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裁判員厳しき状況相つぎて 夜も眠れず死刑を求刑す (11月12日)(金)

 公務員の守秘義務とは何かが問われているようだ。
 晴れ 14−19度C 8時30分 トーヨー 8時45分 区へ 打ち合わせ 執務 13時15分 もぐらの家へ行く。 仕事の打ち合わせ 終わって 14時30分 もぐら展(東部区民館)へ大沼氏とふたりで行く。 16時 案件があって三上氏 大島氏と要談 18時 夕食会。 夜は「文藝春秋」11月号 「AERA]「ダイヤモンド」「週刊春秋」「週刊新潮」「週刊現代」「週刊ポスト」などを読む。
 

●尖閣ビデオ流出事件で、仙谷由人官房長官は海上保安庁の鈴木久泰長官の更迭は示唆したが、馬淵澄夫国土交通相や自身の責任は回避する姿勢を明確にしている。
 絵に描いたような「トカゲのしっぽ切り」だが、サラリーマンの世界なら、手柄があれば自分のもの、失敗すれば部下に責任を押しつける無責任上司は最も忌み嫌われる。
 民主党政権は、無責任体質が染みついているのか。
 
 仙谷氏は10日午後の記者会見で鈴木長官の責任について「強制力を執行させる部局なので強い権限の代わりに重い責任がある」と述べ、辞任は不可避との考えを表明。
 一方で馬淵氏や自身については「政治職と執行職のトップの責任のあり方は違う」と述べ、引責辞任は必要ないと示唆した。
 
 民主党若手議員は「ここで辞任したらあしき前例ができる。馬淵氏が辞任なら、警視庁のものとみられる資料が流出したので、岡崎トミ子国家公安委員長も自動的に辞任だ。
 当然、菅直人首相の任命責任も問われる。辞任ドミノにつながりかねない」と政権側の都合を解説する。
 
 ただ、民主党は野党時代、政権側にスキャンダル、省庁に不祥事があれば、すぐに閣僚の辞任を求めてきた。例えば、「政治とカネ」や「バンソウコウ」で赤城徳彦氏、汚染米流出問題などで太田誠一氏が農水相を引責辞任した。
 しかし、「政治主導」を掲げた民主党は政権交代後、政治家が役職を辞さない「身内に甘い」(自民党中堅議員)姿勢が目立つ。
 
 引責辞任したのは鳩山由紀夫首相(当時、以下同)のみで、参院選で大敗したにもかかわらず枝野幸男幹事長は辞任せず、千葉景子法相は参院選で落選し民意に「ノー」をつきつけられたのに続投した。
 それだけに、野党が矛を収める気配はない。 「本来、公開すべきものを出さなかったから、こういう結果を招いた。結果責任は大きく、担当閣僚や官房長官の罪は非常に重い」(渡辺喜美・みんなの党代表)などとして、参院への馬淵氏や仙谷氏に対する問責決議案提出も含め検討している。
 民主党内でも非主流派から「内閣に総括を求める問題だ。責任をあいまいにしたまま進むことが新たな事態を起こす」(原口一博前総務相)などと厳しい意見が出ている。
 

●14日投開票の福岡市長選が、永田町でひそかな注目を集めている。
 民主党推薦の現職が、圧倒的有利な条件にもかかわらず、自公支援の新人に追いつめられ、大接戦となっているためだ。
 「勝って当然」とも言われる同選挙で民主推薦候補が負けるような事態となれば、菅政権のさらなる求心力低下は免れない。
 
 政令指定都市のトップを決める同市長選は事実上、再選を目指す無所属現職の吉田宏氏(54)=民主、国民新推薦、社民支持=と、自民、公明両党が支援する無所属新人の元民放アナウンサー、高島宗一郎氏(36)の一騎打ち。地元事情通が情勢を解説する。
 
 「本来は、現職が勝って当然の選挙だ。(1)一般的に、首長選で2期目を目指す現職は最強(2)福岡市は衆院3小選挙区を松本龍環境相ら民主党が独占(3)戦後最多の8人が乱立し、現職はさらに有利(4)吉田氏は地元紙の西日本新聞出身で、バックアップが期待できる−などがその理由。しかし、読売新聞と西日本新聞の世論調査では吉田氏の2ポイントリードだが、自民党の調査では1・6ポイント高島氏がリード。トレンドは高島がいいようだ」
 
