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朝鮮の歴史を読みていにしえの 怨の思いも深き付き合い (10月16日)(土)

 暗い曇りである 午前中 外出 午後 原稿 夜 
キャリアン・ブービエ「朝鮮の歴史」を読む。
 

●参院予算委員会は15日、菅直人首相と全閣僚が出席した総括質疑を行い、衆参両院での計4日間の予算委審議を終えた。今国会の最大の課題と位置付ける10年度補正予算案の早期成立をにらみ、菅首相の答弁には公明党への配慮が際立った。参院で野党が多数を占める「ねじれ国会」を乗り切るには、公明党の協力が不可欠。低姿勢を続ける首相からは持ち前の攻撃力が薄れ、防戦に追われた予算委となった。
 
 「夢のある魅力的な提案だ。経済産業相に検討するよう、この場で指示を出したい」
 公明党の白浜一良参院議員が15日の予算委で、雇用創出策として政府系金融機関の融資で起業を促すよう提案すると、菅首相は笑顔でこう応じた。一方で、みんなの党の小野次郎参院議員が「首相になってやりたいことがなくなったのではないか」と皮肉ると、「全然違う」とかみついた。政党によって、答弁の違いが目立った。
 
 衆参の予算委が終わり、今国会の焦点は10年度補正予算案の審議に移る。政府・民主党は10月末に補正予算案を国会に提出し、11月中の早期成立を目指す。自民党が民主党政権批判を強めるなか、補正賛成の方向で調整している公明党の存在は大きい。首相としては公明党へのリップサービスを続けることで、将来の「部分連合」も視野に、ねじれ国会の活路を見いだそうとしている。
 
 そんな政府・民主党にとって影を落とすのが、小沢一郎・民主党元代表の国会招致問題だ。小沢氏は15日に検察審査会の「起訴議決」取り消し訴訟を起こし、国会招致の実現自体が微妙な状況。菅首相は同日夜、記者団から小沢氏の提訴について問われると、「司法手続きのことですから、私からはコメントを控えます」と述べるにとどめた。
 
 菅首相は1日に行った所信表明演説で、今国会について「具体的な政策をつくり上げる『政策の国会』になるよう願っている」と強調した。しかし、「政治とカネ」問題に敏感な野党各党は、頼みの公明党も含め、民主党批判に力点を置き、与野党協議は深まらないままだ。国会論戦は袋小路に陥り、首相の目指す「熟議の国会」の具体像は見えない。
 

●尖閣諸島沖で起きた中国漁船による衝突事件をめぐる日中両国のつばぜり合いが続く中、東京都港区の中国大使館とその周辺が緊迫している。
 大使館にライフル銃の実弾のような金属弾入り封筒が送りつけられていたことが判明し警備が強化される中、この週末には市民らの大規模デモが予定されている。
 弱腰対応に終始している菅内閣とは対照的に、市民の怒りは収まりそうにない。
 
 警視庁によると、今月8日の午後3時ごろ、東京・元麻布の中国大使館の職員が郵便受けに届いた封筒の中に、金属製の弾が入っているのを発見。
 長さが8センチほどで、ライフル銃のものとみられる。封筒には、黒のマジックで手書きされた中国政府に抗議する内容の厚手の紙も入っていたという。
 
 衝突事件以降、大使館は警備体制を最高レベルに引き上げていたが、金属弾郵送事件後はさらに厳戒体制を強化した。緊迫度を増す大使館周辺だが16日午後には、大使館の敷地を取り囲むように大規模反中デモの実施が決まっており、当日は何が起きてもおかしくない状況だ。
 
 予定されているデモは、今月2日に東京・代々木公園などで2600人を集めた反中デモの第2弾で、前回と同様、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(62)が代表を務める「頑張れ日本!全国行動委員会」などが主宰。
 作家のクライン孝子氏や土屋敬之・東京都議会議員ら、日本を代表する右派系論客も多数参加するとみられる。
 
