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北朝鮮延坪島へ砲撃す 南北緊張さらに高まる (11月23日)(火)

 北朝鮮軍が境界線上の延坪島を砲撃して衝撃を与えた。民主党菅政権が週末を迎えている。 小雨 9−16度C 冷たい。 午前中 原稿 午後 新小岩 小岩へ外出 夜は佐藤優「新約聖書」を読む。
 

●ソウル発 共同通信
 韓国合同参謀本部によると、23日午後2時35分ごろ、韓国が海の軍事境界線と定める北方限界線(NLL)に近い韓国西方沖の延坪(ヨンピョン)島と周辺の黄海水域に、北朝鮮側から砲撃があり、50発以上が着弾、多数の民家が炎上した。
 韓国軍が応戦し南北双方で交戦となった。交戦で韓国軍兵士2人が死亡、兵士や住民20人が重軽傷を負った。韓国側は、警戒水準を最高度に引き上げ、北朝鮮に対する警戒を強めている。
 
 現場付近の海域ではこの日午前、韓国軍が通常の射撃訓練を行っていた。韓国軍などの情報では、北朝鮮からの砲撃は1時間あまりにわたり断続的に加えられた。
 金泰栄国防相は、北朝鮮の砲撃は50発余りで、韓国軍の応戦は約80発だったとしている。韓国側は戦闘機を緊急出動させ、警戒水準を最高度に引き上げた。
 
 KBSテレビは、島の数カ所から黒煙が上がる様子とともに砲撃音を伝えた。着弾地付近の山林では山火事が起き、家屋60〜70軒が炎上、住民は防空壕(ごう)に逃げ込んだり、漁船で脱出したりしているという。住民に多数の死傷者が出ているとの情報もある。
 韓国空軍は航空機で上空から監視、偵察飛行を続けている。
 
 この事態を受け、李明博大統領は青瓦台(大統領府)で安全保障関係閣僚会議を緊急招集し、対応策を協議、「断固対応し、状況を悪化させないため万全を期すよう」指示した。
 北朝鮮側は23日午前、韓国軍の訓練に対し、「射撃を行えば黙っていない」とする内容の通知文を送っていたという。
 
 NLL付近の海域では南北間の銃撃戦がこれまでにも起きているが、民間人が被害を受けた陸地への砲撃は1953年の朝鮮戦争休戦以降来初めて。北朝鮮は今年1月と8月にもNLL付近の海域に砲撃を加えていた。
 

●ソウル23日発 聯合ニュース
 青瓦台(大統領府)の洪相杓(ホン・サンピョ)弘報(公報)首席秘書官は23日、北朝鮮による黄海上の軍事境界線と位置付けられる北方限界線(NLL)に近い仁川・延坪島付近に向けた砲撃に対し、声明を発表。
 「わが軍はこうした挑発に交戦守則に基づき即刻対応した。追加挑発時には断固対応する」と述べた。
 
 李明博(イ・ミョンバク)大統領が主宰した外交安保閣僚会議の終了後、公式発表を行った。北朝鮮の延坪島砲撃は「韓国に対する明白な武力挑発」だと強く非難し、民間人にも無差別な砲撃を加えたことは許し難い行為だと強調した。
 北朝鮮側の被害状況については未確認だとした。北朝鮮当局は今回の事態について、相応の責任を取るべきだと述べた。
 

●立ち上がる黒煙が島を覆い尽くした。23日、北朝鮮による韓国砲撃で、延(ヨン)坪(ピョン)島の家屋は激しく炎上し、住民は漁船で脱出するなど大混乱に陥った。
 「火の海に包まれた」「砲撃音が鳴り止まなかった」と口々に恐怖の光景を語る。
 撃ち込まれた砲弾は50発余りに上り、住民もけがを負う北朝鮮の“暴挙”。在日韓国人や日本人からは「なぜこんな行為を」と怒りの声が上がった。
 
 「これは訓練ではない。退避しなさい」。聯合ニュースによると、延坪(ヨンピョン)島小学校や中学校では児童らが授業中だったが、緊急放送が流され、児童・生徒らはすぐに防空壕(ごう)に避難した。
 避難した住民(54)は「山々がみんな火の海に包まれている。
 村に延焼した場所も6、7カ所になった」と話した。
 防空壕では電気も通じず、避難した住民はろうそくの火を頼りに体を震わせていたという。
 
