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廣島の被爆電車いまもなお 路面を走り原爆ドームへ (11月10日)(水)

 廣島は快晴であった。 10−15度C 9時 廣島電鉄本社へ行く 市内電車について説明を聞き車庫を視察  10時30分 水辺のカフェを視察  電車で原爆ドームへ行く 電車で広島駅へ行く 昼食 14時06分ののぞみ34号で東京へ 18時12分 東京駅着 帰宅 夜は那須正彦「実務家ケインズ」を読む。
 

●やはり内部告発だった−。尖閣諸島沖の中国漁船衝突のビデオ映像流出事件で10日午前、第5管区海上保安本部(神戸市)の巡視艇「うらなみ」に乗り組んでいた保安官(43)が「自分が流出させた」と決意の告白を行った。
 
 警視庁は同日午後、職員に任意で事情聴取を行っており、国家公務員法(守秘義務)違反の容疑が固まり次第、逮捕する方針である。
 捜査当局の調べでは神戸市内の漫画喫茶にあるパソコンが流出源だったと判明。
 沖縄から遠く離れた神戸の乗組員がなぜ機密情報を保持して放出したのかが、今後の捜査の焦点となる。
 
 この保安官は「うらなみ」で航行中の10日午前9時ごろ、船長に告白。船長はただちに海上保安庁に報告した。
 10日午前11時すぎ「うらなみ」は神戸港に入港。約1時間後に、保安官は捜査員風の男性3人に付き添われて下船し、ワンボックスカーで5管本部のある合同庁舎に向かった。
 濃紺のカットソーを着た保安官は恰幅がよく、終始落ち着いた様子で、覚悟を決めたようにも見えた。
 
 これまでの調べでは、映像は海上保安庁や検察庁の公用パソコンを使って動画サイトに投稿された形跡はなかった。海上保安庁は、被疑者不詳の国家公務員法違反の疑いなどで、東京地検と警視庁に刑事告発していた。
 東京地検は10日までに、動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」を運営する検索大手グーグル日本法人から、IPアドレスを押収。
 神戸市内にある特定の漫画喫茶のパソコンから送信されたことをほぼ突き止めた。
 
 東京地検と共同で捜査している警視庁は、すでに複数の捜査員を派遣。
 この店に捜査への協力を求め、防犯カメラの映像の分析や入店客情報の洗い出しに入るなど、ジリジリと犯人を追い詰めていた。
 発信元はJR三宮駅北側の繁華街にある漫画喫茶チェーン「M」三宮店。
 同店は24時間営業で、入店の際には身分証明書の提示が不要。
 保安官が所属する5管本部は同店の南約1キロの神戸港にあり、歩いても片道20〜30分で行ける。保安官はこうした匿名性と利便性から同店を発信源に選んだとみられる。
 
 海保の調査によると、流出した映像は那覇地検に提出されたうちの1本で、計約44分。CD−R1枚に4つのファイルに分けて保存されていた。何者かが後から編集した形跡はほとんどなかった。
 動画は「sengoku38」名義で4日午後に投稿され、5日午前7時40分ごろ、テレビ各局が朝ニュースで大騒ぎしたのを見届けたタイミングで、投稿者自身が登録していたアカウントごと削除した。
 
 映像は海上保安庁や検察庁の公用パソコンを使って動画サイトに投稿された形跡はないことが検察当局の調べで判明している。なぜ沖縄にある映像に保安官がアクセスできたのか−。東京地検と警視庁、沖縄県警は流出に他の職員が関与していた疑いも含め、捜査を進める。
 一方、海上保安庁の鈴木久泰長官は10日午後の衆院予算委員会で「(10日)午前9時ごろ、巡視艇の乗組員が船長に対して、報告したと聞いた」と説明した。
 長官への報告は10日午前9時半ごろだったとしながら、詳しい経緯について問われると「現在、神戸第2合同庁舎で取調べを受けていると聞いている。捜査中であり、説明は差し控えたい」とこわばった表情で答えるにとどめた。保安官が船長に流出を告白した際、「うらなみ」は近海をパトロール中だった。
 
 「うらなみ」は35メートル型巡視艇で海保の船舶では小型の部類に入る。
 船舶に火災が発生した際、マストに装備された高性能の放水銃で消火を行うのが主な任務。尖閣諸島沖の“防人”となる石垣海上保安部とは、任務も所属もまったく別とになる。
 しかも一乗組員という幹部でもない職員が、簡単に重要データを手にすることができた事態に、海保の情報管理能力が問われるのは間違いない。
 

●神戸海上保安部の主任航海士が「ユーチューブ」への送信場所に使ったとみられる神戸市内の漫画喫茶は、同保安部から歩いていける場所だった。
この漫画喫茶では利用者の本人確認は行っておらず、匿名性の高さを利用したとみられている。読売新聞記者が9日夜、捜索が行われた店内を取材した。
 
 神戸市中央区の繁華街。雑居ビルの上階にあるこの漫画喫茶は、神戸海上保安部から約1キロ離れた場所にあった。9日午後10時、店の受付では、警視庁の捜査員とみられる複数の男性が店員とやり取りをしていた。
 
 この店では、客はまず受付に行き、前払いで料金を支払う。会員登録は不要で、店員からは名前や住所の記入、身分証明書の提示を求められることはなかった。
 
 店内にはインターネットが使えるブースが計100室ほどあり、受付で指定されたブースがあるフロアに向かう。仮眠をとったり、泊まったりする人もいるためか、店内は暗い。ブースはいずれも高さ1メートル70ほどの立て板で仕切られており、外からは視界が遮断されている。入り口の引き戸をしめると、上からのぞき込まない限り、中の様子をうかがうのは不可能だ。
 
 ブース内にはパソコンやテレビ、イスなどが置かれている。深夜になっても、店には男女を問わず、頻々と客が出入りしていた。その人々の顔にちらりと視線を送りながら、捜査員らしき男性が配置図を持って店内を見て回っていた。
 
 この店の関係者によると、店内には約10台の防犯カメラがあり、受付やブースが並ぶフロア、階段などに設置されている。映像は撮影されてから一定期間、保存される仕組みになっており、店では流出映像が投稿された11月4日を含む防犯カメラ映像を警視庁に提出したという。
 

●中国漁船衝突事件の映像流出問題で、海上保安庁に激励や擁護の声が続々と寄せられている中、一般市民ら数十人が9日午後、東京・霞が関の海上保安庁前で、「国士・『sengoku38』を司直の手に渡すな!」という抗議行動を繰り広げた。
 
 これは市民団体「主権回復を目指す会」が呼びかけたもの。平日の昼間にかかわらず10代から60代までが集まり、「政府による犯人捜しは問題すり替えの世論調査だ」「sengoku38は領土の死守を国民に訴えた英雄だ」などと訴えた。
 
 海保には、映像流出後から電話やメールによる激励や擁護が殺到しており、8割以上が映像流出に好意的だという。
 神戸の海保職員が名乗り出たことを受け、同会の西村修平代表は10日午後、「菅政権がビデオ映像を隠した方が問題。あの中国人船長を釈放し、海保職員を処罰するなら許し難い。日本には公益通報者保護法がある。強制捜査には断固反対。今後も抗議行動を展開していく」と語っている。

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