 こうした市民レベルでの動きに呼応したかのように、防衛省は来年1月下旬に実施予定の日米共同方面隊指揮所演習(ヤマサクラ)に、尖閣諸島を含む南西諸島防衛を初めて盛り込むことを決めた。
 中国海軍を東シナ海に封じ込める軍事戦略「南西の壁」を援用し、地対艦ミサイルなどを離島に機動展開する想定。あくまで図上演習だが、中国政府の反発は必至とみられる。
 首脳会談をきっかけに政府レベルでは緊張緩和に進んでいるが、市民レベルではまだまだ“波高シ”だ。
 

●北京発 時事通信
 尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権をめぐり、中国四川省成都市、陝西省西安市、河南省鄭州市で16日、大規模な反日デモが起きた。
 新華社電が伝えた。東京で同日行われた集会「中国大使館包囲! 尖閣侵略糾弾! 国民大行動」に反発した行動とみられる。
 
 9月7日に尖閣諸島沖で中国漁船と海上保安庁の巡視船が衝突する事件が起きた後、中国で反日デモが確認されたのは満州事変の発端となった柳条湖事件から79年となった同月18日以来。
 重慶の日本総領事館によると、成都市では午後2時(日本時間同3時)ごろから数百人が「釣魚島を守れ」「日本製品ボイコット」などと書かれた横断幕を掲げてデモ行進。
 
 中山広場には1万人が集まり、イトーヨーカ堂などの店舗のガラスが割られたという。同総領事館では「けが人の報告は聞いていない。日系企業から情報を集めている」としている。 
 

●「金日成(キム・イルソン)、金正日(キム・ジョンイル)首領様は偉大なお方だ。この方たちのためなら、一生をささげる覚悟ができている」
 北朝鮮の体制を賛美する動画を、韓国国内のポータルサイトのコミュニティーに掲載したとして、逮捕状を請求されたK容疑者(45)は14日、ソウル中央地裁で行われた逮捕状の審査の際、まじめな表情と口調で、ためらいなく金父子への忠誠を口にした。
 
 令状の審査を担当する黄秉憲(ファン・ビョンホン)裁判長が、「なぜ、利敵表現物をインターネット上に掲載したのか」と尋ねたところ、K容疑者は「金日成父子の偉大さを表現したものなのに、どうして罪になるのか」と反論した。
 また、「今後も利敵表現物をネット上に掲載するつもりか」という質問に対しては、「自分の信念は鋼鉄のごとく不変だ」と答えた。
 K容疑者は結局、逮捕状の発効を認められ、ソウル拘置所へ収監された。
 
 1時間以上にわたって行われた審査で、金父子を賛美したK容疑者の態度は、驚くほど堂々としていた、と検察の関係者は語った。
 検察は、K 容疑者が過剰なほど盲目的に北朝鮮寄りの姿勢を示したことから、精神的に問題があるのではないかと疑ったが、精神状態に異常はないことが分かったという。また、北朝鮮の工作員の指令を受けたり、親北朝鮮団体と関係があったという証拠も見つからなかったとのことだ。
 
 ソウル地検公安1部のある検察官は、「最近、確固たる信念に基づいて、北朝鮮の体制に追従する人たちが出てきている。彼らがどういった経緯で、そうした信念を持つようになったのか、さらに調査する必要がある」と語った。
 

●北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の長男・金正男(キム・ジョンナム)が8月末、中国を訪問した金委員長に会い、「金正恩(キム・ジョンウン)が天安(チョンアン)艦事件を起こすのをなぜ黙認したのか」と抗議したと、KBS(韓国放送公社)が14日報じた。
 
KBSは、中国政府で勤務する金正男の側近の中国人の話を引用し、金委員長が中国を訪問した8月末、マカオと北京を行き来している長男・金正男が父の宿舎を訪ね、「『金正恩が無理に貨幣改革(デノミ)を推進して失敗し、これを挽回するために天安艦事件を起こした。金正恩の顔が知られる前に起きたことなのに、なぜ黙認するのか』と抗議した」と伝えた。
 
この側近は「金正男が当時、金委員長に『金正恩が自分の過ちを認めず、ずっとこういうことを続け、これを父が黙認するのなら、私も自分の道を進む』と話した」と明らかにした。
 
