災者のいら立ちは日増しに募っている。
 
 この間、国際社会の支援で援助物資の供給は一定程度進んだ。
 世界食糧計画(WFP)はこれまでに175万人に食料が届いたと説明。今後も1日15万人のペースで供給を拡大する意向だ。
 だが、国を縦断するインダス川のはんらんで洪水は南部にも拡大。約80万平方キロの国土の5分の1が被災したとされ、これは日本の面積の4割に相当する。
 国連は27日、過去2日間に南部シンド州で100万人が避難したと明らかにした。
 インダス川に近い同州タッタは同日夜に堤防が決壊して大量の水が流入、多数が避難した。
 地元メディアによれば、東部パンジャブ州では水が引いた地域で避難民の帰還も始まった。しかし、被災者の大多数はまだキャンプでの生活を余儀なくされている。

<カレンダーへ戻る