 住宅に次々に延焼したが、地元には消防車が1台しかなく、消火活動は大きく遅れた。
 KBSテレビに対し、島民の男性は「最初は軍事訓練かと思った。外に出るとあちらこちらで煙が上がっていた。山だけでなく民家にも着弾していた」と興奮した様子で語った。
 島を管轄する仁(イン)川(チョン)市甕(オン)津(ジン)郡が、島の行政事務所から砲撃の一報を受けたのは午後2時半ごろ。
 担当者の男性は産経新聞の電話取材に「事務所は混乱状態で、電話越しに鳴りやまない砲撃音が聞こえた」と緊迫した状況を振り返った。
 
 砲撃がやんだ後、住民が避難した防空壕に事務所からインスタントラーメンや水が運び込まれたが、「布団や枕もない」(担当者)状態。午後6時時点で気温は「2、3度」という寒さだという。
 担当者は「長く生活できる状況では決してないが、事態が終結したわけでもない。私たちにできるのは政府からの指示を待つことだけだ」と話した。
 
 一方、仁川市庁の男性担当者は「一部住民を除き、船などによる避難が完了。
 混乱は収まりつつある」と説明。民間人に被害が出た陸地への砲撃は1953年の朝鮮戦争休戦以来初めてで、「砲撃を受けた当初、住民に大きな緊張感が走った」という。
 しかし、担当者は「島の住民は日ごろから北朝鮮との境界線近くに暮らしている自覚がある。頻繁な訓練を受けており、大きな動揺もなく、比較的冷静に避難指示に従った」と分析。さらに、「砲撃はやんでおり、住民たちは早く日常生活に戻ることを望んでいる」と強調した。
 
 ソウル市の日本食品店で働く日本人スタッフの女性(39)は「韓国人のお客さんから『戦争になるかも』と聞き、急いでインターネットニュースを見て、初めて知った。韓国は日本人観光客も多いので、影響が出なければいいが…」と不安そうに話した。
 

●ワシントン発 時事通信
 米政府は22日、北朝鮮が新たに建設した施設でウラン濃縮活動を開始したと主張していることについて、事実関係の確認を避けながら、「事実なら国際義務違反」と批判、「悪行に見返りは与えない」とし、引き続き圧力を掛けていく姿勢を示した。
 
 米政府は、訪朝中に施設を視察したヘッカー元ロスアラモス国立研究所長の報告を受け、ボズワース北朝鮮担当特別代表を日中韓に派遣、対応を協議している。
 ただ、北朝鮮が非核化などで具体的措置を取るまで交渉に応じない立場は変えない方針で、対話の機運は遠のいたと言える。
 
 クローリー米国務次官補(広報担当)は記者会見で、「事実なら北朝鮮が自ら表明した約束に反し、国際義務違反」と指摘し、「誤った方向への第一歩」と批判。「北朝鮮の秘密ウラン濃縮計画に関する懸念を強めるものだ」と述べた。
 また、「米国の政策は不変だ」と述べ、北朝鮮が非核化と南北関係の改善に取り組まない限り、対話に応じない立場を繰り返した。 
 

●産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)が20、21両日に行った世論調査で、菅内閣の支持率は政権発足以来最低の21・8%となり、「退陣水域」とされる1割台を辛うじて上回るだけの数値まで急落。
 そして「首相にふさわしい」の首位にはなんと、民主党の小沢一郎元代表が躍り出た。
 
 調査結果によると、菅内閣の支持率は、10月に比べ14・6ポイント落ちて21・8%。これは、退陣時の安倍内閣(20・0%)、退陣直前の鳩山内閣(19・1%)に匹敵する数字だ。
 「支持しない」も、13・3ポイント増えて59・8%に上昇した。
 政党支持率では、民主党の18・9%に対し自民党が21・9%となり、政権交代後初めて自民党が民主党を上回った。
 
 また、首相にふさわしい政治家では、小沢氏が8・6%でトップ。前原誠司外相(7・0%)、新党改革の舛添要一代表(6・8%)と続き、菅首相は6・6%で4位に甘んじた。
 菅政権を「評価しない」部分としては、「指導力」(84・6%)、「景気対策」(79・1%)、「外交・安全保障政策」(82・2%)、「領土問題への対応」(84・5%)が目立つ。広範言われている「経済無策」や「弱腰外交」が影響したのは間違いない。
 