さらにこの側近は「中国と北朝鮮の高位層には金正男を支持する勢力がまだ多い」とし「9月初めに開かれる予定だった党代表者会が延期されたのも金正男のこうした抗議のためだった」と説明した。
 
この側近はこうした金正男の行動について「弟が後継者に決まり、長男の金正男が安全に脅威を感じているようだ」とし「昨年6月、金正恩がマカオに滞在中だった金正男を暗殺しようとしたが、中国当局に発覚して失敗した。その後、金委員長が中国の胡錦濤国家主席に金正男の安全を依頼し、約束された」と明らかにした。
 

● 2001年5月、金正日の長男、金正男(キム・ジョンナム、39)氏が偽造パスポートを持って日本に密入国して摘発され、後継者から遠くなった。
 以後、キム・ジョンウンの兄である正哲(ジョンチョル、29)氏が有力な候補に挙がった。
 2002年8月には北朝鮮軍出版社が金正哲、キム・ジョンウンの母、高英姫(コ・ヨンヒ)を“尊敬するお母さん”と偶像化した宣伝物を発刊するほどだった。
 
しかし金正哲氏が西方のポップ歌手の公演を観覧するために女性とともにヨーロッパを歩き回っている事実が日本のメディアで公開されると後継ぎ脱落説が出始めた。
 金正哲がホルモン系の異常で後継者は難しいという話もあった。
  キム・ジョンウン氏が後継構図からはじかれた兄弟たちとどんな関係設定をするかも関心事だ。
 
金正日の場合、後継ぎ内定5カ月前の73年9月、おじの金英柱(キム・ヨンジュ、金日成主席の弟)氏が務めた労働党組職指導部長となり、後継者の地位を固めた。
 金英柱氏は政治局委員として残ったが前面に出なかった。軍の大領出身で軍部基盤があった異腹弟金平一(キム・ピョンイル)ポーランド大使は81年から海外武官と大使を努めており、国内で要職につけなかった。
 
キム・ジョンウンの異母兄の金正男氏は現在、マカオと中国などを行き交っているという。
 同氏は昨年1月の外信インタビューで「後継者問題は父が決める」と話したが、結局、金正日国防委員長がキム・ジョンウンを選択し、頼るあてを失った。
金正哲氏には交通事故重傷説が出たが、近況は伝わっていない。
 

●看板車種「カローラ」の輸出を停止し、海外で販売する分はすべて海外で生産することを検討しているトヨタ自動車。ライバルの日産自動車も海外生産を加速させる方針で、異常な円高に耐えかねた企業の“日本脱出”が不気味に広がりをみせている。
 カローラの輸出停止は円高への対応が狙いで、2013年ごろに振り替える見通し。国内で販売するカローラは国内で生産する。
 
 円高による製造業の海外移転で国内空洞化が懸念されるなか、トヨタが代表車種の輸出を海外生産に振り向けることは、他の製造業にも大きな影響を与えそうだ。
 トヨタは国内生産の下限を年間320万台と見込み、工場閉鎖や人員削減はしない方針を示している。カローラの海外振り替えに伴う生産減少分は他車種で埋め合わせ、雇用への悪影響が出ないようにするとみられる。
 
 ただ、円高に歯止めがかからなければ、国内生産の大幅な縮小に追い込まれる可能性もある。
 トヨタは国内外の生産体制の再編を加速させる方向で検討しており、年内に新たな計画を策定する。現地生産への切り替えは、カローラ以外でも輸出台数の多い車種を対象に検討が進む可能性がある。
 
 カローラは1966年に発売した。09年までの国内累計生産台数は車種別で最多の約2449万台。09年の国内生産台数は約21万5000台で、うち約6割を輸出した。
 一方、日産自動車も海外展開を加速している。今年3月にタイで小型車「マーチ」の量産を始め日本に逆輸入して販売しているのに続き、中国生産の大幅増強も打ち出している。同社はこれにより、成長市場の開拓を本格化させると同時に円高にも対応する。
 
 メーカー以外でも、カジュアル衣料店「ユニクロ」などが海外に重点を置く方針だ。
 こうした動きが加速していくと、国内で失業者が増える恐れもある。

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