 吉田氏の選対関係者も「外交や経済など、菅政権への逆風は予想以上だ。厳しい」と明かす。
 政令指定都市での与野党直接対決の勝敗は、国政に与える影響が大きい。
 政権交代前には、さいたま市長選や名古屋市長選など政令指定都市で民主党系が連勝し、政権交代に弾みをつけた。
 
 それだけに、民主党は岡田克也幹事長や枝野幸男幹事長代理、野田佳彦財務相、菅首相の後見人的存在である江田五月前参院議長などが続々と応援に入る一方、自民党は谷垣禎一総裁や石原伸晃幹事長、小池百合子総務会長らのほか、知名度が高い丸川珠代、三原じゅん子両参院議員を投入した。
 
 自民党ベテラン議員は「今回勝てば、潮目が変わる。衆院北海道5区補選、福岡市長選、愛媛や和歌山の県知事選で勝ち、与野党直接対決の選挙で、全国的に民主党系が負けるという流れを作る」と鼻息が荒い。
 永田町有力筋の1人は「ビデオ流出事件以後、初めての大型地方選挙だけに、与野党共にその勝敗を注視している。菅政権としては、負けた場合は『地方選と国政は別』と逃げるだろうが、野党はさらに勢いづく一方、民主党内では菅降ろしの動きが出てくる可能性もある」とみる。果たして勝敗はいかに−。
 

●「影の宰相」を法廷に引っ張り出すぞ−。中国漁船衝突事件をめぐり、仙谷由人官房長官(64)から記者会見で「いい加減な人」呼ばわりされた自民党の丸山和也参院議員(64)が、月内にも仙谷氏を侮辱罪で東京地検に告訴し、損害賠償訴訟も起こすことを決めた。
 丸山氏は夕刊フジの直撃取材に「私が反論できない国会外で、バッサリと全人格を否定された。卑怯だ!」と憤慨した。
 
 丸山氏は10月18日の参院決算委員会で、中国人船長を起訴した場合、仙谷氏が「アジア太平洋経済協力会議(APEC)が吹っ飛んでしまう」と電話で話したと暴露。
 仙谷氏は「最近、健忘症にかかっているのか分からない」と否定したが、翌19日、首相官邸の記者会見で「いい加減な人のいい加減な発言については、私は全く関与するつもりはない」と強弁していた。
 これに丸山氏は「全国に向けた会見で、会話の事実には言及せずに『いい加減な奴』だと。これでは信用できない弁護士、国会議員、いかさまタレントとレッテルを貼られたようなもので、相当なことをやられた」と激怒。
 
 どんな発言でも法的な責任は問えない国会内と違い、首相官邸での記者会見だったことから「事実を摘示(指摘)しなくても、公然と人を侮辱」という刑法231条(侮辱罪)に「100%該当すると思っている」と指摘したうえで、こう宣言する。
 「ある意味大胆な発言で、こっちもやるぞと決意がついた。法廷で白黒はっきりつけようじゃないか」
 
 そもそも、丸山氏と仙谷氏は同じ弁護士資格を持つだけに、「『優等生ばかりの民主党政権でロクな大臣はいないんだから』と、これまでポツポツ激励の電話をしてきた」と告白。
 しかし、「今の仙谷氏には法廷で敵対するような弁護士的な発想、対決型のケンカばかり目立つ。辛口に言えば脅しすかし、口八丁手八丁の示談屋のようだ。本来は敵味方のない、日本国の官房長官なのにがっかりした」と、国会答弁でも目立つ仙谷氏の恫喝姿勢を切って捨てた。
 
 こうした中、丸山氏は衝突ビデオを流出させたと名乗り出た海上保安官(43)について「悪政に対する一揆のようなものだ」として、弁護人になることを真剣に考えている。
 「やみくもに英雄視するつもりはないが、愉快犯でないとすれば、杓子(しゃくし)定規に不正への抗議を弾圧するなんて許せず、応援したい。日本には赤穂浪士もあるからね」
 
 さらに、「義憤に駆られた正義を弾圧する行為は批判されるべきだ」として、中国にこびてビデオ公開を渋りながら、保安官の逮捕や処分を検討する政府を批判する。
 「結局、『APECが吹っ飛ぶ』というのは、『菅政権が吹っ飛ぶ』『官房長官のおれが吹っ飛ぶ』と思ったのだろう。とにかく政権にしがみつきたいと」とせせら笑う丸山氏。「政府で一番実権を持っている相手だからやりがいがある。仙谷氏も逃げずに、正面から向き合ってほしい」と意気込んだ。

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