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裏切りと密約炎上次々と 政権末期断末魔のまま (11月15日)(月)

 白鵬が敗れた。曇りのち雨 7−16度C 8時30分 トーヨーで打ち合わせ 8時45分 区へ エレベーターで多田区長と一緒になったので、校正原稿をお渡しした。 9時30分 篠崎三小へ監査に行く 昼の帰庁したら区長から校正が戻っていた。 12時 案件があって福島 古山 熊谷氏ら7人が集合して要談 13時15分 平井南小へ監査に行く。 16時 江戸川区文化会打ち上げの理事会 18時 江戸川区美術会の打ち上げの委員会(いずれもグリーパレス) 大雨となった。夜は柄谷行人「政治を語る」を読む。
 

●大相撲の横綱白鵬(25)=宮城野部屋=は15日、福岡国際センターで行われた十一月場所2日目で稀勢の里と対戦し、一月場所13日目の魁皇戦以来の敗北を喫し、連勝記録は63で止まった。
 63連勝は元横綱双葉山(元時津風親方)の69連勝に次ぐ昭和以降歴代2位の記録となる。
 
 白鵬は一月場所14日目から2連勝、三、五、七、九月場所で1場所15日制となって以降初となる4場所連続全勝優勝を果たした。
 九月場所8日目には54連勝目を挙げ、元横綱千代の富士(現九重親方)の持つ53連勝の記録を超えていた。
 稀勢の里は終始距離を取って白鵬にまわしを取らせず土俵際に追い詰め、右上手を掴むと左からおっつけながら前に出て寄り切った。
 
 大記録への挑戦は2日目にしてあっけなく終わった。勢い余って土俵下の砂かぶり席まで転がった白鵬は「これが負けか」。
 実に10カ月ぶりに味わう黒星の味をかみしめ、思わず苦笑いを浮かべた。
 
 立ち合いで張り差しから左右をのぞかせたが、すぐに稀勢の里にいなされた。離れて今度は逆襲を受けると相手十分の左四つに。
 「慌てたところはある。勝ちにいった」。強引なすくい投げも内掛けも決まらず、反撃できずに土俵を割った。
 支度部屋に戻ると、いつもの冷静な口調で「もう少し(連勝で)いきたかった」とつぶやいた。あこがれ続けた双葉山が70年以上も前に樹立した金字塔に届かず「あらためて思うのは(自分は)こんなもんじゃないかな」とため息をついた。
 
 朝青龍の引退後は4場所連続で全勝優勝と敵なしで、今場所も「テーマは数字」と公言していた。
 一人横綱の孤独な戦いが続く中、尊敬する元横綱大鵬の納谷幸喜氏に電話で助言を求め「(69連勝は)われわれが挑戦してもできなかった。
 一番一番集中してやってほしい」とのエールをもらっていた。
 
 偉大な先人の思いも背負って土俵に上がり続けたが、歴史は塗り替えられなかった。
 白鵬はショックと無念さを隠すように表情を変えず「まだまだ13日ありますから」と自らに言い聞かせた。
 
白鵬の話
「少し相撲の流れにすきがあった。今まで63個の白星があって、もう一つ伸ばしてやろうという(気持ちに)すきがあったんじゃないですか。これはこれでしょうがない」
 
稀勢の里の話
「体が離れたときにいつも右から張って、体勢を悪くしていた。そこで我慢して右(上手)を取れた。必死だった。(最後まで)勝てるとは思わなかった。勝ち名乗りを受けてやっと勝ったという感じ。でも実感はまだわかない」
 

●任期満了に伴う福岡市長選は14日投開票され、自民、公明両党が支援した元民放アナウンサーの高島宗一郎氏(36)が、再選を目指した現職の吉田宏氏(54)=民主、国民新推薦、社民支持=や新人6人を大差で破り、初当選を果たした。
 菅直人首相率いる民主党は7月の参院選を含め、主要選挙で3連敗となっただけに大ショック。党内からは政権の先行きを憂慮する声も漏れ始めた。
 
 民主党の渡辺周選対委員長は大敗を受け、「大変厳しい戦いとなり残念ながら力及ばなかった」との談話を発表。別の党幹部は「中国漁船衝突事件の映像流出などがあり、一番悪い時期の選挙になってしまった」と振り返った。
 民主党内には「一地方選挙だ。政権への打撃にはならない」(中堅)とうそぶく声もある。
 
 しかし、6月の菅政権誕生以降、7月の参院選、先月の衆院北海道5区補選、今回の福岡市長選と敗北の連続。与党党首に期待される「選挙の顔」の役割を果たせておらず、求心力の低下は必至だ。
 実際、ある党幹部は「このままでいいのか、という話も出てくる」と述べ、首相への不満を隠さない。ベテラン秘書の1人も「そもそも、福岡市長選は民主が推薦した現職が優位のはずだった。
 それをひっくり返されただけに、衝撃は大きい。来春には統一地方選挙を控えるだけに、このままでは、地方から『菅首相では選挙を戦えない』という声が出てきかねない」と危惧する。
 
 一方、支援候補が勝利した自民党は押せ押せムード。 石原伸晃幹事長は「国民は漁船事件に象徴される無責任な政権運営に嫌気が差している。
 国会で菅内閣の責任を厳しく追及する」とコメント。選対幹部は「直近の民意と受け止め、不信任案や問責決議案も含め対応したい」と強調した。
 公明党の山口那津男代表も「政治とカネの問題に外交も加わり、政権への批判や不満が示された。連敗は政権にダメージを与える。
 来年の統一地方選にも影響するだろう」と指摘した。
 
