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生き方もさまざまにあり身の上の 相談受けしも我が身かえりみ (10月24日)(日)

 国際通貨の不均衡是正問題が大きなG20のテーマになりつつある。 曇り 17ー19度C 午前中 原稿
 午後 外出 夜は全浩天「高句麗壁画の古墳の旅」 「高句麗古墳壁画画集」を観る。その他の文献を調べた。 
 

●拉致問題の解決を訴える「北朝鮮による拉致被害者救出のための集い」が23日、東京・新宿の都庁前広場で開かれた。
 拉致被害者と、拉致の疑いが濃厚とされる特定失踪(しっそう)者ら71人の家族約120人が参加。
 家族は失踪者の写真を掲げ、「政府が助けないで誰が救ってくれるのか」と涙ながらに訴えた。
 特定失踪者問題調査会と都などが主催。70を超す家族が一堂に会した集会は初めて。
 
 「もう時間がないんです」。23日、東京で開かれた「北朝鮮による拉致被害者救出のための集い」に参加した「拉致が濃厚」とされる特定失踪(しっそう)者の家族らは口々にこう訴えた。
 失踪から30年以上が過ぎたケースが大半で、家族は老いとの闘いを迎えている。家族らには「政府認定」という壁も立ちはだかる。
 
 昭和57年に横浜市で行方不明になった浜松市出身の河嶋功一さん=当時(23)=の母、愛子さん(77)は不自由な体を押して車いすで集会の壇上に上がった。
 父、孝浩さんは今年9月、82歳で他界。「息子に何もできず、歯がゆかったと思う」(愛子さん)
 昨年5月には「金正日総書記との集合写真に功一さんに似た男性が写っている」との情報が寄せられた。
 愛子さんは政府に調査を求めたが、返ってきた電話は「一個人について政府として調査することはできない」。「政府認定でない人に関しては協力してくれないんだな」と感じた。
 
 「私もどれだけ生きていられるか」と愛子さんは顔をくもらせた。
 ほかにも最近、新たな情報がもたらされた特定失踪者がいる。
 昭和35年に秋田市で行方不明になった看護学生、木村かほるさん=同(21)=だ。
 「日本語を教わった先生に似ている」。大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫(キム・ヒョンヒ)元工作員(48)が7月に来日した際、政府関係者にそう証言したとの情報が特定失踪者問題調査会の荒木和博代表から姉の天内(あまない)みどりさん(77)に伝えられた。
 
 「うれしかった」と天内さん。金元工作員の手記には平壌外語大時代の日本語教師の記述があり、3年前にも「(木村さんが)日本語の先生に似ている」との関係者の証言が寄せられ、天内さんは金元工作員本人に確かめたいと思っていた。
 だが、来日時に金元工作員が面会したのは政府認定の拉致被害者家族だけで、落胆していた。
 天内さんは「よその国でも健康で生きてさえくれれば」と祈る。
 調査会の荒木代表は「家族は皆高齢になっている。今回のように一同に集まれるのは最初で最後になるだろう」と話している。
 

●ジャーナリストの田原総一朗氏がテレビ番組で北朝鮮による拉致被害者の有本恵子さんらについて「外務省も生きていないことは分かっている」と発言し精神的苦痛を受けたとして、有本さんの両親が慰謝料を求めた訴訟で、神戸地裁が田原氏側に、発言の根拠とする外務省幹部への取材テープの提出命令を出したことが24日、訴訟関係者への取材で分かった。
 
 命令は18日付。田原氏側は「取材源の秘匿を認めないのはおかしい」として大阪高裁に抗告する方針。原告側は「ありがたい判断で歓迎する」と主張している。
 長井浩一裁判長は決定書で、田原氏が今年に入りテープの一部を文書にして提出したことを「秘密保持の利益を放棄した」と判断し「取材経過は発言が違法かどうかの判断の基礎で、証拠調べが必要」と指摘した。
 決定によると提出命令を受けたのは、田原氏が2008年11月11日に外務省幹部に取材したとされる録音テープ。田原氏側が取材源の秘匿を理由に提出を拒否していた。
 

●今月19日、北朝鮮の直轄市・道の党責任秘書(市長・道知事に相当)11人全員が、中国共産党の幹部らと北京で面会した。
 これは、過去に見られなかったことで、非常に異例だ。この会合で文京徳(ムン・ギョンドク)平壌市党責任秘書を団長とする朝鮮労働党親善代表団は、中国共産党序列9位の周永康・政治局常務委員と会い、経済協力などについて意見を交わしたという。
 
