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列島をふるわせし発言注目の細胞究明とてもいたらず (04月11日)(金)

 晴れのち曇り 12−20度C 6時45分−7時15分 散策 9時30分 案件があって日本橋三越本店で要談 イタリアンフェアー 12時 中食懇談(特別食堂) 14時 案件があって所氏 吾妻氏 富谷氏と要談 「カレント」5月号の原稿を書く 電話連絡メール多くて整理をする。
 

●小保方氏が9日に開いた記者会見が思わぬ反響を呼んでいる。代理人の三木秀夫弁護士(58)によると、涙ながらに「研究を続けていきたい」と訴えた小保方氏にファンレターが殺到。激励の電話も相次いでいるという。三木氏の事務所には1週間前から1日1〜2通の手紙が届いていたが、9日の会見後には、電話やファクスが20件以上寄せられた。
 
 手紙は、「ファンレターみたいな感じで累計40〜50通」(三木氏)で、「かわいそうだ」「僕でよかったら力になります」などの激励が大半。男女比は半々だという。小保方氏は手紙に目を通しているもようで、会見から一夜明けた10日には三木氏に「ありがとうございました」と電話を入れたという。
 

●新型万能細胞「STAP細胞」の論文不正問題のキーマンが来週にも公の場に姿を現す。捏造、改ざんを行ったと所属する理化学研究所(神戸)から断じられた小保方晴子研究ユニットリーダー(30)の上司、笹井芳樹氏(52)だ。指導役で論文の共著者だが、不正認定された小保方氏とは対照的に、監督責任を問われる程度で理研内部からも疑問視する声が強まっている。STAP現象はあるとする立場の笹井氏。堕ちたリケジョを擁護するのか、それとも…。
 
 STAP論文は小保方氏が筆頭著者となっているが、「不正は別として、論文の出来映えのよさから仕上げたのはあの人だろう」(関係者)と言われているのが、発生・再生科学総合研究センターの副センター長、笹井氏。捏造問題が浮上して以降、一向に姿を現さなかったが、来週中にも公の場で説明するという。
 
 理研の調査委員会が、捏造、改ざんと認定した際、笹井氏はその報告を受けて謝罪する一方、「今回、疑義を生じたデータを除いてみたとしても、(中略)刺激惹起性多能性獲得を前提としない説明が容易にできないものがある」とSTAP現象の存在を肯定。11日付の朝日新聞にも「STAPはreal phenomenon(本物の現象)だと考えている」と答えている。
 
 週刊誌報道によると、映画「ボディガード」で主演したケビン・コスナーにならい、「僕はケビン・コスナーになる」とも語っていたという笹井氏。会見では堕ちたリケジョをコスナーばりに守るのか、保身に走るのか、注目度はかなり高い。
 ただ、この会見。同情さえ呼んだ小保方氏のような展開にはなりそうにない。
 
 研究者の内情に詳しい『医者ムラの真実』(ディスカヴァー携書)の著書がある近畿大学講師の榎木英介医師は「出てくるのはいいこと。正直に話してほしいとは思う。ただ、理研側に有利なことしか言えない。理研側も問題収束のために必死になっている。小保方氏の会見への反撃の材料として笹井氏を出すという意味合いもあるのではないか。笹井氏は、組織も守りつつ、自分も守るはずだ」とみる。
 
 その上で、「そもそも笹井氏には、論文の共著者としての責任もあるほか、上司としての監督責任もある。言うならば、小保方氏に匹敵するほどの責任がある。『研究不正』があったと言われたら連座しなければいけない立場だ。ところが、(理研の)実際の処分(=調査報告)は小保方氏1人に責任を押しつけた形。会見は、小保方氏の時よりも厳しいものになる。涙などの女の武器も使えない」と語る。 笹井氏の口から何が語られる−。
 

●涙の訴えでテレビ中継は10%以上を超える高い視聴率を記録した、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)の記者会見。300人以上の記者でごったがえした会場では、脚立に立ったカメラマンの股の隙間から、小保方氏の顔を拝見するのがやっと。「小保方さんの涙を信じる!」と“宣言”した男性記者の姿もあった。小保方ワールド全開の会見の裏側とは−。
 
 会見は9日12時15分開場、1時開始とアナウンスされていたが、早朝から記者が詰めかけ、開場時にはすでに満席状態に。会見場に入るのにも長蛇の列ができ、主催者側の「1社2人まで」というルールを破り、門前払いを食らうカメラマンの姿も。
 代理人の三木秀夫弁護士から、体調不良のため医師が待機していることが事前に説明され、報道陣の側にも不測の事態が起きるのではないかと、緊張感が漂った。
 
 1時ちょうどに姿を現した小保方氏は、結婚式場の「高砂」のような会見席に着席。表情を確認しようとするが、報道陣の多さに小保方氏には近づけず、脚立に乗ったテレビカメラマンの股の隙間から、ようやく様子がうかがえる程度だった。
 股の間から見た小保方氏は、想像以上に美しかった。少しやつれて、うつむき加減な様子が特有のオーラを漂わせ、報道陣からは静かなどよめきが起きたほどだ。
 
 その後は、小保方氏の“独壇場”で会見が進んでいった。
 少しぽかんとした表情で、記者の意地悪な質問にも、無数のフラッシュにも、動じず、マイペースを貫く。質問者のほうをまっすぐ見つめ、ときには、アドバイスのように受け止めて「ありがとうございます」と礼を言ったり、「なるほど」と関心してみせたり。
 
 「未熟な私にもし研究者としての今後があるなら、STAP細胞が誰かの役に立つ技術にまで発展させていくという思いを貫きたい」と研究への情熱を語ったかと思えば、「(報道は)恐ろしかった」「(体調は)うーん、絶不調でした」と、率直な思いを打ち明ける。芯の強さとか弱さが共存し、そのギャップに、目が離せなくなっていく。
 
 比較してみると、3月14日、4月1日の2回行われた理研の会見は、随所に「上から目線」が目についた。質問内容が異なる場合でも「さきほどもお答えしましたが…」といちいち前置きする女性理事。さらに、説明は「ディスアンダースタンディング(disunderstanding)」「スペキュレート(speculate)」など、たびたび英語が混じり、「科学コミュニティーは別世界」という感想を抱かせた。
 
 賛否はあるものの、ファンレターが増え、多くの人をとりこにした小保方氏。会見終了後、ある男性記者は「小保方さんの涙を見ているとさぁ〜、やっぱりSTAP細胞はあるんじゃないかと思ったよ。小保方さんを信じる」ともらしていた。
 ただただ、小保方氏の“大物”ぶりが際立つ2時間半だった。

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