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ムーテイの指揮で意のまま桃源へボッカネグラの夢の公演 (05月28日)(水)

 曇り 20−26度C 5時45分−6時15分 散策 8時 トーヨー 8時25分 区へ  8時45分 子安氏来訪 9時30分 例月出納検査 監査委員協議会 12時 案件があって与田氏 井伊氏 神河氏と要談 15時 小林産業の社屋落成式 18時 夕食会
 

●新緑たけなわの米ワシントンで、ハドソン研究所が国際問題についての意見交換会を開催した。出席したのは、主として現職の政治家で、アジア問題についての討論では「日本がようやく本気になって安全保障問題に乗り出した」という好意的な評価が目立った。
 
 「第2次大戦後、日本が初めて安全保障問題について積極的に国民の意見を変えようと動き始めている。オバマ政権は、軍事予算を大幅に切り詰めており、心強い」
 中西部の保守系現職下院議員はこう言った。安倍晋三首相が提唱する集団的自衛権についても、ワシントンの政治家は積極的に受けとめている。
 
 ワシントンのジャーナリストや専門家には集団的自衛権について「何のことかよく分からない」という冷たい見方もあるが、日本が初めて国の外の問題、世界の安全保障問題について真剣な論議を始めたことはワシントンで評判がよい。
 もう一つ、この会議で取り上げられたのは「憲法の解釈を変えて軍事力を持つ」という安倍首相の考え方である。
 「憲法について、それぞれの政府が時に応じた解釈を行ったり、判断を下したりするのは、極めて当たり前」
 
 ハドソン研究所の学者はこう指摘した。憲法を変えず、解釈を変更して新しい国際戦略を展開することは、現在の国際情勢から見て、極めて適切という見方がワシントンでは有力だ。
 私は、憲法学者全員にこの問題について聞いたわけではない。だが、政治的にすべてを取り仕切る風潮のワシントンでは、安倍首相の考え方についての批判はほとんど聞かれない。
  数年前、私は日本の昭和憲法を作ったマッカーサー司令部のガバメントセクションの責任者だったリチャード・フィン博士にインタビューした。フィン氏は、国務省から法律顧問としてマッカーサー司令部に出向し、国務省に戻った後、日本課長を務め、引退後、アメリカン・ユニバーシティーの教授として政治学を教えた。
 
 フィン氏は私にこう言った。
 「憲法第9条は日本側の強い要求を受け入れ、2項目にわけて作成。その時、この2項目の解釈で将来、日本は軍事力を持つことが可能になるかもしれないと考えた」
 日本をめぐるワシントンの政治情勢は、オバマ政権の登場以来、大きく変わってしまった。「米国の味方は中国」ということになり、日本に対する関心が激減した。
 
 そうしたなか、安倍政権が周辺有事の際の日本の軍事行動について新しい考え方を提示したこと、特に日本内外で拒否反応を起こさせる懸念のある「憲法改正」ではなく、「憲法の解釈を変える」という安倍首相の主張は、米国の保守系の人々に好評だ。
 それでも、オバマ政権は相変わらず日本に関心がない。この問題についても、日本政府と話し合う姿勢を見せていない。以上日高義樹氏の論評・・。

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