 政府・民主党としては年末の予算編成などで実績を重ね、反転攻勢を期す構えだが、日中、日露など外交上の懸案も山積しており、政権浮揚のきっかけをつかめるかは見通せない。参院で過半数を占める野党が結束して問責決議案を可決すれば政権へのダメージは計り知れず、12月3日の臨時国会会期末に向け、緊迫した局面も予想される。
 
▽福岡市長選開票結果
当 209532 高島宗一郎 無新
  144828 吉田  宏 無現
 

●菅直人政権の絶望的な外交ショーが終わった。横浜APEC(アジア太平洋経済協力会議)では、中露両首脳と会談したものの、まるで空砲。
 菅政権は必死に成果をアピールするが、胡錦濤国家主席とメドベージェフ大統領には淡々とかわされる始末。
 血税から170億円もの巨費を投じた果てに、「国辱的な会談だった」(外務省OB)という厳しい指摘もある。折しも、序盤戦で楽勝とみられた福岡市長選で逆転大敗。これほど、民意に見放されたことに気づかない政権も珍しい。
 
 「やり取りの詳細は申し上げられないが、(中国とロシアの両首脳に対して)言うべきことは言った。成果はあった」
 福山哲郎官房副長官は15日朝、NHK「おはよう日本」に生出演して、こう語った。
 会談内容に切り込もうとするキャスターや記者らを遮るような態度。
 「徹底的な情報公開」を掲げて政権交代に成功した民主党だが、中国漁船衝突事件の映像公開拒否に続き、ここでも隠ぺい体質をあらわにした。
 
 菅首相がホストを務めたAPEC。通常、各国首脳が主催国の民族衣装を着て記念撮影するのが慣例だが、中国やロシアの反日感情に配慮して、着物ではなくカジュアルな服装に変えるなど、日本側が一方的に譲歩して、日中、日露首脳会談にこぎつけた。
 ところが、13日夕に行われた日中首脳会談は通訳を入れて、たった22分間だけ。
 福山氏によると、菅首相は尖閣諸島について「日本の確固たる立場を伝えた」といい、胡主席も「中国の立場」を表明したという。
 
 その後、両首脳は、お題目となった「戦略的互恵関係」の促進を確認し、政府と民間分野の交流促進で一致した。だが、流出映像で明らかになった中国漁船による許し難い蛮行に対する菅首相の断固たる抗議や、胡主席の謝罪は分からずじまい。
 中国側の日本軽視を示すように、中国国営の新華社通信は「会談」との表現を使わず、「交談した」(短い時間で言葉を交わす意味)と完全に格下扱い。報道では、尖閣事件に一切触れなかった。
 
 13日午前の日露首脳会談でも、「配慮」や「譲歩」ばかり。
 メドベージェフ大統領の北方領土・国後島訪問について、菅首相は「わが国の立場、日本国民の感情から受け入れられない」と抗議したというが、「日本固有の領土」「ロシアによる不法占拠」という言葉を封印したのだ。
 
 これに対し、メドベージェフ大統領は「クリール諸島(北方領土のロシア名)は将来もロシア領だ」と断言。本来、菅首相は日本国のリーダーとして断固抗議すべきなのだが、大統領から来年中の訪露を要請され、「検討したい」と答えてしまった。
 会談後、メドベージェフ大統領は短文投稿サイトのツイッターで「日本の首相と会った。解決できない論争より、経済協力の方が有益だと伝えた」と書き込み、余裕を見せた。
 
 元駐レバノン日本国特命全権大使で作家の天木直人氏は「日中、日露とも屈辱的な会談に近い。菅政権が言うような成果があったとは思えない」といい、こう続ける。
 「通常、首脳会談があると、外務省が会談内容をブリーフする。ところが、福山副長官が『詳細は話せない』と隠している。これは、今までになかったことだ。菅政権は『領土問題できちんと対応した』というが、実際には違うのではないか。正直に話せない何かがあるのだろう。菅政権は両首脳会談をやるために、必死になっていた。会談の内容ではなく、『会うこと』が目的となっていた。一方、中国とロシアは日本との関係をすぐ修復する気はない。日本側が(譲歩を重ねる)姑息な手段で、無理をして首脳会談をやったということ。長期的に見たら、会わなかった方が良かった」
 
 官邸が「日米の同盟強化で一致した。大成功だった」とアピールしている、菅首相とオバマ大統領の日米首脳会談(13日午前)にしても、肝心なのは中身と今後だ。
 最大の懸案事項である、米軍普天間飛行場の移設問題について、菅首相は「(沖縄県)知事選後(28日投開票)、5月の日米合意をベースに最大の努力をしていきたい」と伝えたが、民主党は独自候補すら擁立できず、有力2候補はともに「県外移設」を主張している。
 
 首脳会談に満足したオバマ大統領は14日午後、神奈川県鎌倉市の鎌倉大仏殿高徳院を43年ぶりに再訪し、思い出の抹茶アイスに舌鼓を打ったが、菅首相が、その信頼に応えられる保証はないのだ。
 政治評論家の浅川博忠氏は「日中、日露の首脳会談は完全に失敗。オバマ大統領も社交辞令で応じただけ。内政でも、小沢一郎元代表は国会に呼べず、危機管理・情報管理の問題も直撃している。
 内閣支持率は20%台に落ち、もはや挽回の手はない。臨時国会が閉幕する来月には、菅内閣は『死に体』になる」と語る。
 170億円を使ったAPECは、菅首相の最後の晩餐になるのか。

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