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勝利して心に隙のキス事件橋本聖子はいま反省す (08月24日)(日)

 猛暑は続いている。曇り 日中は33度C 午前中 原稿 13時 案件があって早矢仕氏 佐田氏と要談 16時 丸田氏 江戸氏と案件があって要談
 

●日本オリンピック委員会(JOC)の選手強化本部長を務める橋本聖子参院議員(49)が、ソチ冬季五輪の打ち上げパーティーでフィギュアスケート男子の高橋大輔選手(28)=関大大学院=にキスを強要したとされる問題が明らかになったが、関係者からは「出るべくして出たスキャンダル」と厳しい批判の声もある。問題山積のJOCに2020年東京五輪を任せて大丈夫か。
 
 20日発売の週刊文春に報じられたキス写真にはソチ五輪の選手団長を務めた橋本議員が、執拗に高橋の首もとに唇を這わせる姿があり、その背後に関係者数人の姿が映し出されている。顔は隠されているが、参加したのはJOC、日本スケート連盟の限られた関係者で、中にはスピードスケートの五輪メダリストの姿もある。内部から写真が週刊誌に渡ったとみられる。
 
 「全員、お互いの顔がわかるような出席者しかいないのに、こういう写真が流出するというのは、JOC内部の現状を如実に表しているといえる。メンバーはそれぞれ自己の利益ばかりを考えて、全く統一性がない。橋本議員に対する不満も大きいということでしょう」(JOC関係者)
 
 今月7日に都内で行われたJOCの独立25周年の集いに出席した初代専務理事の岡野俊一郎氏は、壇上で「各競技団体、JOCは後ろ指を指されないようにガバナンスをしっかりしてほしい」とあいさつするなど危機感を募らせていた。
 政府はスポーツ行政を担う『スポーツ庁』の準備を進め、来春にも創設する。これに対しJOCは、庁創設を容認するものの、これまで担ってきた強化費の分配権限を独立行政法人に奪われることに猛反発している。
 
 竹田恒和JOC会長のリーダーシップが問われているが、東京五輪の大会組織委員会会長の森喜朗元首相、超党派議員連盟の会長を務める麻生太郎副総理兼財務相は、竹田体制に距離を置く。
 「竹田会長は人望がなく、プライベート面での問題が取り沙汰されることもある。橋本議員は大臣就任は難しいといわれるが、森、麻生の両氏は聖子を猫かわいがりしており、JOC会長にして東京五輪を迎えたいと思っている」(同関係者)
 
 しかし、トップの椅子に固執する竹田会長をはじめ、現在のJOC内部は保身に走り、それぞれが自らの思惑で好き勝手なことをしている状態だ。橋本議員のキス騒動はまさにJOCの混乱ぶりを象徴しているといわざるをえない。
 高橋は「大人と大人が羽目を外しすぎた。酒を飲んだ中でも、もう少し考えて行動をしないといけない」と反省しているが、高橋のファンの抗議が橋本議員のフェイスブックなどに殺到している。
 
 橋本議員は過労のため7月下旬から入院しているという。「選手団の選手や役員は、外国の選手などとの交流が多く打ち上げなどでは、ごく自然にハグやキスをすることがある」としているが、締まりのない印象は否めない。
 竹田会長は22日にコメントを発表。「総合的に判断した結果、これ以上本件を問題にすることは考えていない」として、キスの強要はなかったと結論付ける“寛大”な幕引きとした。竹田JOCに危機管理能力はあるのだろうか。
 
 橋本議員は23日午前、報道各社に「私の行動は甚だ軽率であったと深く反省しております。ご批判、お叱りを真摯に受け止め、行動を慎んでまいる所存です」と謝罪のコメントを出した。
 

●ローマ法王の韓国訪問は1980年代以来、3度目になる。法王フランシスコを迎えた韓国はまるで“カトリック国家”のような雰囲気だった。朴槿恵(パク・クネ)大統領は法王を直接、空港に出迎え、公式接見のほかミサにも出席するなど計3回も対面。テレビは1時間以上にわたってミサを中継し新聞は連日トップニュースや特集を掲載した。
 
 ハイライトの16日の野外ミサはソウル中心部の光化門広場で故宮・景福宮と大統領官邸をバックに行われた。80万人が集まった光化門広場は史上最大の集会となった。
 法王が18日に去った後、メディアには「やり過ぎではなかったか」と反省と批判の声が出ている。「特定の宗教を厚遇するのはおかしい」というわけだ。
 
