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文学の楽しさ教えしマルケスは「百年の孤独」未来ひらきて (04月20日)(日)

 曇り 9−18度C 6時45分ー7時15分 散策 午前中 原稿 13時 只野氏 山内氏と案件があって要談 16時 池澤氏 大実氏と案件があって要談
 

●習近平体制下の中国が覇権主義をむき出しにしている。台湾が中国と調印した「サービス貿易協定」をめぐって議会承認に台湾市民が反発、学生グループが台湾立法院(国会)を3週間以上も占拠した。学生らを蹴散らすために、台湾マフィアの大物が立法院に乗り込む事態になったが、それを影で操っていたのが中国だというのだ。台湾併合のためなら闇社会をも利用する赤い大国の狡猾な手口に迫る。
 
 「台湾の未来は台湾だけのことではない」
 10日に解除されるまで24日間も続いた学生たちによる立法院の占拠。その中心人物で「台湾ひまわり学生運動」のリーダー、林飛帆氏(25)は夕刊フジの取材にこう訴えた。
 若者たちが台湾史上、例のない強硬手段に打って出てまで阻止しようとしたのは、中台サービス貿易協定の承認だ。
 
 「サービス分野で両国間の市場開放を目指す協定だ。承認されれば中国と台湾との経済的な結びつきはより強くなるが、台湾国内では『弱小産業の切り捨てにつながる』との批判がわき起こった」(外交関係者)
 協定は昨年6月に上海で締結。親中路線を取る与党・中国国民党が3月17日に強行採決に踏み切ろうとしたが、これが市民の怒りを買った。
 
 立法院の周囲では、学生らを支持する50万人規模のデモが発生する。
 与党側が譲歩の姿勢を見せたことで、学生らは、議場からの撤退を決めたが、先の林氏は「台湾が経済的に中国の支配を受けざるを得ない状況を作り出し、政治的にも中国の支配を受けなければいけない状況に陥りかねない」と危機感を緩めない。協定が、中国への同化を促進させる事態を恐れているのだ。
 
 立てこもりの最中には、中国の影を感じさせる事態が起きた。
 台湾事情に詳しい貿易関係者は「1日に地元マフィアの元幹部が、学生の説得に乗り出したが、その背後に中国政府の存在がチラついている。中国が息のかかったマフィアを使って運動を潰しに掛かった疑いがある」と説明する。
 元幹部は「白狼」の異名を持つ張安楽氏(66)。台湾の国内外に勢力を張る三大組織の1つ「竹聯幇(ちくれんばん)」の創設初期からのメンバーで、大物として知られる。
 
 麻薬密輸などの罪で米国で服役するなど複数の犯罪に手を染め、1997年には、組織犯罪防止条例違反などで台湾当局から指名手配を受けて中国に逃亡。15年以上逃げ続け、昨年、帰国したいわくつきの人物だ。
 「帰国してからは、政治活動を熱心に行い、『中華統一促進党』を立ち上げた。ただ、中国と台湾の統一を目指す政治団体で、構成員には竹聯幇などの台湾マフィアの構成員が名前を連ねている」(現地事情通)
 
 張氏は、同党のメンバーら約400人を引き連れて、立法院まで行進。マフィアならではの威圧感で立てこもりを続ける学生らを牽制した。
 あくまで「自主的な行動」と強調する張氏だが、太子党(中国共産党官僚の子弟)の関係者は、「彼のような台湾マフィアで、台湾国内で罪を犯して大陸に逃げ込む者は多い。台湾政府から引き渡し要求があっても中国政府は応じない。資金と影響力を持つ彼らを利用するためだ。引き渡す場合は、中国側の工作員として送り込むケースもあり、張氏の行動も中国政府の意を受けているのだろう」と話す。
 
 中国は、領土紛争の最前線にも裏社会の人間を動員している。
 中国事情に詳しい拓殖大学日本文化研究所客員教授の黄文雄氏は、「中国政府が、台湾や香港、大陸系のマフィアと深い関係を築いているのは公然の秘密。公安当局には彼らと結託している者が特に多く、非公式で政治活動を行わせる場合もある。尖閣諸島周辺での違法操業や、日本の海上保安庁の巡視船への挑発などは、ほとんど香港と台湾のマフィアが請け負っている。『尖閣活動家』を自称する者の中にも多くのマフィアが紛れ込んでいる」と解説する。
 覇権拡大のためなら手段を選ばない。それがモラルなき中国のセオリーなのだ。

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