●バンコク発 時事通信
 AFP通信によると、カンボジアの首都プノンペンで22日夜、年中行事「水祭り」に集まった見物客がメコン川に架かる橋の上で折り重なるように倒れ、少なくとも345人が死亡、400人以上が負傷した。外国人が巻き込まれたとの情報はまだない。
 
 フン・セン首相がテレビを通じて発表、「(人口の4分の1が死亡した)ポル・ポト派時代以来の最悪の悲劇だ」と述べ、25日を追悼の日にするとした。事故の原因究明のための委員会も立ち上げる。
 詳しい事故原因は不明だが、AFPは政府報道官の話として、犠牲者のほとんどは窒息と内臓の損傷が死因だと伝えた。報道官は、見物客の間に橋が壊れそうだとのうわさが広まり、逃げ場のない混雑した場所でパニックになったとの見方を示した。
 目撃者によると、市街地と川の中州ダイヤモンド島を結ぶ狭い橋の上で、見物客の中で押し合いが始まった。川に飛び込む人も多かったという。 
 

●ポスティング・システム(入札制度)でアスレチックスに落札され、入団交渉中だった楽天・岩隈久志(29)だが、突然決裂したことが明らかになった。
 応札→破談は史上初のことだけに、波紋が広がっている。いったい何が起こったのか。仰天情報が流れている。
 
 一般的な見方ではアスレチックス側と岩隈側の見解の相違といわれている。ビリー・ビーン・ゼネラルマネジャー(GM)が岩隈サイドに提示した条件は4年総額1400万ドル〜1500万ドル(11億6200万円〜12億4500万円)だが、ポスティングでの応札額は1500万ドル(約12億4500万円)だ。
 合計すれば、4年総額3000万ドル(約24億9000万円)になる。
 年平均にすると、750万ドル(約6億2250万円)が岩隈への評価額になるというのが、ビーンGMの考え方らしい。
 
 話題になった本『マネーボール』で知られるように、お金を使わないのがアスレチックス、ビーン流だ。
 そんなチームが独占交渉権を獲得するために1500万ドルを投じたのだから、日米球界が仰天したのだが、その分、年俸交渉ではシビアな提示をしてきたのだ。
 
 岩隈サイドにすれば、落札金は楽天に入るお金であり、問題は年俸だけ。
 年平均350万ドル〜375万ドル(約2億9050万円〜約3億1125万円)では、今季年俸3億円と変わらない。話にならないということなのだろう。
 当初から「金に渋いアスレチックスだけに、交渉難航で破談、岩隈の楽天残留もあり得る」とは言われていたものの、実際に起こってしまった。
 
 が、米球界の一部では「アスレチックスはハナから岩隈を取る気がなかった」という仰天情報が流れている。
 「ポスティングに加わった、同地区ライバル球団のレンジャーズ、マリナーズに取られないために、1500万ドルという、とんでもない落札金を付け、独占交渉権を獲得した。それで目的を果たしたから、わざと岩隈サイドが飲めないような安い年俸提示をして破談にしたんだ。
 もちろん、1500万ドルは払う必要がない。タダで岩隈のレンジャーズ、マリナーズへの入団を阻止したことになる」
 
 こういう衝撃的な内容の情報だ。もしも、怪情報でなく、信憑性のある情報ならば、ポスティング・システムを悪利用したとんでもない裏技と言える。
 大打撃を受けるのは、楽天球団だろう。岩隈本人は、1年間楽天に残留してその存在感を改めてアピールすれば、来年オフには海外FAで好きな球団に堂々と行ける。
 だが、楽天球団は岩隈マネーの13億円を星野新政権の大補強費に当てる計算をしていただけに大誤算だ。
 星野監督はすでにメジャー帰りの岩村明憲を獲得。さらに松井稼頭央獲り、中日時代の秘蔵っ子、ブレーブス・川上憲伸にまで食指を動かしている。金本、伊良部、下柳ら大補強をして、監督就任2年目で球団史上18年ぶりのリーグ優勝を達成した阪神時代の再現を目論んでいる。
 
 そんな星野監督の構想にもひび割れが生じかねない。もちろん岩隈の残留というプラス材料はあるものの、岩隈マネーで計算していた大補強が失敗すれば、収支決算はどうなるのか。楽天球団にとってダメージは避けられない。

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