 韓国には約540万人のカトリック(韓国では天主教といっている)信徒がいるが、同じキリスト教でもプロテスタント(韓国では改新教)がその倍はおり、それ以上の仏教徒もいる。
 今後、他の宗教の指導者の韓国訪問に際し同じような待遇、行事を求められたらどうするのか心配(?)する声も出ている。
 
 朴大統領はじめ韓国政府が今回、異例の厚遇を施した裏にはいくつかの理由があった。
 まず国際的に注目度が高いローマ法王の韓国での様子は、カトリック国家をはじめ世界中に伝えられることを計算し、韓国の国際的イメージアップにつなげたいと判断した。
 
 もう一つは国内向け。「貧者の教会」を強調する法王に乗っかることで、朴槿恵政権がいかに弱者に配慮しているかを国民に印象付けようとした。朴大統領としては個人的にも韓国のカトリック系、西江大学出身でカトリックには親近感があったかもしれない。法王は滞在中、西江大を訪問している。
 しかしこの厚遇は裏目に出た感がある。法王の貧者や弱者への配慮が韓国内の反政府・野党勢力を勢いづけたからだ。
 
 韓国政治はセウォル号沈没事故の“後遺症”でいまなお激しく揺さぶられている。反政府・野党勢力は朴政権の責任を執拗(しつよう)に追及し、家族救済や再発防止など関連法案をめぐって政局マヒが続いている。
 法王の滞在中、いたるところでセウォル号遺族が登場し法王にとりすがって訴えていた。脚光を浴びたのはこのほか軍基地反対や都市再開発被害者、解雇労働者などほとんどが反政府・野党勢力だった。ミサの最前列に座らされた反日の元慰安婦たちの影はかえって薄かった。
 
 韓国カトリック界には以前から左翼的な「正義具現司祭団」という組織が存在し反政府運動を展開してきた。今回もその“影”がうかがわれる。彼らは北朝鮮に対してはいつも融和的で批判、非難を控えることが多い。過去、ひそかに平壌を訪れ韓国非難をした神父もいる。法王は韓国の不幸な人びとに触れながら、北朝鮮の抑圧された人びとにはひと言もなかった。
 
 同じローマ法王でもヨハネ・パウロ2世(2005年死去)は共産主義批判が強く、彼の発言や行動は東欧共産圏の民衆に勇気を与え共産圏崩壊につながったという評価があるほどだ。
 韓国の貧者や弱者はローマ法王が乗り出さなくても救済できる。今、東アジアでローマ法王が救済のメッセージを最も送らなければならないのは北朝鮮の民衆だったはず。4泊5日の滞在中、期待はついにはずれた。以上ソウル・黒田勝弘氏
 

●日朝国交正常化を目指していた故金丸信元自民党副総裁が9月に生誕100年を迎えることを受け、金丸氏の親族ら56人が同月上旬に北朝鮮を訪問することが23日、分かった。複数の関係者が明らかにした。北朝鮮が拉致被害者らの再調査のために設置した特別調査委員会の報告が9月上旬に迫る中、金丸氏の親族らの訪朝を受け入れることにより、日本側に融和姿勢をアピールし、一層の制裁解除につなげようとする思惑がありそうだ。
 
 金丸氏は大正3年9月17日生まれで、平成8年3月28日に死去した。
 金丸氏の秘書も務めた次男の信吾氏らが今回の訪朝を計画し、北側が受け入れを決めた。訪朝団長は長男でテレビ山梨社長の康信氏が務め、9月5日から1週間の日程になる予定。同行する国会議員はいない。
 
 信吾氏は訪朝の目的について「政治的な意味合いはない。友好親善が目的だ。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記との面会を希望している」と話しているが、面会実現の行方は不透明だ。ただ個人的に親交がある宋日昊(ソン・イルホ)・朝日国交正常化交渉担当大使と面会する可能性はあるという。
 訪朝が北朝鮮から再調査の報告を受ける時期と重なることについては「あくまで偶然だ」としている。
 
 金丸氏は2年9月、社会党の田辺誠副委員長(当時)らと自社両党の代表団を率いて訪朝し、金日成主席(同)と会談。朝鮮労働党と日朝国交正常化に向けた3党共同宣言をまとめたが、「戦後45年の償い」を求める文言が盛り込まれていたため、帰国後、批判を浴びた。しかし、訪朝団関係者は「北朝鮮で金丸氏は日朝国交正常化で井戸を掘った人としての評価が高く、北はその恩を忘れていない」と語っている。
 北朝鮮が調査委を設置したのを受け、日本政府は北朝鮮への渡航自粛の規制を解除している。

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