 北朝鮮が直轄市・道の党責任秘書たちを団体で中国に送るという今回のようなケースは、過去には一度も見られなかった。
 周常務委員も、「(北)朝鮮の各道や市の責任秘書が団体で中国を訪問したのは、中国と朝鮮との関係で初めてのことだ。
 皆さんがこれから訪問する中国各地の関係者と交流を深め、成果を得ることを期待したい」と述べたという。これは、中国国営の新華社通信が報じた。
 
 北朝鮮から派遣された代表団は、中国各省や市の秘書(省知事・市長に相当)とも面会した。
 これは、北朝鮮への投資や開発などの問題について話し合うためだと言われている。
 中国各地の責任者らは、最近中国で開催された第17回共産党中央委員会の第5次全体会議(17期5中全会)に出席するため、北京に集まっていた。
 韓国政府の当局者は、「要するに韓国で言えば、特別市や広域市の市長、そして道知事16人全員が団体でワシントンに行き、米民主党の実力者や州知事などと、双方の交流・協力について話し合ったようなものだ」「金正恩(キム・ジョンウン)氏の公式デビューにより、中朝両国の人材交流は、質と量の両面で、過去とは次元が変わっていることを示している」と述べた。
 
 中国共産党の使節団も9日、朝鮮労働党創設65周年を祝うために北朝鮮を訪問したが、その顔触れも異例のものだった。
 孫政才・吉林省書記、陳希・遼寧省副書記、杜宇新・黒竜江省副書記といった東北3省の責任者たちが使節団に含まれていたのだ。
 平壌の順安空港で一行を出迎えたのは、中国と国境を接する慈江道のチュ・ヨンシク党責任秘書だった。
 この日行われた歓迎夕食会には、チュ・ヨンシク氏をはじめ、リ・マンゴン(平安北道)、オ・スヨン(咸鏡北道)、キム・ヒテク(両江道)各氏の、中国と国境を接する4道の責任秘書が全員出席していた。
 
 統一部(省庁に相当)の当局者は、「最近は中朝国境地帯を中心に、さまざまな開発プロジェクトが本格的に行われている。両国の経済協力がさらに深まり、発展する状況は次々と明らかになっている」
 「朝鮮労働党と中国共産党は、党中央次元での合意はすでに済ませたようで、次は地方の党次元で具体的な協力に乗り出すのだろう」と述べた。
 
 中朝の軍事協力も目につく。とりわけ25日は、中国人民解放軍による6・25戦争(朝鮮戦争)参戦60周年となるため、これまでとは異なる大きな意味づけを行っているような雰囲気だ。
 朝鮮中央放送は19日、「中共軍による6・25(朝鮮戦争)参戦60周年をきっかけに、中国人民解放軍の王海・元空軍司令官を団長とする、中国人民支援軍の老兵(元参戦兵)代表団と、中国軍の文芸支援団が平壌に到着した」と報じた。
 北朝鮮では一行を歓迎するため、呉克烈(オ・グクリョル)国防副委員長と朴在慶(パク・ジェギョン)人民武力部副部長が宴会の席を設けた。
 金正恩氏による権力世襲は軍を掌握できるかがカギになるため、中国軍が朝鮮人民軍の新たな首脳部と関係を強化することは、金正恩氏を後押しするという意味合いにも解釈できる。
 
 14日には人民武力部のピョン・インソン副部長を団長とする朝鮮人民軍親善団が中国を訪問し、中国人民解放軍の部隊などを視察した。
 新華社通信は同日付の労働新聞を引用し、「先代が血で結んだ友好は次の世代へと続いている」「25日は中国人民支援軍が韓国戦争に参戦して60周年を迎える」などと報じた。韓国政府の安全保障関連部処(省庁)の関係者は、「北朝鮮は、経済面では中国に頼って国際的な孤立から抜け出そうとしている。
 またその一方で、軍事的にも中国と関係を深め、韓国の哨戒艦『天安』を沈没させたことで強化されている韓米軍事同盟に対応しようとしているようだ」とコメントした。
 

●菅直人首相は24日午前、陸上自衛隊朝霞訓練場(埼玉県朝霞市など)で開かれた自衛隊観閲式で訓示し、「わが国周辺の安全保障環境は、ミサイルや核兵器の開発が懸念される北朝鮮、軍事力の近代化を進め海洋における活動を活発化させている中国に見られるように厳しさを増している」と指摘した。
 
 その上で「自衛隊は多様な事態に実効的に対処し得る態勢を常に取っておく必要がある」と述べ、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を踏まえ中国海軍への警戒・監視活動を強化する必要があるとの認識を示した。
 また、首相は「本年は日米安全保障条約改定50周年に当たる。
 この同盟関係を21世紀にふさわしい形で着実に深化させていきたい」と強調した。
 昨年は鳩山由紀夫首相(当時)が海外出張で欠席したため、民主党政権下での首相の観閲式出席は初めて。 
 

