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一面のトップを飾り衝突の 中国漁船生々しくも (11月05日)(金)

 尖閣の中国漁船衝突DVD(ヴィデオ)が流失して朝刊の各紙トップを飾っている。 今朝イギリスのネヴィル・ハケットさんからクリスマスカードが来ている。 14−19度C 快晴 8時30分 トーヨーで打ち合わせ 10時 島田氏と案件があって要談 11時30分 区へ 13時 区役所を出る 13時35分 区政会館着 14時 東京23区監査委員協議会総会 16時15分 終了解散 17時15分 江戸川区役所へ帰る 夜はモーリス・アンダサン「イギリス近代史」を読む。
 

●菅直人首相は5日夜、中国漁船衝突事件とみられるビデオ映像が流出したことについて「(警視庁の)テロ情報の流出もいわれ、今回はビデオ。相当、国の情報管理がしっかりとは形になっていないと危機感を感じた」と語った。その上で「まずやらなければならないのは真相究明であり、そのことに全力を挙げる」と強調した。首相官邸で記者団に答えた。
 
 13、14両日に横浜市で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議にあわせて予定している中国の胡錦濤国家主席との首脳会談への影響に関しては「こうした問題が起きた中でも冷静に対処することが重要だ」と述べた。
 

●菅政権に大きな衝撃を与えることになった映像流出問題。映像は6本計43分46秒で、国会の要請に応じて提出した以外の部分も含まれる“ロングバージョン”で、撮影角度も異なるという。
 流出元は不明だが、その内容から、事件の核心を知る人物がかかわったことは間違いない。
 映像の非公開を続け、中国に過剰な配慮を続ける菅政権に、強烈なアンチテーゼを突きつけたのは一体誰なのか。 
 
 「事件にかかわったすべての国家公務員は、国家国益のために然るべき仕事をした。にもかかわらず、トップの民主党政権が、船長の釈放という形でそれを覆したことで、永田町との信頼関係が一気に崩壊し、今回の流出につながったと考えるべきで、映像は彼らなりの『義憤』です」
 
 こう主張するのは、多くの中国人犯罪者と対峙してきた元警視庁捜査官の坂東忠信氏。
 最も可能性が高いのが、自ら船長を逮捕、勾留したにもかかわらず、“自らの判断で”釈放した那覇地検の上層部とみる。
 「怒りを覚えているのは、海保よりも那覇地検の検事たち。
 起訴できることを確信して、検察官としての職務をまっとうしたにもかかわらず、それを覆された無念は想像以上に大きいはず。
 現時点で、映像の元データは海保と那覇地検にしか存在しないだけに、真っ先に“犯行”を疑われる海保が流すとは考えにくく、永田町の圧力に口をつぐまざるを得なかった検察のじくじたる思いが見て取れる」
 
 実際、坂東氏が言うように、事件に関連する映像は海上保安官が所属する石垣海上保安部(沖縄県石垣市)や第11管区海上保安本部(那覇市)などが管理。
 情報の散逸を防ぐため、10月には本庁に保管されていたものはすべてを消去され、現在は石垣海保と那覇地検にしか存在しない。
 
 元航空幕僚長の田母神俊雄氏は「民主党内部の“良識派”の主導による映像公開と信じたい」と、政府・与党による“確信犯”説を主張する。
 「民主党にも、『菅−仙谷政権でできないなら、自分たちが真実を国民に伝える』という強い意志を持った議員は多い。多くの国民同様に、この動画を隠そうとすること自体がおかしいと疑問に思っている。
 彼らが、何らかのルートで入手した“公式”動画を公開したと考えるのが最も自然。
 これを通じて、『日本は、情報統制が通用しない真の民主国家である』という、中国への強烈なメッセージにもなった」
 
 ただ、田母神氏は「菅−仙谷ラインが国民の不満の“ガス抜き”としてバラ巻いた可能性もある」とも指摘。「いずれにしても今後、日本政府の情報管理の甘さを中国に突き上げられるのは必至。
 その時の菅首相や仙谷官房長官の対応が見物」という。
 
 一方、元空将で軍事評論家の佐藤守氏も「ビデオの所在を知る関係者が流したのだろう。義憤にかられてのことで、この内容を国民に判断してもらいたいとの一心だったはずだ」と話した。
 

●映像流出を受けた5日、政府・与党には大きな衝撃が走り、公開を求めてきた野党は一斉に、政府の情報管理のずさんさに対する批判をぶつけた。2010年度補正予算案の審議をめぐり、菅直人首相はまたも難題を抱えることになった。
 
 映像を国民に対して非公開とする政府方針を主導してきた仙谷由人官房長官は午前の記者会見で、「真偽を調査し、必要ならば司法当局の捜査とする判断もしなければならない」と総力を挙げての“犯人捜し”を宣言。
 「流出だとすれば、相当大きなメスを入れる改革が、あらゆるところで必要だ」と述べた。
 
