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こんなにも住みよい国は他にない 日本のブランド揺らぐことなし (11月18日)(木)

 7月の参議院選挙の1票の格差が1対5で合憲 違憲に判断が分かれた。 快晴 10−15度C 8時30分 8時30分 トーヨー 8時45分 区へ 9時30分 瑞江小 13時15分 一之江小 篠崎幼稚園の監査に行く
 夜はアントニオ・タブッキ「インド夜想曲」を読む。
 

●新しい国際線ターミナルビルと滑走路ができた羽田空港(東京都大田区)が、31日に本格的に国際化した。
 今後、世界17都市と結ばれ、年間発着回数は約1.5倍に増える。
 4本の滑走路が井げた状に並ぶ世界でも珍しい空港になった。空の交通整理も激変した。
 
 10月21日午前0時26分、全日空機が那覇に向けて離陸した。D滑走路の一番機だ。
 「周到な訓練を行い、国内外の航空会社とも綿密な打ち合わせをしてきた」。航空管制をつかさどる国土交通省東京空港事務所のトップ、倉富隆・東京国際空港長は話す。
 
 羽田の管制は大きく変わった。  航空機は横風が苦手。滑走路はよく風が吹く方角を考慮して造られる。
 羽田の場合は昼間、6割が北風なので、南北に平行するA(3千メートル)、C(同)の2本と、横風用のB(2500メートル)があり、新たにD(同)が加わった。
 
 これまでは北風や南風の時はAとCを到着と出発に振り分けることが多く、風向きに応じてBを活用してきた。だが、Dの供用開始後は、昼間は主に北風時にBを除く3本、南風時に4本すべてを同時に使うようになり、一部の便の飛行コースが交錯することになった。
 
 さらに、通常は滑走路に囲まれた位置にある国際線ビルが、用地の都合で羽田は外側にできた。
 この結果、地上走行中の機体同士が頻繁にすれ違うようになった。
 ベテラン管制官は「たくさんの危険が潜んでいる」と話す。
 
 こうした状況に対応するため、国はハードとソフトの両面で対策をとった。
 新しい管制塔は高さ115.7メートル。管制室内は360度見渡せるように柱がない。
 阪神大震災クラスの揺れを吸収し、機器を守る免震装置も採用している。
 最新の管制支援コンピューターソフトには、滑走路上で機体同士の接触の危険が高い場所を監視する機能を付けた。
 
 管制方法も改善した。 羽田と成田空港は直線距離で約60キロ。
 これまで上空を飛ぶ発着機をそれぞれの空港で管制してきたが、1月から両空港の周辺空域を一つにまとめ、発着を除く管制業務を羽田で一括するようになった。
 近くに米軍横田基地(東京都福生市など)や航空自衛隊百里基地(茨城県小美玉市)があるため、情報を一元化して安全性を高めるのが狙いだ。
 管制官をめぐっては各地でトラブルが相次いでいる。それだけに、幹部は「本番はこれから」と気を引き締める。
 
 世界各地の空港はどうなっているのか。
 元日本航空機長で航空評論家の小林宏之さん(64)は世界の65空港に飛んだ。
 中でも「もっとも神経を使う」というのが米国のシカゴ空港だ。7本の滑走路が縦横に重なり合い、米国内や世界の空港と結ぶ。
 「大小ありとあらゆる飛行機がウンカのように飛んでいる」と小林さん。多くの航空機を発着させるために、管制官は間隔を極めて短く詰めるという。「到着時、前方の便がもたつけば、こっちが着陸やり直しになる。日本であれば『あわや』と言われることが当たり前だ」
 
 米ロサンゼルス空港は到着後に滑走路を横切ることが多く、「自分の目と耳が頼り。気を使う」。欧州屈指の混雑空港である英ロンドン・ヒースロー空港は滑走路が2本だけ。管制官は出発と到着で滑走路を使い分け、間隔を詰めてさばくという。
 
 小林さんは、滑走路の複雑さと管制の難しさは必ずしも一致しないと言う。「羽田は近くに横田基地や百里基地があり、空域の制限が多い」。欧米の空港で頻繁な発着が可能なのは、空域の制限が少ないうえ、便の前後の間隔を短くしても受け入れられる「風土・文化の違い」があるからと考える。
 
 羽田では管制官の習熟度に合わせて、数年かけて便数を増やしていく。「滑走路が増えた分だけ危険になるわけではない。ハード・ソフトの両面の改善で安全性を高めていってほしい」
 
■□発着回数の多い空港□■
(1)アトランタ(米)……97.0
(2)シカゴ(米)……82.8
(3)ダラス=フォートワース(米)……63.9
(4)ロサンゼルス(米)……63.4
(5)デンバー(米)……60.7
(6)ヒューストン(米)……53.8
(7)パリ・シャルルドゴール(仏)……52.5
(8)ラスベガス(米)……51.1
(9)シャーロット(米)……50.9
(10)北京(中)……48.9
(12)ロンドン・ヒースロー(英)……46.6
(18)ニューヨーク・JFK(米)……41.7
(21)アムステルダム(オランダ)……40.7
―羽田(日)……33.6
―成田(日)……18.8
(2009年、単位は万回。羽田、成田は着陸回数を2倍にした)

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