●21日に新滑走路と新国際線ターミナルの共用が始まり、31日からは国際線定期便が就航する東京・羽田空港。
 都心からのアクセスが便利になり、新ターミナルにできた個性豊かな店舗も注目を集めているが、家族旅行や出張で羽田を利用する機会の多いサラリーマンにとって、本当に使い勝手のいい空港なのか−。
 各方面の専門家に取材し、実際に空港内をくまなく歩いてテレビでは報じられない裏の活用ガイドをまとめた。
 
 交通アクセスは「新」羽田空港の最大のメリットは、都心からのアクセス。
 東京モノレールは国際線、第1、第2ターミナルの順に到着するが、浜松町−羽田空港国際線ビル間を最速13分、京急は品川からノンストップのエアポート快特で羽田空港国際線ターミナルまで最速13分、横浜からはエアポート急行で26分と、たしかに早い。
 だが、国際化したとはいえ、圧倒的に利用客が多いのは国内線だ。余計な駅ができてダイヤに影響はないのか。
 
 京急は「今年5月のダイヤ改正時点で国際線ターミナル駅の停車時間も含めて徐行運転をしたので、21日の開業後もダイヤに変化はない」。
 東京モノレールは「今年4月に軌道を切り替え、全体距離が57メートル長くなった。国際線ビル駅ができて、第1、第2ビル駅(国内線)までの所要時間は約1分延びた」と説明。1分1秒を争うビジネスマンは注意が必要かも。
 
 「自宅から、(羽田と成田の)どちらが早く着くかを改めて計算してみるべきです」と語るのは、鉄道アナリストの川島令三氏だ。
 羽田は「近くて便利」というイメージがあるが、今年7月の成田スカイアクセス開業でスカイライナーが日暮里−(成田)空港第2ビル間を所要36分で結んでいる(開業前は51分)。
 結果、羽田より成田のほうが近い地域が新たに出現した。
 
 川島氏はスカイライナーについて「始点が京成上野と日暮里というのが弱点」と指摘。
 「スカイライナーが都営浅草線から京急に直通運転できるようになると羽田−成田間が1時間10分ぐらいで結ばれて大きな変化が起きるはず。だが実際にはダイヤが過密になったり、車両前面の改造が必要など、さまざまな要因で実現が難しい」という。
 
 航空運賃はどちらが安いか?
 航空券の価格設定はどうか。サラリーマンの一般的な冬休みとなる12月28日出発、来年1月4日帰国の直行便で、空席がある航空券の相場を調べてみた。
 羽田でも便数が多いソウル便は、成田との差額はわずかに2000円高いだけ。
 しかし、台北便は約1万5000円、バンコク便では約3万6000円、ロサンゼルス便は約7万円、パリ便は2万8000円と、かなりの差額が生じ、いずれも成田発が安かった。
 ただし、抜け道もある。航空会社の発券に詳しい関係者は「出発日によっては、成田と競合する東南アジア路線で早朝の羽田便を『叩き売り』することもある」といい、出発前のチェックは不可欠だ。
 
 羽田発の国際線は、多くが深夜便だ。『サンデートラベラー!』(角川文庫)の著者で、年に10回は週末の海外旅行を楽しむという会社員の吉田友和氏は「成田のダイヤでは金曜に有給を取らざるを得なかった。
 羽田の深夜便ができたことで、休まずに丸2日間、海外で自由な時間が持てる。
 2日もあれば、かなり外国に行った気分になれるし、仕事にも支障はない」と、羽田の国際化を歓迎する。「お勧めはタイのバンコク。
 乗り継げば短時間でカンボジアにも行ける。ハワイも週末旅行の視野に入り、リピーターにはうれしいでしょう」
 
 新国際線ターミナルの4階と5階はショッピングやグルメが楽しめるゾーンだが、注意が必要。
 「お江戸」をイメージした和風の店舗はいずれも一食の単価が1000円以上で、牛丼店の安売り競争に一喜一憂するサラリーマンには敷居が高い。5階は玩具店やキャラクターショップがやたらに多いので、子供や孫連れの人は出費の覚悟が必要かもしれない。
 施設関係者は「賃料が高い分、小振りの店構えで単価の高い物を売る店が多くなってしまった。しかも、完全な“空港プライス”。
 自動販売機も少なく、ちょっとした買い物がしにくい」と内情を明かす。3階出発階の京急駅構内と1階にコンビニがあるが、空港関係者も利用するのでレジは混雑気味だ。
 