 各閣僚からも発言が相次いだが、蓮舫行政刷新担当相は「国会審議に与える影響は小さくないと思う」と懸念を表明した。
 実際、野党側は流出を招いた政府に対する批判で燃え上がった。
 自民党の石原伸晃幹事長は「直ちに全面公開を求める。補正の審議もどうなるか分からない」と述べた上で、「担当閣僚は罷免に値する」と法相や国土交通相の問責決議案提出も示唆した。
 
 補正予算案の審議をめぐり大きな影響力を持っている公明党も、井上義久幹事長が「所管大臣の責任だ」と同調。みんなの党の渡辺喜美代表は「菅政権の内部崩壊そのものだ。一部の国会議員に対して編集されたビデオを見せた隠蔽体質のツケが出てきた」とこきおろした。
 一方、東京都の石原慎太郎知事は「結構ですね。これは内部告発。みんな知りたいことなんだから」と述べ、映像が国民の知るところとなった事実は歓迎した。
 

●沖縄県・尖閣諸島沖で発生した中国漁船衝突事件の状況を記録したビデオ映像が5日、インターネット上に流出した。撮影した海上保安庁が確認した。
 映像には、処分保留で釈放した中国人船長が上半身裸のまま悠然と船を操り、海保の巡視船に強引に衝突させた決定的シーンも。
 1日に国会で限定公開された以外の映像もあり、政府は大きな衝撃を受けるとももに、犯人捜しに躍起だ。一方、野党などからは、中国漁船による許し難い蛮行を隠し続けた菅直人政権に対し、猛烈な批判が噴出している。
 
 ついに流出という形で公開された中国漁船衝突事件の証拠映像。
 日本領海での違法操業から2度にわたる衝突まで一部始終が収録され、映像によって中国漁船の悪行が完全に証明された。
 映像には手慣れた操船で巡視船の機関部が集中する船尾への正面攻撃を繰り返す一方、甲板の船員たちは異様に冷静な態度を見せたり写真撮影をする場面も。
 「ミン晋漁5179」の単なる漁船とは言い難い行動もビデオの中から読み取れる。
 
 流出した映像は「YouTube」に4日午後9時前から1時間ほどの間にアップされた。
 タイトルは「本当の尖閣 海上保安庁1」から「尖閣の侵略の真実」「日本の尖閣」「どうなる尖閣」と微妙に異なるが、時系列に全部で6本。
 各2分29秒〜11分24秒で、合計43分46秒にもなる。
 
 投稿者名は「sengoku38」で、5日午前7時40分ごろ、投稿者のアカウントごと削除された。現在はニコニコ動画に有志がコピーして公開している。
 問題の映像は「ミンシンリョウ5179 No1 進路規制から揚網途中まで PL63よなくに 平野撮影」と、テロップで加工されたタイトル画面から始まる。
 
 午前9時28分、巡視船の警笛をよそに漁船は操業を続ける。背後に尖閣諸島の久場島が間近に映り、明らかに日本領海内であることが分かる。
 巡視船は中国語の音声テープで警告するが、漁船甲板の船員は小型カメラで巡視船を撮影するという、漁師らしからぬ行動もみせる。
 その後、漁船は停船し、クレーンを使って漁網を引き揚げる。甲板では船員が慌ただしく動き、何度も笛の合図が。その後、黒い煙を出して巡視船よなくに船首を向けてきた。
 
 「またエンジンの回転が上がりました」
 「本船の方に船首を向けてきます。挑発的です」
 撮影者の説明直後、よなくにの船尾に漁船が激突。「グシャ」。
 はっきりとした衝突音が響くと、「あー、本船に当てました」。淡々と説明していた撮影者の声も、この時は上ずっていた。
 別の職員が「はい、今の位置確認」と張り上げる声や、「連絡する。中国漁船が本船に衝突した。相手船がぶつけてきた」という船内放送も聞き取れる。警笛が響く中、漁船は紺ぺきの海に白い波を立てて逃げた。
 
 続いて、衝突された巡視船「みずき」から撮影した映像が始まる。サイレンに拡声器で「ストップエンジン!!」と激しい口調で停船命令を出すが、並走した漁船が船首をみずきの右舷に向け、迫ってくる。
 漁船甲板上の船員らは両手でしっかりと柱に捕まり、冷静に衝撃防止姿勢を取る。ブリッジからは上半身裸の男が一瞬、姿をみせた。
 
 「おい、止まれ!!」、「来る、来るっ」。怒声が飛んだ直後に船体が横に揺れ、こすれるような「ガシャガシャ」という接触音が聞こえ、巡視船からは黒煙が上がった。スクリューなど機関部が集中する船尾を狙った衝突−。
 海軍顔負けの操船術で体当たりを見せた中国漁船は、やはりタダモノではなかった。

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