 保安検査を受けて出発時間までのお楽しみが、免税店めぐり。
 旧ターミナルに比べて大幅に面積が拡大したが、高級ブランド店や化粧品店がほとんどで、紳士が必要なのはたばこぐらいか。
 家電ショップもあるが、居並ぶ炊飯器に興味を示す日本人は少ないだろう。
 意外なところでは、北海道でしか販売していない銘菓「白い恋人」(12枚入り740円)が、3店舗に大量入荷されており、逆輸入用のお土産になりそう。
 食事は4階の「トウキョウスカイキッチンフードコート」(24時間営業)が、カツ丼650円、にぎり寿司700円、きつねうどん550円など。なぜかここだけ物価が“正常”なので、フトコロの寂しい人は狙い目だ。
 
 新国際線ターミナルには、新たに展望デッキが設置された。
 だが、新D滑走路の共用開始で北風時にはD滑走路とC滑走路の2本が離陸用となる。
 ベテランの航空ファンは「D滑走路からの離着陸は空港展望デッキからだと見えづらい」と意気消沈。離陸用滑走路も二手に分かれるため、飛行機が飛び立つまで見送るのは困難な状況だ。
 「D滑走路を使う航空機の撮影は、浮島町公園(川崎市)で可能なようだが、逆光になる。熱心なファンの中には、船をチャーターして目の前を飛ぶ飛行機の撮影を計画する人もいる。費用は半日で5人集めて1人8000円ぐらい」(同)。撮影ファンには不便なロケーションとなった。
 
 空路の渋滞は?どうだろうか。これまでの羽田は、朝や夕方発の便で離陸待ちが続く“渋滞”が当たり前だった。離着陸には実質2本の滑走路しか使用できなかったためだが、21日以降は北風時に3本、南風時には4本を使用する。渋滞も若干解消されそうだ。
 滑走路4本の同時使用で以前よりも東京湾は複雑な航空路となるが、元日本航空機長で航空評論家の諸星廣夫氏は「海外の空港ではどこでも昔から行われていることなので、パイロットがプレッシャーを感じることはない。
 管制官の指示を聞き、(無難に)こなしていくだろう」と語る。
 国土交通省東京空港事務所は「徐々に管制官をスキルアップさせていく予定。出発機が特定の時間帯に固まるのが解消されるかは、もう少し時間がたってみないとわからない」と話している。
 
 羽田の将来はどうだろうか? 航空アナリストの杉浦一機氏は「羽田は航空運賃が高めだが、ビジネス需要は増えるだろう。
 成田も観光客や国際線の乗り継ぎ需要があるので旅客数は留まる。
 すでに羽田は5本目の滑走路が既成事実化しており、それが完成すれば、かなり多くの発着枠ができて羽田が主流となる。
 問題は韓国・仁川空港の3倍にもなる着陸料。これを解決しなければ、東アジアのハブ空港は仁川か上海・浦東空港に奪われてしまう」と懸念している。
 

●菅改造内閣発足後初の国政選挙となった衆院北海道5区補欠選挙は24日投開票され、自民党前職の町村信孝氏(66)が民主党新人で元国土交通省職員の中前茂之(38)=社民、国民新推薦=らを破り、当選を確実にした。
 
 検察審査会の議決で強制起訴される小沢一郎民主党元代表の「政治とカネ」の問題などが、民主党への逆風となった。
 7月の参院選に次ぐ国政選挙での敗北は、菅政権にとって大きな打撃だ。
 菅直人首相は、円高・デフレ対策を盛り込んだ2010年度補正予算案の早期成立を目指すが、自民党など野党は小沢氏の証人喚問要求を強める構えだ。
 
 補正の国会審議を含め、首相の政権運営は厳しさを増しそうだ。
 同補選は、北海道教職員組合(北教組)の違法献金事件で民主党の小林千代美前議員が辞職したことに伴う。民主、自民両党の公認候補のほか、共産党新人で党道常任委員の宮内聡(47)、政治団体「幸福実現党」の新人で同党員の森山佳則(43)、無所属新人で元会社役員の河村美知子(62)の各氏が立候補した。
 
 「政治とカネ」や、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件での政府対応の是非などが争点となり、民主、自民両党の候補による事実上の一騎打ちとなった。
 両党は幹部や閣僚を投入し、総力戦を展開したが、首相は選挙区に入らなかった。
 昨年の衆院選で同選挙区で敗れ、比例代表で復活当選した町村氏は、議員辞職して補選に立候補。民主党が小沢氏の国会招致に応じないことを批判して「クリーンな政治」を訴え、議席を奪還した。
 中前氏は、民主党政権による「政治主導の改革」の続行を主張。
 子ども手当の実現など与党の実績をアピールしたが、北教組事件で労組の動きが鈍かったことに加え、小沢氏への起訴議決などが響いた。

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